tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

『このミステリーがすごい!』を振り返ろう~1988年版

と言うことで『今年はこんな記事を書きたいと思っているんですよ』と挙げた内の1つ、『このミステリーがすごい!』(以下『このミス』)33年のランキングを振り返ろうと言う記事の始まりでございます。

 

あれね。できればこの記事は、読書感想文の記事とセットで、それが無理でも近い日にアップしたい、そんなことを思っていますが、どうせ思っているだけです(遠い目)

 

今回は『このミス』の記念すべき始まりである1988年のランキングを振り返っていきたいと思います。

ja.wikipedia.org

ぜひぜひ、こちらのリンクから88年のランキングを見ながら、記事を楽しんでいただけると幸いです。

 

てなことで1988年でございますね。私、まだ愛嬌も可愛らしさもそれなりに残っていたであろう(笑)7歳の頃のランキングです。

ってか、もう2000年代生まれの方にとっちゃ『1988年』って途方もない昔のように感じられるんだろうなぁ・・・なー(遠い目)

 

この年の『このミス』で1位を獲得したのは船戸与一さんの『伝説なき地』なのですが・・・すいません、私は読んだことがないのですが・・・船戸さんは93年度の『このミス』でも1位を獲得されていらっしゃいます。

『伝説なき地』はベネズエラの枯れた油断地帯が舞台。多数の難民たちが住み着いたその地から大量のレアアースが発掘されたことから、土地を巡る事態は一変。欲にまみれた人間たちの血で血を洗う殺戮が始まった、と言うのが簡単なあらすじです。

察するにハードボイルド作品なのかな。いいな、なんか読んでいてすかっ、としそうな気がする・・・違うかもしれないけど(汗)。いつか機会があれば、チャレンジしてみたい作品ですな。

 

88年のベスト10で私が読んだことがあるのは・・・5位、島田荘司さんの『異邦の騎士』、6位の岡嶋二人さんの『そして扉が閉ざされた』、7位の綾辻行人さんの『迷路館の殺人』ですかね・・・はい。

てなことでそれぞれの作品について、語ってまいりましょうか。

 

まずは『異邦の騎士』です。こちらは氏が手掛ける人気シリーズのひとつである、御手洗潔シリーズの3冊目にあたります。

ベンチの上で目を覚ました『俺』は、一切の記憶を失っていることに気が付きます。しかし、ひょんな出来事がきっかけで知り合った女性と暮らし始め、幸福な日々を送ります。ですが『俺』が自分の免許証を発見したことで、事態は一転します。自分の名前、そして過去を知った『俺』は、ある復讐を決心するのですが・・・と言うのが簡単なあらすじです。

 

『あー!御手洗潔って、名前だけ聞いたことある!『このミス』にランクインしているってことは、面白いのかぁ~。じゃあ、読んでみようかな!』と思われたそこの君!

かつての私のような、そこのあなた!

ダメ!絶対にダメ!いや、別に良いんだけどダメ!(どっちなんだよ!)

 

いや、あのー・・・うん。別にいいんです。良いんですけど。できれば、やはり、シリーズ順に読まれた方が良いですよ、と言う老婆心ながらの忠告はしておきます。はい。

む、難しいな、語るのが(汗)

この作品の肝の部分は、ミステリ的なそれと言うよりは(いや、勿論、それもあるんですけれど)、やはり、シリーズを順に読んでいるからこそより味わいを増す、そんなものだと思うので、やはりシリーズ順に読まれることをお勧めします。

 

私は御手洗潔シリーズ、最初に読んだのがこちらでしたけど!はは(遠い目)

 

そしてそして6位『そして扉が閉ざされた』ですね。岡嶋二人さんは井上泉さんと德山諄一さん、おふたかたによるコンビでございましたが・・・1989年にコンビは解散。そして今年11月には德山さんの訃報が井上さんにより報告されましたね。ご冥福をお祈りいたします。

 

若き男女4人が、地下シェルターに閉じ込められた。4人は、富豪の一人娘の遊び仲間だったのだが、その一人娘は不審な事故で亡くなっていた。4人を地下シェルターに閉じ込めたのは、その一人娘の遺族だった。一人娘の死の真相は何だったのか。そして地下シェルターに閉じ込められた4人は、そこからの脱出を試みるが・・・と言うのが本作の簡単なあらすじです。

 

読んだのがもうずいぶんと前なので、あんまりはっきりとは覚えていないのですが・・・すいません。ただ『閉じ込められ系ミステリー』と言うことで、『私だったら無理。もうこんな場所に閉じ込められたって時点で、無理!』と変なところでドキドきしながら読んでいた記憶があります・・・怖。1人じゃないだけ、まだ救いはある、と言えるかもしれませんが・・・。

極限の密室状況にありながら、そこを脱するために推理を繰り広げる。その緊迫感と、果たしてシェルターを脱することができるのか否かと言うスリル、是非とも味わってください!

 

さぁ、そして来ましたよ!7位にランクインしたのは綾辻さんの人気シリーズのひとつ『館シリーズ』の3冊目にあたる『迷路館の殺人』です!

