3連休は今日で終わりっ!
そして本日で放出する読書感想文が、ちゃんとした読書感想文のストックとしてはラストになります・・・。
これ以降の読書感想文は、書いているけどさほどボリュームが無かったり(まぁ、これはまだいい)、作品名と作者名のみの記録と言う体たらくで・・・。
ほんと、どうしようかね(遠い目)
はい。そんなこんなで3連休も本日で終了です。
ではでは、早速。
最後のストック、大放出でございますよ!
・有栖川有栖『こうして誰もいなくなった』・・・パソコンの調子がすこぶる悪い。新しいパソコン欲しい。お金ない。誰かお金ちょうだい。はい。そんなこんな。短編から中編の物語集です。個人的には、あぁ、まさにその通りだよな、と頷きたくなる表題作もですが、「劇的な幕切れ」が好き。作者曰く、ハッピーエンドなのかそうでないのかはわかれるところ、とあって、確かにその通りだよなぁ、と。ただ、極めて彼と近い性質を持っている私から言わしてもらうと、そう思ったところで、次の瞬間にはまた世の中を、両親を恨んで、ずべこべいっているのが関の山です。心底、実は自分の生き方が悪かったんだ、と気がついていたら、ここまで人生、積んでないってば(笑)。なのでまぁ、長い目で見たら、やっぱり死にたかった彼は死ねたわけだから、それはそれでハッピーエンドなんじゃなかろうか、と思いました。はいよ。あと本屋さんを舞台にした作品も、軽いタッチながら本屋さんあるあるや、本屋さんの面白いお客さんなどが生き生きとえがかれていて面白かったです。そうかー、今年でデビュー30周年なのかぁ、おめでとうございます。火村シリーズのドラマも復活が決定したことだし、やっぱりこのシリーズの新刊が読みたいなぁ、と思った次第です。はいよ。
・五條瑛『星条旗の憂鬱』・・・まさかなぁ、こんな新刊が発売されていたとは。と言うか、個人出版ではシリーズの新刊のようなものを出されていたと知ってびっくりした次第です。9.11の同時多発テロで路線変更を余儀なくされた作家さんはたくさんいらっしゃるのだろうけど、その中でも最もそこに該当するのがこの方なのではないか、と思います。はい。と言うことで読んだけど、正直、もう、前シリーズで何があったかが思い出せない(死)。サーシャの存在は辛うじて思い出せたけど、じゃあ彼と葉山の間に何があったのか、葉山と父親の間に何があったのかなんて全く思い出せない…うーん、悔しい。ただ一方でエディや坂下、そして葉山と言った主要登場人物の印象と言うか、物語の中で確かに生きているパーソナリティのようなものは私の記憶の中にあるそれらそのままでなんか嬉しくなったし、やっぱりこういう言い方はどうなのかとも思うけれど、キャラクター小説としてもとても魅力的なシリーズだったんだなぁ、と再確認できたような気分です。だからこそ、シリーズがあの中途半端な状態で、宙ぶらりんになってしまっているのが、時代の流れにもまれたとはいえ、とても残念な気も。ただこうやって作者さんが書いてらっしゃると言うことは、きっとまた彼らの物語を読むことができる器械はやって来るんだろうな、とも思います。はい。個人的には坂下ですかね。相変わらずエロいよ!かわいいよ!どうせその後、それを葉山に使うんでしょ!アメリカが世界の王様だった9.11以前の世界。そして9.11でその王様は完膚なきまでに失墜した。けれど時を経て、少しずつ、以前とは比べ物にならないほどの強引さと暴力さをもって、少しずつ裸の王様へとなりつつあるアメリカ。きっと胸の内にはいろいろなものを抱えているのだろうけど、それらを一切、おくびにも出さず、そしてアメリカの変化もものともせず、ただただ強く強くある坂下の姿が、昔と同じように、私にはとても眩しいのです。
・横山秀夫『ノースライト』・・・作者の書きたいことを、書きたいように書いた、と言うなんか気持ちの良さのようなものが伝わってくるような作品だったな、と。はい。アマゾンレビューで、ミステリを期待すると、と言うレビューがあって、覚悟していたけれど、その通りで、こりゃどうなるんだ、と不安になったり。はい。でも、ラストのラスト、どうして自分に依頼が来たのか、と言う謎が解き明かされると、そこに至るまで作者が書き続けてきたことがより力強く、哀愁のようなものを帯びながらも美しく、温かく伝わってきたと言うのはお見事の一言です。はい。ですな、これまたアマゾンレビューの受け売りだけど、より年齢を重ねてきた方、バブルを体験し、浮かれ、その結果として何かを失い、バブル後の時代をプライドを切り売りしながら必死になって生きてきた年代の人は、より胸に迫ってくる作品なんじゃないかなと思います。はい。派手さはないけれど、しっかりとした登場人物の人生が描かれ、それを通してひとつの謎が解き明かされると言うのはさすがの一言でした。
