tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

『このミステリーがすごい!2022年度』~感想などなど

はい!と言うことで、無事、今年も入手いたしました!

このミステリーがすごい!2022年度版』

本日は、その感想などを、ひとり勝手にやんややんやと語っていきたいと思います。

 

てなわけで、まずはランキング結果から。

本当はベスト10をどどーん、と列挙していきたいところなのですが・・・さすがにそれは野暮ってもんですよ、奥さん。

なのでまぁ、必要に限り、ランクインした作品名は書いていきたいと思います。

『個別の順位が気になる!』と言う方は、ぜひぜひ、『このミステリーがすごい』、購入してみてね。声優さん好きなら、今回は斉藤壮馬さんも登場しているよ!

ボリュームたっぷりで、お値段は1冊750円、安い!

 

はい。あとまぁ、ぶっちゃけ、書店で平積みされているので、立ち読みも可能です。そしてネットで検索しても出てくると思うので、はい。

 

そんな具合で、まぁ、トップくらいは良いでしょう。

見事1位を獲得したのは米澤穂信さんの『黒牢城』でした。

やったぜ、私の予想当たったぜ!・・・とか言いつつ、でも強豪たちの殴り合いのような様相だった今年のミステリ、エンタメ小説界の中でも、やはり本作品は強かったな、と言う印象です。いや、読んでないんですけど(えー・・・)

作家としてデビューされてから20周年を迎えられた氏の、その新たな代表作とも呼び声高い『歴史小説×本格ミステリ』である本作品。うーん、早く文庫になって(土下座)

米澤先生は、これで『このミス』1位獲得が3作品目ですか。なんだろう。本当にミステリとしても、そして文学作品としても、端正で真摯で、美しく、だけどしっかりと人間がそこに息づいている。だから面白い。そんな作品を生み出される作家さんだと言う印象があります。

納得の1位!おめでとうございます!そしてこれからの作品も、楽しみにしております!

 

で。

その他のランクイン作品、私が予想した作品を中心に見ていきますと・・・おおっ、予想と言いながらただ今年、話題になった作品を思いつくがままに列挙していただけだったけど(汗)、結構、ランクインしていましたね。嬉。

 

道尾秀介さんの『雷神』、麻耶雄嵩さんの『メルカトルかく語りき』、佐藤究さんの『テスカトリポカ』、東野圭吾さんの『白鳥とコウモリ』、浅倉秋成さんの『六人の嘘つきな大学生』、そして昨日、読書感想文に取り上げた相沢沙呼さんの城塚翡翠シリーズ、その2作品目である『invert 霊媒探偵城塚翡翠』などなど、うーん、こうして並べてみるだけでも、本当に今年は大豊作と呼べる1年だったんだなぁ~。

 

あ、ちなみに。

アニメ業界の皆さん!

相沢先生が、自分が本当にやりたいことは小説ではない気がしてきた、アニメや漫画、ゲームなどの脚本とかのお仕事ができればなぁ、と本書にて書かれていましたよ!

全力で確保しましょう!

でも相沢先生、小説書くのはお止めにならないで(懇願)

 

はい。その一方で・・・『あー、あの作品はランクインしていないんだ』と言う作品もあり、個人的には驚きもありました。

また予想には挙げていなかった作品も、当然のことながらたくさんランクインしていて、面白そうな作品を知ることができる『このミス』ならではのメリットを、今年もたくさん得られました。

 

個人的には小池真理子さんの『神よ憐れみたまえ』、これ、以前、新聞の書評欄で紹介されていた時に知って以来、めちゃくちゃ気になっていた作品なんだよなぁ。ミステリとしての味わいは勿論のこと、ものすごく濃密な人間ドラマ、人間の生き様が描かれている、そんな作品と言うイメージがあるので、是非とも読んでみたい。

あとは先にも書いた、斉藤さんと対談をされている青崎有吾さん、氏が手掛けている人気シリーズの最新作『アンデッドガール・マーダーファルス3』もランクイン。と言うことで、こちらも気になる。まだシリーズ3作品目だし、追いかけるには十分、間に合うもんなぁ~。

 

逆に私が読んだ作品もランクインしておりました。

まずは月村了衛さんの『機龍警察 白骨街道』ですね。こちらのシリーズ、まぁ、どの作品をとっても本当に面白い。『寝なきゃ、寝なきゃ、明日は仕事だからもう寝なきゃ』と思いつつ、しかしページをめくる指を止めることができない。本当に、めちゃくちゃ面白いんですよ。

で、今作も、その面白さは相変わらず。そのうえで現実の時事問題とシリーズとしてのストーリーがしっかりと絡み合っていて、まぁ、読ませる、読ませる。そのうえで、シリーズ全体が一層の深みに駒を進めた、そんな作品だったと思います。

城木さん、頑張れ!(鬼か)

 

あー・・・早く・・・早く次の作品を読みたい・・・。

ってかお願いだから、私が無事、生きている間に、そして無事、読書をできる間に、シリーズ完結して下さい・・・頼むから・・・お願いです(土下座)

 

あと『機龍警察』って検索かけたら、サジェストで『実写化』って出てくるんですけど・・・どうなんですかね。企画くらいは浮かび上がってきていても、全然、おかしくはない気がする。

ただ個人的に、実写化は嫌だなぁ・・・どう頑張ってもしょぼくなりそうだもんよ。その代わりフルCGの、ごりっごりに気合の入った、全世界配信とかのアニメなら、ぴったりだし実現化可能のような気がする・・・。

