tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

2021年春アニメの感想~その1

今日は公休ですが、通常記事を挙げときます。

春アニメ感想記事なのでね。あんまり遅くなってしまうのも、なんだかな、と言う気がするので。はい。

 

そんな具合で先週の土曜日に『東京リベンジャーズ』のイベントがあったようで。

その情報をツイッターで追いかけていて、血のハロウィン編の放送が7月から、と言う情報を知って『あー、7月からなのか。なら1クール、間が空くんだね。連続2クールじゃなくて分割2クールだったのか』と真剣に私は思いました。

 

私の中では今は何月なのでしょうか。

自分で自分の認知機能が、本当に、本当に心配です。

 

そんなこんなで、もうすぐ7月。7月になれば夏クールアニメが続々スタートするわけですが、その前に、やはり春クールアニメのまとめをしておねばね、と言うことで。

毎クール恒例、最終回を迎えた作品の感想記事です。

 

ではでは早速スタートです。まずはこちらの作品から。

 

・『バック・アロウ』

・・・『壁の外に向かって、いろんな地域に行って、いろんな人との交流があって、最終的にはレッカ凱帝国との戦いになるんだろうなぁ』と放送されてしばらくは思い込んでいたのですが、まさかまさか、全然、違う方向へと話は進んで行きましたね。

ぶっちゃけ、中盤あたりはかなりぐだぐだした展開のような気がして、『もう切ろうかなぁ』とも思ったのですが。最後の最後に来て、そのぐだぐだの展開で描いてきたことが生きに生き、そして熱血王道ロボットアニメのような、力業展開も見られて面白かったです。これだから2クールアニメは、なかなか判断が難しいんだよなぁ~。

 

てなことでとにもかくにも最終回。宇宙に行っちゃったグランエッジャの面々よりも、とにもかくにも、三木眞一郎さん&井上喜久子さんVS堀内賢雄さん&小清水亜美さん+稲田徹さん&檜山修之さんのキャラクターが主役だったような。ってかこの面々の、ハイテンションでの殴り合いみたいなバトルが、めちゃくちゃ面白かったし、めちゃくちゃ熱かった。確実に体温、2度は上がったね!なんだろ、勿論、最終的に作品としては面白かったんですけど、もっとこう言うのが早い段階から見たかったなぁ。

 

とは言え『人として生きる』『ちっぽけだろうとなんだろうと、人として生きる』と言うメッセージ性のようなものは伝わってきたし、その人の信念が具現化したロボで戦うと言うところには『人は違うからこそ面白い』と言う普遍的なメッセージのようなものも感じました。とにかく最終回が良かったので、なんかもう、それで満足だ!

 

・『ましろのおと

・・・アニメ作品の魅力っていくつもあると思うんですけど、その中のひとつには『音楽』の存在が挙げられると思います。で、こちらの作品。勿論、作品そのものの面白さ、三味線を通して主人公たちがいろいろな人と出会い、そして平たく言えば成長していく、そのドラマの面白さもあると思うんですが、いやいや、とにもかくにも『音楽』の存在がめちゃくちゃでかくて、そしてめちゃくちゃ魅力的な作品だったなぁ、と。

 

まず前にも書いたと思うんですが、とにかくOPとEDが個人的には本と好き。どちらの曲も作品にぴったりだったし、何と言うか、骨太な曲と言うか、向かい風の中でも毅然と、孤独に、だけどそれ故、どうしようもなく美しく立つ大樹を思わせるような、そんな力強さや切なさすら感じさせる曲で素晴らしかったです。

そして作品中で幾度となく演奏された三味線の音も、考えてみたらこれ、本当に贅沢なことですよねぇ。私は原作漫画は読んでいなくて、でもきっと羅川真里茂さんの漫画だから三味線の『音』の描写も、それはそれは素晴らしい、とんでもない描写になっているんだろうなぁ、と言う想像はするのですが。

 

ただやっぱりアニメ化された最大のメリットとしては三味線の『音』を、再現できること、『音』を『音』として伝えられること、ですよね。そして本当に、そのメリットが余すことなく発揮されていた。三味線の力強く、厳しく、どこか哀切さすら漂う、聞く者の心を、ひょっとしたら演奏する者の心までも引っ掻き回すような音色。それが『音』として表現されていたと言うのは、もう本当に魅力的だったなぁ・・・。実際に三味線を演奏された方も、キャラクターの心情に合わせた演奏をしなければならないと言うのは、相当に大変なことだっただろうなぁ、と思うと、感謝感謝だよ・・・。

 

と言うことで、最終回は、ある意味、最終回らしからぬ、と言うか。『俺たちの戦いはここからだ』・・・と言い切るにはあまりにも雪の葛藤は深いものがあるわけですが、まぁ、でも雰囲気としてはそんな終わり方でしたね。純粋無垢な天才が、自分の中の欲に気が付いてしまった、その・・・悲劇と言うか、重みと言うか。そう言うところの兆しが描かれて終わりとはまぁ、まるで続きがあるような終わり方じゃないか!(苦笑)

あぁ、でも。その物語の終わり、そしてタイトル『ましろのおと』が来て、加藤ミリヤさんのEDが流れる、と言う締め方は、もう最高でした。余韻をきっぱりと拒むような、だからこそ逆に、何かしらの思いが胸から染み出ような、そんな終わり方だったなぁ。

 

・『SSSS.DYNAZENON』

・・・かけがえのない不自由をこれから手に入れていく。かげかえのない不自由。素敵な言葉ですね。なんだろ。ほんと、生きること、日々を生きていくこと、それを続けていくことって、かけがえのない不自由なんだと、しみじみと感じされられたなぁ。

