tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

休み~だけど1が付くので読書感想文の日です

ついっぷるトレンドが、本日の12時をもってサービス終了してしまった・・・。

 

どうしたらいいの(茫然)

 

いや、何が寂しいって。

こちらのサイトで、日々、可愛らしい猫ちゃんや犬ちゃんの動画や、素敵な愛と妄想に満ちたファンアートなどをあさるのが、もう私の日常となっていたのですよ。

 

それが・・・その楽しみが消えてしまった・・・。

寂しいこと、この上ない・・・どうすりゃいいのさ・・・ううっ(涙)

代替サイトとか、よく似た感じのサービス機能とかあるのかな?

誰か教えて(土下座)

 

はい。そんなこんなで公休です。

でも31日なので、読書感想文を放出する日です。

ちょっと損した気分です(笑)

ってか久しぶりですね、このパターン。

 

あと今日は給料日ですね。

この日のために働いていると言っても過言ではないですが、先月は働いた時間数が少なかったし、あと今月から多分、介護保険料がひかれていると思うので、もしかしたら12万円にすら到達していないんじゃないですかね。

 

泣ける・・・手取り12万にすら到達してないとか、泣ける。

いや、まぁ、所詮はしがない時間給のパートなので仕方ないんですけどね。

ははははは、と。

 

そんなこんなでストック切れた、この場で感想を書いている読書感想文の放出、始まり、始まり~。

 

伊坂幸太郎『ホワイトラビット』

・・・と言うことで、こちらも入院していた時に読んだ本ですね。複数の登場人物たちによる複数の話が、徐々にに絡み合っていき、最後には一本の太い糸になっている、と言うような構造は、相も変わらずお見事の一言です。

またそこに、ちゃんとミステリとしての驚きや騙しの伏線がさりげなく張られていて、『成程、あそこの違和感はこう言うことだったのかぁ~』と言う、ある種、騙された快感が味わえる、そんな伊坂先生らしささく裂の作品でもあります。

 

そして何より、と言うか。やっぱり伊坂先生の多くの作品に共通している『本当に悪いこととは何なのか』『正義と悪とは何なのか』、単純な善悪の基準を超越しているそう言うことの描き方と言うのも、とても印象に残っている作品です。

なんだろ。そんな感じだから私は昔から、伊坂作品に登場する善悪論、描かれている善悪論、たとえば『重力ピエロ』や『アヒルと鴨のコインロッカー』で登場人物たちが選択した『悪の行為』に対して、理解を示せないと言う人は、多分、人として信頼できないな、と思っています(笑)

 

エンタメとミステリ、そして何とも言えない感触を残す人間ドラマの見事な融合。個人的には、初期の頃の伊坂先生の作品を彷彿とさせるような作品だな、と感じました。

 

伊坂幸太郎『逆ソクラテス

・・・で、こちらです。こちらはですね、一言で言うなら『ありとあらゆる感性が未熟で、それ故にとても柔軟である子どもにこそ読んで欲しい作品』だらけの作品集です。そしてだからこそ、ありとあらゆる感性が凝り固まっている、私のような年齢だけを重ねてしまった『大人』と呼ばれる人にも読んでもらいたいし、そう言う人が読むと、いろんな意味で胸に染みる作品ばかりが収録されています。

 

ただ、です。なんだろ。『子どもにこそ読んで欲しい作品』だからこそ、個人的には、なんかこー、いろんな意味で辛いと言うか、しんどいと言うか。こー『あー、これは持つ者たちの物語だ。他者と関係を築いてきた人たちの物語だ』と、なんかもう、突き付けられるような思いがするお話もあって、それがめちゃくちゃ読んでいてしんどかったです。何と言うか、すげぇ夢見物語、きれいなお話だよな、と思ってしまって。

 

具体的には『アンスポーツマンライク』に、もう強くそう言うものを感じてしまって。で、ネタバレになるので詳細は控えますが、この物語に登場するとある人物は、この物語を通して立ち直るのです。うん。それが実に伊坂先生らしい構成で描かれていて、それはそれで胸が熱くなるような思いもしたのですが。

が、でも、やっぱり、なんか読んでいてしんどかった。持つ者たちの、持たざる者への言葉とかが、なんかとてもしんどかったし、それに感化されて持たざる者がまっとうな道に頑張って戻る、と言う流れも、なんかしんどかった。