悪いことは言わない!ミステリー好きな方。『謎の館に登場人物たちが集合して、殺人事件が発生。そしてタイミングが良いことに(汗)外部との連絡手段も断たれてしまった!』と言ういかにもミステリーらしい状況が大好物な方で、この『館シリーズ』をまだ読んでいないと言う方は、ほんと、読みましょう。読んで下さい。読め!(どーん)

 

はい。いや、正直、まだ『館シリーズ』未読だと言う方が、私は羨ましくて仕方ないですよ・・・私ももう一度、『館シリーズ』読んでいないことにして、まっさらな状態で読んでみたい・・・あぁ・・・それって何と言う幸福よ・・・(悦)

 

あらすじ、と言うか、シリーズ全体の簡単なご紹介をしておきますと。

謎の建築家、中村青司。彼がその建築に携わった様々な『館』を舞台に、凄惨な殺人事件が発生すると言う、実に、実にわかりやすい内容です!彼の存在に、そして様々な『館』に魅せられた素人探偵が、シリーズを通して登場します。

 

で、個別の作品のタイトルになっている『○○館』と言うのが、その作品に登場し、凄惨な事件が発生する舞台である館と言うことです。

なので今作『迷路館の殺人』の舞台は『迷路館』ですね。はい。

 

館シリーズ』、どの作品もそれぞれに違った趣向がこらされていて、本当に面白いのですが・・・やはり個人的に『ミステリーらしいミステリー』『爽快に騙された!』とと言う記憶があり、特に面白かった、夢中になって読んだと言う記憶があるのは『十角館の殺人』そして『迷路館の殺人』と『時計館の殺人』なんですよねぇ、はい。

 

いや、でも一方で『水車館の殺人』とか『黒猫館の殺人』『暗黒館の殺人』などの、トリックもめちゃくちゃ好き。そしてめちゃくちゃ面白かった。

 

結論、全部、好き。全部、面白い(どーん)

 

本作『迷路館の殺人』に関しては、犯人については私、当てることができたんですよ!うへへ(笑)。とは言え、犯人を当てるためのヒントはしっかり、作中にちりばめられているので、当てることができた方も多いのではないかなぁ、と。

ただ、それで終わらないのが、驚きが綺麗に積み重ねられていて、読者を襲ってくれるのが、このシリーズの醍醐味なんですよ!

てなことで、この作品にもその驚きの多重構造は存在しているのですが・・・これ以上は何も言うまい。どうぞ、未読の方は存分に騙されて、驚かされて欲しいよ!

 

ただっ!

こちらも悪いことは言わない。

ちゃんとシリーズ刊行順に読むんだよ。いいね?

 

シリーズ順に関しては、以前『館シリーズ』の記事を書いた時にも紹介したと思いますが、改めて、こちらのホームページから確認してください。

kodanshabunko.com

はぁ、はぁ・・・あかん、各作品の紹介文に目を通しただけでも、読んでいた時の興奮がよみがえってくると共に、未読の人への羨ましさにどうにかなりそうさ!(笑)

いいなー、いいなー、羨ましすぎるよ~。

 

ほんとね、何でしょ。

こー『ミステリー好き』が求めるすべてが詰まっている、そんなシリーズだと、個人的には思っています。

外部と隔絶された『館』、ひとつの巨大な密室と化した、そこで発生する連続殺人事件。謎の解明に乗り出す素人名探偵。そして待ち受ける、色とりどりな『驚き』の結末・・・あぁ・・・たまらん。

現実社会でこんな状況に巻き込まれるのは絶対にごめんですが(汗)、だからこそのスリルとドキドキ、ワクワク、そして『あっはー!やーらーれーたー!』とにんまりしてしまう爽快さを味わうことができる、ほんと・・・。

 

未読の人が羨ましすぎる・・・っ・・・。

いや、でもほんと、本当に面白いシリーズなので、未読だと言う方は是非とも、まずは1作品目の『十角館の殺人』を手に取って読んでみて下さい!

 

はい。と言うことで本日は『このミス』始まりの年、1988年のランキングを振り返ってまいりましたが・・・いやでも、ランクインされている作家さんが『ここ数年のランキングですよ~』と言っても何ら違和感ない方々ばっかりなんですよね。

いや勿論、残念ながら鬼籍に入られた方、船戸さんや連城三紀彦さん、藤田宜永さんなどもいらっしゃるわけですが、それでもいやいや、こうしたベテラン勢の現在での活躍と言うのも、本当に素晴らしいですよね。

 

そして次回は1989年のランキングを振り返るわけですが・・・成程。89年のランキングも、88年にランクインした作家さんが多数、ランクインされています。

それと同時、ミステリー史に燦然と輝くあの作品でデビューされた、あの方のお名前もあったりと、新顔の登場も注目したいところです。

あとあと、この年の海外版で1位を獲得した作品は、多分、誰しもが一度は、そのタイトルくらいは耳に、目にしたことがある作品だと思います。

さぁ、ではあの作品でデビューされた作家さんとは誰なのか、そして海外版で1位を獲得した、超絶有名作とは何なのか・・・それは次回の記事で、と言うことで、次回も引き続き、お付き合いいただけると嬉しいです。

 

ではでは。

本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!