tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

読書の秋ですね~1が付く日なので読書感想文の放出です

はい。と言うことでタイトルにも書きましたが、秋。

読書の秋ですね。

まぁ、個人的には秋に関わらず、年がら年中、本は読んでいる、読みたいと思っている人間なので『秋だから』と言う感じはないのですが。

ただそれを言ったら『食欲の秋』に関してもおんなじです。

 

はは。

 

はい。そんなこんなで1が付く日なので読書感想文放出の日です。

また作品名と作者名しか記録されていないので、ここで、当時の感想を思い出しながら書いていくと言う体たらくですが、よろしければお付き合い下さい。

 

ではでは、早速スタートです。

 

・平尾紀一『甘美なる誘拐』

・・・このミス大賞受賞作、で割と良い評判を見かけることが多かったので購入してみました。結果、さっぱり覚えてないや、はは(ちーん)。

いや、登場するキャラクター、特に主役2人である下っ端やくざのコンビネーションとか、そのキャラクター造形とかはめちゃくちゃ面白かったように記憶しています。はい。うっかり萌えちゃいそうになった気もする(笑)

ただ肝心のミステリとしての仕掛け部分ですね。そこに対しての私の期待が、あまりにも高すぎたな、と言う気が。だって書評とかで散々『この仕掛けは凄い!』とか『気持ちよく騙された!』と言う声を多く見かけたから、そりゃ期待も高まりますってばさ!

はい。真相が明かされた時の感触としては『あー・・・成程。そう言うことか・・・あー・・・うん』と言う感じだったので、個人的にはそれほど『わおっ!アメージングよ!』と言う驚きはなかったので・・・こんな感想になってしまったのが申し訳ない。

ただ新人さんですよね?それを感じさせないキャラクター造形や物語の構成力なんかはめちゃくちゃ感じられたので、今後のご活躍が楽しみな作家さんの登場だな、とは思いました。うん。

 

・澤村伊智『などらきの首』

・・・比嘉姉妹シリーズ第3弾ですか。短編集ですね。はい。表題作の『解決編』の後の『オチ』、そこで一気にやってくる『ぞっ』とする感覚がたまらない。ミステリ的な流れで畳みかけておきながら、ラストにはこういうホラー作品としての要素をがっつりとぶち込んでくるのは、さすが、このシリーズだと思いました。はい。

ですが個人的には『学校は死の匂い』と『居酒屋脳髄談義』が最高に好き。特に『居酒屋脳髄談義』は比嘉姉妹シリーズに多く共通しているようなテーマ、それが最高に炸裂しているような作品。ですので序盤はとにかく圧倒的な不快感と怒り、そしていたたまれなさが感じられ、だからこそ、後半の流れは痛快の一言。ラストの一言は、まさしく愚者への鉄槌だよなぁ~。短編だからこその切れ味が最高に生きている作品だとも思います。

時系列的な問題もあるので、やはりできれば刊行順に読んでいただきたいとは思うのですが。『なかなか長編からは手が伸ばしづらいわ』と言う方は、比嘉姉妹シリーズへの入り口として、本作から手に取られてみてもいいかもしれませんな。

 

・澤村伊智『ししりばの家』

・・・で、こちらは第4弾。長編です。なんでしょ。使い古された言葉ではありますが『破壊と再生』と言う言葉が読了後にはぼんやりと、頭に浮かんできました。うん。徹底的に破壊されてしまった人生もあれば、一から、自分の足で立ち上がり、再生へと歩み始めた人生もある。ネタバレにはなりますが、またその人の傍らに愛犬の存在があるってのが、もう最高に胸熱でした。

てなことで本作品。おかしいのは、確かにこの家なのだろう。だけどそれでも、それだけとは言い切れない、人間が持つ本来のおかしさとか狂気、欲望とかも垣間見えるようで、それがまた一層の不気味さ、怖さを醸し出しているように思います。

『家』がおかしいと言うのも、何と言うか頷ける表現ですよね。閉じられた、そこに住むことたちにしか触れることのできない空気が、そこには満ち満ちているわけで。その空気がおかしければ、そりゃそこに住んでいる人もまた、おかしくなるだろうよ。

あとこの家に巻き込まれてしまう女性の、日常生活での虚しさとか、久しぶりに出会った幼馴染の存在に胸が高鳴る、その感情とか。そういう描写が相変わらず身につまされるくらいにリアルで、彼女のことを他人とは思えない自分がいました。『おかしい』と気づいてから、だけど断るに断り切れないところとか、もうわかりすぎる・・・。

そして何より、物語の舞台は『家』。と言うことで、その階段を思わせるような、一段ずつずれていく文章の連続、そうした演出もめちゃくちゃ凝っていて面白かったです。目で追って、それこそ私も舞台となっている家の階段を、恐る恐る、上り下りしているかのような感覚に陥ったし、頭の中で読んでいてもめちゃくちゃリズミカルだったし。

長編ではありますが、相も変わらずその長さを良い意味で感じさせない、本当に面白い作品でした。

 

はいよ・・・と言うことで今回はこの辺にしておきましょうか。

 

いよいよ、いよいよストックの底が見えてきた。

目前だ(ちーん)

 

読みたい本は山ほどあるのですがねぇ・・・。

特に今年は、このブログでも何度も書いてきましたが、とにかくいろんな作家さんの新刊ラッシュが凄まじいのですよ。

なのでもう、それらの本を片っ端から読んでいきたいのですが・・・そうは言っても単行本はやはりお金のことがあるのでね・・・。

そう思うと、やっぱり図書館はありがたい存在だなぁ。

 

フルタイムで働く前、特に書店でアルバイトしていた時は『バイト行ってくる~』と嘘をついて、半日、図書館に立てこもっていることも多かったのですが(笑)

ほんと、図書館は本好きには楽園ですよね。読みたい放題だし、眠たくなったら机に突っ伏すかソファで寝ることもできるし(笑)

 

あー・・・そう考えるともう図書館も、ここ3年は行ってないのか・・・。

また行きたいなぁ。そして本を借りたいなぁ。

 

はい。そんなこんなで本日の記事はここまででございます。

読んで下さりありがとうございました!