私の性根が歪んでいて、歪んだ読み方しかできなかったゆえだと思うんですが、ほんと、きれいごとのお話にしか思えなくてしんどかったです。はい。

 

でも、はい。全体を通しては本当に伊坂先生らしい『正しさ』を貫き通す人物たちの姿が逞しく、清々しく、そして胸を揺さぶる傑作ばかりだと思うので、あの、こんな感想を書いておいてなんですけど、是非とも読んで下さい(どーん)

あと、この作品のキャッチコピーにもなっている作中の台詞、『僕は、そうは思わない』と言う台詞は、この時代だからこそ、とても強く響く台詞、言葉だと思います。何と言うか、こー、やっぱり意識して主語を付けると言うのは、とても大切ですよね、うん。 

 

五條瑛『パーフェクトクオーツ 北の水晶』『パーフェクトクオーツ 碧き鮫』

・・・いやぁ、まさか発売されていたとは・・・。タイトルだけが発表されたまま、しかし世界情勢の激変により、もうこのシリーズの新刊自体、発売されることはないのだろうな、と勝手に思い込んでいただけに・・・まさか、まさかの喜びでした。はい。

てなことで、物語は昨今の情勢、非常にタイムリーな(と言っても、もう4年は経過しているのか) あの事件を題材に、おなじみの葉山や坂下、エディと言ったおなじみの面々が活躍すると言う内容になっています。

 

いや、なんだろ。本当にこのシリーズ『鉱物シリーズ』ですね、を読むのは久しぶりだと思うのですが、でも凄い。ぱっ、と文庫本を開いて、物語を読み始めるや否や、ぶわっ、とこれまでの物語がよみがえってきて、葉山たち・・・と言うよりも、葉山の(笑)奮闘の物語に引き込まれました。
2001年の、あのテロが起きるまでは、確かに敵なしだったアメリカ。けれどあのテロが起き、それも含めて、ありとあらゆる情勢、構造が激変してしまった。よってこの『鉱物シリーズ』も、大きな路線変更を余儀なくされたのだと思います。

だけど、いい意味で、それをまったく感じさせない、自然に、現在の世界情勢を踏まえたうえで進められていく物語は、だからこそとてもリアリティをもって読むことができたし、それ故の読みやすさ、緊張感をはらんだ、だけどエンタメとしての面白さも味わうことができました。

 

あーん。そして何より、葉山の出生の秘密ですよ。ねー。もうめちゃくちゃ気になる。気になると言うか、半ば物語の中でそれは明かされているようなものですけれど・・・いざ、それが真実だとなった時の、葉山自身の狼狽や、エディの、坂下の態度と言うものを考えると・・・やだ、にやにやが止まらないわ(鬼)

はい。そんなこんなで、いつまでも、生かされている限りは新作、待ち続けています!

 

はい。と言うことで本日はこの辺りにしておきましょうかね。

 

そうですね。やっぱりここで紹介した中で印象的なのは、五條さんの『鉱物シリーズ』の新刊ですね。

ねー・・・ほんと『世界の王様!アメリカ!』と言うような小説(どんな?(汗))を書かれてきた作家さんにとって、アメリ同時多発テロと言うのは、めちゃくちゃ大きな影響があったんだろうなぁ・・・と勝手に推測するのですが。

でもそれをも取り込んで、『それ以降の世界』『それ以降の今』をエンタメ小説に生々しく取り込み、描いたこのシリーズの新作は、読んでいて本当に面白かったし、キャラクターたちの変わっても変わらない姿が嬉しくもありました。はい。

 

てなことで。

次回、紹介する本から、またどう言うわけかちゃんと感想文が記録されています(笑)

ただし、以前のそれに比べるとボリュームは格段に少ないので、この辺りはちょこちょこ加筆しながら紹介したいと思います。

 

で、そこからしばらくしたら、また感想文がない、タイトルと作者名だけの記録になっていると言う・・・えー・・・過去の私、ちゃんとしてよ・・・(笑)

 

そんな具合ですが引き続き、よろしければお付き合い下さい。

ってかぶっちゃけると、この残りのストックもそろそろ、底が見えかけているんですけどね・・・どうしようかねぇ・・・。

 

ではでは。今回の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!