8年ぶりとは、記憶力が低下している私にしては、ずいぶんとはっきり覚えているじゃないか。
理由があるんです。
前回、ぎっくり腰になった時『イクシオンサーガDT』のニコ生、確か福山潤さんがゲストだったように記憶している、それをうつぶせ寝で視聴していたのを、はっきりと覚えているからです。
はい。
そんなこんなで8年ぶりにぎっくり腰に見舞われました。
ぎっくり腰のこと、ドイツ語では『魔女の一撃(ヘクセンシュウス)』と言うらしいんですけど。
ほんと、そうたとえたドイツ人か何人かは知りませんが、そうたとえた人に拍手喝さいを送りたいくらいに、魔女の一撃でした。
前回の時は、椅子に座っていたんです。丸椅子に。で、そこから『よいこらしょ』と立ち上がろうした瞬間に『あ』ってなったんですけど。
8年ぶりの今回は、洗面台の前でした。
歯を磨いて、さぁ顔を洗おうか、と中腰になった瞬間『あ』です。
ぎっくり腰、なったことある方ならわかると思うんですけど。
なる瞬間、明らかに腰が『ぱきぃっ』と言うか『ぴしっ』となりますよね。感覚としては、たまにテレビとかでやっている、地震の際にコンクリートに罅が入る実験とかの映像。あれを思い出させる感じ。
ネットでは魔法の杖で浮遊している魔女が、背後から腰に向かって突進する様子が、ぎっくり腰のたとえとして描かれていましたけど。
個人的には、魔法の杖の先端部分、拳骨みたいな部分ですね。あの部分を、魔女が渾身の力で腰に叩きつけてくるような、フルスイングしてくるような、そんな感じです。
そのまま、ずるずるとへたり込む私。
そしてそこからはもう、激痛で身動き一つとれないわけですよ。
どうにか洗面所から出たい一心で『おかあさーん!』と母の名を呼び、壁を叩くも、母は一向に気が付いてくれず(笑)
息もできないほどの激痛に耐えながら、どうにか四つん這い状態で洗面所のドアを開け、そのまま廊下を、まさしく赤ちゃんがはいはいする動きそのままで進んでいき、リビングに到着するも。
ホットカーペットのコンセント、それを乗り越えることすらできない!
フローリングに敷かれてあるカーペット、それが邪魔!
それくらいの段差を乗り越えることすらできないほどの痛み!
そこでようやく、外に洗濯物を干しに出ていた母親が窓からこちらを見て一言。
『何やってんの、あんた』
『・・・ぎっくり腰になりました』
そこから約1時間、激痛から来る涙と鼻水で顔面をぐしゃぐしゃにさせながら、七転八倒、芋虫のようにどうにか少しでも痛くない体勢をと身をくねらせつつ、どうにか鎮痛剤を飲むことに成功。
するとありがたいことに、朝食後と言う飲んだタイミングも良かったのか、30分後くらいには痛みが軽減され、ようやくリビングのカーペットの上にまで移動することができましたとさ・・・はは。
おいおいこれ、ほんと、仕事中じゃなくて良かったな!
仕事中にこんな状態になってたら、いい笑いものだぜ!
お客さんが行き来する店内で、激痛に涙と鼻水を流しながら、七転八倒する私!
想像しただけで恐ろしいわ!
『いや、むしろ、職場の人にもあんたの腰の状態の悪さがわかってもらえてよかったんじゃない?』と母親には言われましたが。
成程。
いやね・・・ちょっといろいろありまして、1日、品出しの仕事の日があったんです。
で、その後からもう、もともと痛い腰は更に痛いし、何より腰骨、大腿骨、大転子、ここら辺りがもうめちゃくちゃ痛くて。階段上るのも痛いくらいに痛くて。嫌な予感はしておったんですが・・・まさかまさかの、その3日後の魔女の一撃ですよ。
私、股関節形成不全と言うか、はまりが浅いらしいんですね。いや、これ、割と女性には多いらしいんですが、レントゲン撮影してもらった時も、素人目でもわかるくらいに『あー、浅いわぁ~。しっかりはまってないわぁ~』と言う感じで。
それなのに太っているもんだから(はは)何もしなくても、大腿骨やら大転子あたりは痛いんですけど、その1日、品出しをしてからは、めちゃくちゃ痛かったんです。
それも今から考えると、魔女の一撃を引き起こす要因だったのかなぁ、と。
まじで覚えとけよ、あいつ・・・。
そしてもう二度と、たとえ頼まれ仕事とは言え、1日品出しはしないと、心に固く誓いました・・・ほんとに。
自分の店の人間にもっと働かせろ、ばーか!(涙)
尤も、腰の状態とぎっくりの発症とは、あんまり関係がないらしいですけど。
現に8年前の私は、さしてまともに働いていなかったし、腰もまったく痛くなかったわけですから・・・単純に年か。そうか(ちーん)
てなことで、ぎっくり腰です。
どんな病気もそうですが、その痛みや苦しみと言うのは、なかなか本人が実際に体験してみないとわからないものではあります。
