はは(笑)
はい。そうです。タイトル通りです。
劇場版の制作が発表された直後くらいに『原作、読みたい!』となりまして。
で、アマゾンで調べたら入荷予定の文字があったので、購入したんだ。
そこから無事、発送されてきて、でもそのまま放置して、つい最近まで買ったことすら忘れてて。
『ブログのネタがないなぁ~。何を書くかなぁ~』と考え込んでいたところに、ふと、配送されたままの状態の荷物が目に入ってきて『!』と思い出して今に至ります。
はい。なんかどこに謝ればいいのかわかんないけど、ごめんなさい。
と言うことで本題に入りましょう。
本日は劇場版が決定している『呪術廻戦』の0巻『東京都立呪術高等専門学校』の単行本コミックを読んだ感想を書いていきます。
まぁ、私なんざが紹介しなくても皆さん、ご存じだとは思いますが。
一応、簡単に、ざーっくりとこちらの作品を紹介しておきますと。
早い話が『呪術廻戦』の前日譚でございます。で、本作単行本のあとがきで作者の芥見下々さんが書かれていますが『ジャンプGIGA』で連載されていた本作が好評だったこと、そこに様々な大人の事情が加わった結果として始まったのが『呪術廻戦』だとのことです。
前日譚である本作品の主人公は『呪術廻戦』にも登場する乙骨憂太です。その他には五条悟や夏油傑、そしてこの作品では1年生として登場するパンダ、禪院真希、狗巻棘と言ったおなじみのキャラクターたちも登場しています。
ただし狗巻くんに関しては『呪術廻戦』の狗巻くんとは別人です。
まったくの別人です、てかもはや、虎杖悠仁です(どーん)
これは読めばわかる。要はキャラデザの問題ですね。はい。あとで書きますけど。
お話としては特級過呪怨霊にとり憑かれてしまい、それ故、周囲の人間に危害をもたらす存在として拘束、死刑宣告を受けていた乙骨は、五条のはからいにより東京都立呪術高等専門学校に転入します。同級生たちと関わることで、少しずつ生きることや呪術師になることに前向きになっていく乙骨でしたが、その前に夏油が立ちはだかり、と言うのが簡単なあらすじです。
てなことでここからは、本作品を読んだ私の感想と、読んでから考えてみた、乙骨先輩のCV予想です。
まずは感想から。
・狗巻くんが虎杖悠仁
・・・真っ先の感想がこれかい、と自分でも思うのですが(笑)。真希さん、そしてパンダが『呪術廻戦』に登場するキャラデザのままであるのに対して、本作品に登場する狗巻くんのキャラデザは、虎杖悠仁のそれ、そのままなのです。
なので最初、ざーっと流し読みした時は『え?虎杖が『しゃけ』とか『ツナマヨ』とか言ってるんだけど、どう言うこと?』と割と真剣に混乱したと言う(笑)
うーん、いいですね、前日譚らしいじゃないですか!
と言うことで、このキャラデザは劇場版にあたっては変更されていたりするのかしら?
『いや!虎杖キャラデザの狗巻くんは、2年生になってから、今の、皆がよく知る狗巻くんになったんだから、このキャラデザはこのままでいいの!』と言うご意見も聞かれそうだけど、さすがに、ほんと、まんま虎杖だからなぁ~。
どうなるのか、楽しみにしたいところです。
・五条悟の後悔
・・・後悔、かどうかはわからないです。わからないですが、いちばんしっくりくる言葉を探した時に出てきたのが、後悔、と言う言葉でした。
アニメで『呪術廻戦』を見ていた時、ところどころ大人組の、自分たちが虎杖の年代だった時に、置き去りにしてしまっていたり、その年代から抱え込んだままにしてきてしまっている後悔。そう言うものが描かれて、そしてそう言う後悔ゆえに、虎杖たちには自分たちのようにはなって欲しくない、自分たちのような思いはして欲しくない、そう言う姿や思いが描かれているのが、とても印象に残っていまして。はい。
で、本作においては特に五条悟と言う人物のそれが、ものすごく色濃く、描かれているように感じたのです。そしてそのことで、一層、物語に深みが出ているよなぁ、とも。
五条悟の教員としての、あの何と言うか、絶妙な飴と鞭の使い分け。そして何よりも、生徒に対して見せる大人として、教員として、ひとりの人間として正しく、深い愛情みたいなもの。
その理由として『後悔』があるんだろうなぁ、と言うのをこの物語では本当に感じられたと言うか。
私は『呪術廻戦』の漫画、読んでいないので詳細は知らないんですけど、それでも彼と夏油の間に何らかの出来事があったのは容易に想像できるわけで。その出来事を思わせるような一片と言うのは、本作でも描かれているんですけれど。
そう言うことがあっても、それでも本作品のラストですね。単行本で言えば197Pですわ。そこで五条が口にする言葉と言うのは、本当に彼の、置き去りにしてきてしまった、そして抱え込んできている『後悔』と言うのをひしひしつ感じさせられたし、何と言うか、そのことを自分自身に忘れないように、と言い聞かせているような、なにかいましめのような言葉にも思えたし、でもやっぱり、その言葉のどこにも嘘偽りはないんだろうな、とも感じさせられて、胸が痛くなりました。