不自由である。でも、それがかけがえのないものである、そう気が付けるかどうかで、そう思えるかどうかで、そう騙し騙しでもいいから思い込めるかどうかで、生きていくこと、そのものに対する姿勢とか気持ちも変わってくるようにも思いました。

あのシーンの榎木淳弥さんと内山昂輝さんのお芝居、あとおふたりの声のトーンの対比、とても胸に染み入るようなものだったなぁ・・・。

 

はい。てなことで最終回を見て、ぽつ、と『風穴』とか『突破口』とか、そんな言葉が頭の中に浮かんできました。蓬たちにとって、ガウマとの出会いは、まさにそれだった。単に不自由だと思い込んでいた日常、人生に『風穴』を開けてくれ『突破口』を与えてくれたのがガウマだった。自分たちを必要としてくれる、ぶっきらぼうで熱く、でもまっすぐなガウマとの出会い、日々によって、そして何より別れによって、蓬たち・・・かどうかはわからないけれど、でも少なくとも蓬は、冒頭にも書いた、自分の生きている、生きていく日々の不自由が『かけがえのないもの』であることを知った。

 

倦んだような毎日。感情を押し殺す毎日。作品放送開始直後の、そうした日常の描写は本当に見ていて息苦しさすら感じるくらいだったし、でも同時、とても共感できるものだった。だからこそ、ガウマとの出会いによってそれが少しずつ変わっていく、その様子が私にはとても羨ましかったです。

そして最終回。蓬たちが迎えたそれぞれの変化も、とても微笑ましかったなぁ。『人が人と出会うことで変わる』と言う物語が大好物な私にとっては、もう、それががっちりと描かれていた今作品は、ことあるごとに思い出すものになりそうです。

 

そうなんだよなぁ。蓬や、ガウマも変わっていったのに対して、怪獣優生思想の面々はその兆しはあったのかもしれないけれど(ムジナとか。本と切なかったわ、あの最後は)、それでも基本的には変わらなかった、変わることができなかった。そこもまた印象深いよなぁ、と。

 

青春の影の部分をメインに描きつつ、だけど何気ない日常もリアルに描く。そして何より特撮、ロボットものとしての勢い、熱量、迫力、わくわく感もがっちり描かれていたのも胸熱でした。それとナイトさんも、めちゃくちゃかっこよかったぞ。ずるいぞ。

てなことで次回は『GRIDMAN×DYNAZENON』の文字があったのですが・・・うーん、こうなるといよいよ『GRIDMAN』を視聴しておかねばならないよなぁ~。

 

・『Vivy』

・・・はい泣いた。最終回、めっちゃ泣いた。最後の戦いの前の、ヴィヴィとマツモトのやり取り、そこでのヴィヴィの表情。そしてヴィヴィの歌声、最後の歌声と共に流される激闘。その中でもマツモトの姿が、もうあかんかった。泣いた。2人の100年の旅、その中で築き上げられてきた関係の結末、それがしっかりと描かれていて、もうほんと泣いた(語彙力よ)

ってかあかん。マツモト、ずる過ぎる。福山潤さんの演技も反則。そして種﨑敦美さんの演技よ。この人の演技はほんと、どうしてこうも心にするりと入り込んでくるだろうか。するりと入り込んできて、感情を揺さぶってくれるんだろうか。

EDでの1場面。ヴィヴィに命を助けられた男性が、別の男性のとある行動を止めたシーンと言うのが、めちゃくちゃ印象的だった。この場面をヴィヴィがもし、目にすることがあったなら、彼女は何を思うだろうか。涙が止まらん。

べた過ぎると言えばそれまでだけど、そのべたな最後を、物語の締めくくりを、ここまで熱く、熱く、『歌でみんなを幸せにする』と言うヴィヴィの使命を中心として、それと同時に描き切ったのは、素晴らしいの一言です。

 

今、改めて今作品のあらすじを見てみると、見事にその通りの作品だったなぁ。ヴィヴィの使命にしても、『これは<私>が<私>を滅ぼす物語』と言う言葉も『ああっ!その通りじゃんかよ!』と悶絶するくらいです。

 

と言うことで、ヴィヴィ、そしてマツモトと共に100年の旅を駆け抜けたような、その余韻、切ない余韻が胸に満ち満ちているような作品だなぁ、と言うのが最終回を視聴した直後の、今の感想です。

正直、2クールでも良かった。もっともっといろんな人といろんなAIの物語を描いても良かった、と言うかそれを見たかったと言うのもあるんですが。

でも1クールで描き切れる、語弊はある言い方かもしれないけれどコンパクト、記憶力が覚束ない私ですら(汗)しっかりと思い出せるくらいの物語の数だったからこそ、そのひとつひとつの濃密さが生まれて、最終回のヴィヴィの思い出に自然に共感できる、と言う流れが生まれていたんだろうなぁ、とも思います。

何と言うか、こー、すべての物語、そのひとつひとつに対しての印象に差異がないと言うか。どの物語も、ヴィヴィ同様、私にとってもかけがえのない思い出、物語のひとつだったな、とちゃんと思えると言うか。うん。

 

あー。なんか最終回後の余韻が凄すぎて、うまく言葉にできないな。言葉が出てこないと言うかな。なんかもう、これでいいや。これでいいんだよ。これで十分だ。

 

はい!と言うことで本日はこちらの4作品の感想を書いてまいりました。

いやぁ・・・なんか振り返ってみると4作品とも、最終回に相応しい熱量とテンション、勢いに満ちた作品だったなぁ。ただそれも、最終回に至るまでの物語がしっかりと描かれていたからこそ、それまでの積み重ねがあったからこそなのは言うまでもないことですがね。

 

春アニメの感想、まだまだ続きますので、引き続きお付き合い頂ければ幸いです。

ではでは。今回の記事はここまでです。読んで下さりありがとうございました!