声優の寺島拓篤さん、寺島さんが『アイドルマスターSideM』のファンミ開催直前になってぎっくり腰を発症された時に『ぎっくり腰って、経験者とそうでない人で恐ろしく認識が違うからな』とツイッターで呟かれていましたが。
いやほんと、本当にそう思う。
ってか寺島さんが『ぎっくり腰になりました、なのでファンミでできるパフォーマンスは限られてしまいます、申し訳ない!』と言う旨を発表された時も、結構、ネガティブだったり、あと『たかがぎっくり腰でしょ?』的な反応も見受けられたもんなぁ。『そんな急になるものなの?』とか。
ぎっくり腰の正式名称は、急性腰痛と言います。
急になるからぎっくり腰なんです!(逆ギレ(笑))
勿論、人によって症状の出方や強弱の違いはあります。なので一概に言うことはできませんが、しかし個人的に2度、経験したうえで断言するならば『ぎっくり腰はまず動けない』です。四つん這いになって、超絶スローな、なんなら現役の赤ちゃんと競争しても負けるくらいのはいはいで進むのがやっとです。それすらも、なった直後は難しいくらいです。そして『発症して直後は、呼吸すらままならない』も言えます。
とにかく痛いんだわ。何をしても痛い。何もしなくても痛い。姿勢、体勢によっては、若干、痛みが和らぐ場合もあるので、それを探したいんだけど、それを探すために体を動かすことすらままならない。ってか痛い。
痛い。そしてあふれ出る涙と鼻水(汚)
今回はどうにか鎮痛剤を飲んで、初日、4時間ばかりは痛みが軽減された時間がありましたが、それでも薬の効き目が切れかかってくると、また痛くなってくる。
そして痛い。
痛い。座っていても痛い。
寝ていても痛い。と言うか布団に横になっても、結局、腰に体重がかかるので痛いし、体を横にして寝る場合でも、私の場合大転子が痛いわけだから、痛い。
どっちにしても痛い。
オーマイガ!
8年前は、体を横にはできていたような気がするんだけどなぁ・・・。
今回は本当にダメだったわ・・・。
あと、くしゃみが凶器に変わります。
くしゃみが、凶器になるんです。
魔女の一撃、再び、と言いたくなるような衝撃に見舞われます。
トイレにも時間がかかるよ~。うっかり、漏れそうになるよ~(遠い目)
トイレに時間がかかると言うか、トイレに行くことに時間がかかると言うか。
そして済ませたはいいが、今度、おろした下着やらズボンやらを上げるのにも一苦労。
『あれ?私、一気に40歳くらい年とったかな?』と、真剣に思わされました。
結論としては、台にお腹を付けて体重を預ける感じで立っている、直立がいちばん楽と言う。
でも立って寝るわけにもいかないから、夜はしぶしぶ、布団に横になるんですけど。
痛い。
あと、ねこさんが一緒に寝てくれるので、まともに寝返りが打てないのも辛い。
そして朝、目が覚めた瞬間から腰が痛い。
布団から起き上がることすらできない。
そういう状態が、時間の経過と共に少しずつマシにはなっていくとは言え、ずーっと続いていく。そしてまた『あ、ちょっとマシになったかな?』と心弾んだ1時間後くらいには『嘘だ、全然、マシになってない。むしろ酷くなってねぇか、これ』と言う状態がやってきたりするので、精神的にも不安極まりないと言う。
恐ろしいわぁ・・・ご高齢の方が、ぎっくり腰が原因で寝たきりになっちゃうと言う話を聞いたことがあるけど、ほんと、それ、頷けるわ・・・。
ぎっくり腰になったことがない言う方。
『えー、たかが腰痛でしょ?そんな大げさな』と思われるかもしれませんが、とうぞ『私だけは大丈夫』と過度な自信は持たぬよう、ご注意をば・・・。
ほんとね、ちょっとのことで、簡単になるからね!
魔女はいつでもあなたの背後で、痛恨の一撃をお見舞いする瞬間を狙ってますからね!
重いものを持つ時、落ちたものを拾う時などは必ず、ちゃんとかがむ。
中腰、危険!
はい。あと、これはぎっくり腰に限らずですが。
何かしらの原因で体が、心が弱っている、そのことが分かっている人には、いろいろ思うところがあったとしても『お大事に』と言うのがマナーだな、と改めて思いました。
『またこの人、あんなこと言ってるよ』とか『たかが○○でしょうが!』と思う気持ちは、家に帰ってから、ひとりで、あるいは家族に愚痴ればいいだけの話です。
病気やケガが原因で弱っている人がいたら『お大事に』『なんか手伝おうか』、そう言える人間でありたいなぁ~。
はい。
てなことで、声を大にして、改めて言っておこう。
みんな!ぎっくり腰、舐めちゃだめよ!
はい。てなことで、ぎっくり腰闘病記でした。
もう二度となりたくはないぞ(切実)
そんなこんなでそんなこんな。
ではでは。
本日の記事はここまでです。読んで下さりありがとうございました!