・森晶麿『毒よりもなお』・・・主人公の女性がどうにも好きになれなかったのは、彼女が私のなりたかったかもしれない姿のひとつ、だったからだろうか。わからんけど。はい。驚天動地の展開、とあったので楽しみにしていたのですが、そうか、そっち方面に行っちゃったか、と言う気がしなくもなく。でも、書くことがたったひとつの救いであったのかもしれない、と思うと、あえて作中作と言うギミックを利用したことにも頷けるような気も。何だろ、こー、作者さんがあとがきでも書いてらっしゃったけど、今だからこそ、親の虐待、育て方によって、子どもであるひとりの人間の人生が多大に影響を受けてしまい、それが新たな犠牲者を生んでしまう、と言う流れは色々考えさせられたなぁ。そんなこと言い出したらきりがない!と言う人もいるだろうし、そう言う考えも理解はできるけど、そう言う考えがずっとまかり通って来て、影響を受けた人の心はそのまま置き去りにされてしまってきたからこそ、今のひきこもりやらの問題があるんじゃないかな、と言う気もするのでね。はい。がらんどうの目、という表現が本当に気になって、じゃあそんな目にしてしまったのは誰、本当に本人だけの問題なの、と問いかけられているような気もして。はい。
・澤村御影『准教授・高槻彰良の推察』・・・現実と同じような、だけど決して現実のそれとは異なる世界を歩む人が進む道。それをひとりで歩むと言うのは、とても孤独な事だろうと思う。勿論、すぐ隣の道を行く人はやさしく、理解もあって、だからこそ自分もその道を歩むことはできているけれど、心の中では『この人たちと自分は、決定的に違う』と言う思いがあって、それは事実で、だからこそ、なおのことしんどいし、辛いし、その人たちのやさしさが痛いのだと思う。一時的に嘘を聞き分けることができると言う能力を失ってしまった深町君に対して、高槻先生がかけた言葉は、それ故、高槻先生のこれまで抱えてきていた孤独、現実と少しだけ、でも決定的に離れている道を歩んできた辛さ、寂しさのようなものをひしひしと感じさせるもので、だからこそ高槻先生にとって深町君の存在と言うのは、本当に、本当に嬉しい存在なんだろうなぁ、と思わされました。あったことをなかったことにはできない。その後のその人の人生の歩み方で、それはともすれば形を変えていくものなのかもしれないけれど、それでも、それがあった、それが怒ってしまったと言う事実、現実を変えることは絶対にできなくて。でも、だからこそ生まれてくるものもあるわけであって、高槻先生にとって深町君との出会い、深町君の存在と言うのは、そのことを肯定できるものなのかもしれないなぁ。はい。あったことはなかったことにはできない。その厳し過ぎる現実が、だけどここまであたたかく感じられたのは、この作品が初めてのような気もします。そんなこんなでそんなこんな。年末から読み始めたシリーズですが、いやぁ、面白いですわ。高槻先生をはじめとするキャラクターたちが本当に魅力的だし、怪異現象と思われる事件の裏側になる人間の心理と言うのもとても興味深くて、その中には共感できるものもあるし、勿論、ちょっとしたミステリの謎解き的な楽しみもあるし。なにより高槻先生の過去に何があったのか、その真実が明かされる瞬間が、今から楽しみでもあるし、でもその瞬間に何かが大きく変わってしまいそうで、ちょっとした怖さもあるし。はい。でも基本的にはとてもやさくして、本当にキャラクターと一緒に物語の世界を楽しむことかできる作品だと思います。シリーズがどこまで続くのかわからな入れれど、のーんびりと追いかけていきたいですね。ってか、アニメ化にしようぜ!
はいっ!これにてストック放出終了!
後に残るは、読書感想文と言うより、ただの読書の記録と言った方がふさわしい内容!
さぁ、これからどうしたものか!
はい。まぁ、でも、記録とは言ってもストックとしては残っているので、当面はそれでなんとかなると思います。
ただなぁ・・・毎月1が付く日は、メモリに残っている読書感想文をコピーするだけで記事が完成する、と言う楽に慣れてしまっているからなぁ・・・。
その楽がなくなるのは・・・正直、悲しい・・・。
最初、突っ走り過ぎたんだよ・・・。
ほんともう、その一言に尽きるよね・・・たはははは。
まぁ、はい。
また楽できるような何かを考えたいと思います(こら)
てなことでラストに登場している澤村御影さんの『准教授・高槻彰良の推察』は8月からドラマ放送が予定されていますね。
そこで明日は、この作品の紹介やドラマのキャスティングについて私が感じたことなど記事にしたいと思いますので、よろしければお付き合い下さいませませ。
ではでは。本日の記事はここまでです。
そして3連休も本日で終了です(しつこい)
あー・・・明日から仕事とか・・・。
マジか・・・。
いや、ありがたいけど。お金稼げるのはありがたいけど。
マジか。
そうか。
明日から仕事か(茫然自失)
ではでは。読んで下さりありがとうございました!