いずれにしても、中途半端に映像化したら、許さんぞ。

 

そしてもうひと作品は今村昌弘さんの『兇人邸の殺人』です。こちらもシリーズ3作品、どれもこれも本当に面白い!そしてこちらはシリーズすべて『このミス』ランクインと言うことで、いやいや、凄いなぁ~。

 

個人的に今作品は、シリーズ史上、最も『哀切』と言う言葉が似合う作品だと思いました。凝りに凝った『兇人邸』の構造やその内部のギミック、それを活かしたダイナミックでありながら繊細なトリック、ひとつひとつの可能性が潰され、たったひとつの真実にたどり着くまでの推理の展開は、美しさすら感じさせるほど。それと同時、目の前で綱渡りを見ているかのような緊張感もはらんでいて、いやいや、本当に読み応えたっぷりでしたよ。

そしてまた、このシリーズの大きな魅力である、人の姿が、思いが描かれていると言うのも、本作品でもしっかりと感じることができました。

相反する立場であるはずの探偵と犯人。その2人が、相反する立場にいるからこそわかる、互いの頭脳を信じて、ひとつの目的のために共闘する、と言う終盤の流れは、めちゃくちゃ胸熱だったなぁ~。

 

あー・・・こちらも・・・早く新作が読みたい・・・読ませて・・・。

 

はい。

てなことでランキングについて、あれこれと語ってまいりましたが、ここからは冒頭にも書きました、斉藤壮馬さんと作家、青崎有吾さんの対談記事の感想を書いていこうかと思います。

 

うふふ。

103Pの下段からの流れ、斉藤さんの発言に、私はにやにやが止まりませんでしたよ。

 

『榎木津礼次郎が大好きって、私も私も!』

講談社ノベルスで読みふけった作家さん、同じじゃないか!』

『いいよね、佐藤友哉さん、いいよね!鏡家サーガ、最高だよね!タイトル、かっこいいよね!『クリスマス・テロル』なんて私、読み終えた後、しばらく呆然としちゃったもんね!』

『斉藤さんの初米澤穂信さん作品は『さよなら、妖精』なんですね。私もだよ!一緒、一緒!(握手を求める勢い)』

と、いちいち、斉藤さんの発言内容にツッコミを入れる始末。

 

おいおい!これでもし『斉藤さんと10分間、フリートークできる権利』が当選したとしても、無事、この話題で盛り上がることができるぞ!

斉藤さんと、フリートークで盛り上がれるぞ!

良かったな、私!

・・・どんな権利で、どんな抽選だよ・・・(汗)

 

はい。すいません(土下座)

ってか嘘です。仮に共通して盛り上がれる話題があったとしてもですわ。

遠目でお目にかかった時ですら『マジで少女漫画に出てくる、主人公の女の子が好きになっちゃうクラスの男の子やん!』的キラキラオーラとイケメンっぷりが凄まじかった斉藤さんを前にしたら、私なんて『あ゛、あ、あ゛の゛、』と気味の悪いにやにや笑いを浮かべてどもるのが精一杯ですよ!

 

いや、でも、これは斉藤さんに限った話ではありませんが。

自分とはおよそ縁のない世界で活躍されている著名な方、その方が読まれていた本を自分も読んだことがある、と言うのは、それだけでめちゃくちゃ嬉しいですし、めちゃくちゃ親近感がわいてきますよね。うん。

 

そして対談の終盤では、斉藤さんが石川界人さんと、朗読劇などでも良いから演じてみたいコンビ、そのコンビが登場する青崎さんの作品も挙げられています。

で、こちらの作品、アマゾンで検索してみたら、そのコンビのイラストも掲載されているんですが・・・もう笑っちゃったよ。

あまりにもCV石川さん顔とCV斉藤さん顔のキャラクターで、どんぴしゃり過ぎて、笑っちゃったよ、うふふふふ。

 

青崎さん曰く『徳間書店に伝えておきます』とのことなので・・・アニメ化とまでは行かなくても、朗読劇、実現するといいなぁ。

そして私は、そのまま、その作品をアマゾンでぽちったのでした。

ただ青崎さん作品、実は2作品ほど、手に取って読みかけたことはあるのですが・・・途中で挫折してしまっているんだよなぁ・・・ぐぬぬぬぬ。

 

対談の中では斉藤さんの演技論的なお話も出てきますので、全斎藤さんファンは必見ですぞ!

 

はい。

それ以外にも、今村昌弘さん、岡崎琢磨さん、斜線堂有紀さんなどが『館』ミステリーを語りつくす記事も収録されています。

こちらも『館』ミステリーが好きな人にとってはたまらない内容となっていますので、おすすめでございます。

また1位を獲得された米澤さんへのインタビューも掲載。米澤さんのミステリーに対する、そして創作、面白い作品を生み出し、作り上げること、完成されることに対しての静かな熱意、真摯な姿勢を改めて感じさせる内容になっています。凄いよなぁ。

 

てなことで『このミステリーがすごい2022』の感想を書いてまいりました。

ミステリー好きは勿論のこと、斉藤壮馬さん好きな方、『氷菓』のアニメで米澤穂信さんのことは知っていて、他の作品も読んでみたいよと言う方。面白い本を探しているよと言う方、是非とも、書店などでお手に取ってみて下さいね。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!