多分、五条の『青春』は、夏油との別れの時点で止まっていて。二度とそれが動き出すことはなくて。
そんな孤独、寂しさは絶対に味わってほしくない、味わわせたくない。生徒たちが、たとえ呪術師と言う、厳しく険しい世界を歩んでいく身であったとしても、必要以上にそんな思いはしなくていい。そんな思いがあるからこそ、の教員として、大人としての、人としての五条悟の姿があるんだろうなぁ、とか私は勝手に思ったんですけど。
結論。五条悟はかっこいい。
・里香ちゃん、強い
・・・と言うことで、主人公の乙骨がとり憑かれてしまっているのが、里香ちゃん、祈本里香と言う少女の怨霊です。
乙骨と里香の間には深い愛情があり、将来を約束した仲だったのです。ところが里香は不慮の事故で亡くなってしまい、怨霊となり、乙骨にとり憑き、彼の周囲に対して危害を加えるようにまでなってしまった、と言う経緯があります。
里香が乙骨への愛情、執念、執着ゆえにとり憑いた、と言うのが物語序盤での筋書きなのですが・・・ここに関しては、物語内で新たな真実が語られるので、ぜひ本編を読んでみて下さい。
で、この里香ちゃん、めっちゃ強いのだ。もう乙骨に対する気持ちの強さと言うか、さっきも書いたけど執念とか執着とか、そう言うのが彼女の強さの原動力なんだろうけれど、その辺の強さの描写と言うのが、個人的にはとても不気味で、ホラーチックで好きです。
『そうだった、そうだった。『呪術廻戦』にはこう言う、ホラー作品、人の怨念とか執念、妄念を『呪い』として描く、目に見える形として描く、そこからくるおどろおどろしさの魅力もある作品なんだよなぁ~』と改めて、思わされたと言うか。はい。
その里香ちゃんの強さがさく裂するシーンは、これ劇場版にしたら、めちゃめちゃ映えるでしょうよ。しかもMAPPAなわけで、もうそれこそ、スクリーンに焦げ付いて焼き付いてしまうような、におい立ってくるような、そんな描写になるんじゃなかろうか、と期待しかありません。
・乙骨の青春と成長と別れ
・・・ざっくりとした言い方ですが、本作品で描かれているのは、その物語です。
なんだろ。この物語の中で乙骨は、他者と関わることで、他者と共に戦うことで、助けられ助けることで『自分は存在していても、生きていてもいい存在なんだ』と言う自己肯定を得ます。と言うか、私はそう思っているんですが。
自己肯定を得て、だからこそ、物語の最後で乙骨は別れることができた。誰と?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、それはまぁ、言わぬが華、本編を読んでね、と言うところなんですが、まぁ、この流れからすれば該当する人物はひとりしか出てこないでしょうよ、うふふふふ。
乙骨にとって、もしかしたら『呪い』は、勿論、里香ちゃんの存在そのものである、と言うのは言うまでもないことなんですが。
何と言うか、乙骨自身も、自分に対して『呪い』をかけていたんじゃないかなぁ、と言う気も、物語を読んでいてしたのです。
『自分のせい』と言う、過去のある思いに対してのどうしようもない引け目と後悔。それがあるからこそ『自分のせいで自分の今はあるんだから自分の今は自分ではどうしようもないじゃないか』って、勝手に自分で思い込んで、決めつけてしまっている、いわば自縄自縛の『呪い』
だからこそ、そこには『自分』ではなく『他人』の存在が必要だった。
『自分』では気が付いていても認めることができない、あるいは気が付くことすらできていないいろんなことを気がつかせてくれて、突き付けてくれて、認めさせてくれる『他者』の存在が必要だった。
そう言う意味では、乙骨にとって里香ちゃんは、もはや他人ではなかったんじゃなかろうかな、と。もしかしたら、あまりにも、あまりにも強く思いあい、結びつき、結果としてぺったりと人としてくっつきすぎてしてまっていたんじゃないかなぁ、と。
その里香ちゃんの存在しか知らなかった乙骨が、里香ちゃん以外の五条や真希さん、パンダ、狗巻くん、夏油と言った『他者』と出会い、関わっていくことで、里香と言う『呪い』は勿論のこと、自縄自縛と言う『呪い』も少しずつ、解いていく物語、と言うのは、これ本当に、青春だなぁ、と。
人と人とが関わることで生まれる負の感情。それが具現化した『呪い』。そう言う負の、暗い面も描きながら、でもちゃんと、人と人とが関わることで生まれる正の感情。それが弱くても力となって『呪い』が解かれていく、破られていく。そう言う人間関係の正と言うか・・・こー、力強い側面って言うんでしょうか、そう言うものもしっかりと描かれている物語で。
なんかこー、自縄自縛の『呪い』って、知らず知らずのうちにかかってしまっていることも多いよなぁ、と感じさせられる今日この頃。ほんと、とても大切なことを描いている物語だなぁ、とも感じたのであります。はい。
それと同時、そう言う負の感情に関しても、単にそれを悪い、と断じてしまっていない。それは確かにあり方としては正しくはないかもしれないけれど、でも、それもまた『人間らしさ』のひとつなんだ、と言う描き方と言うか。そう言うのも感じられて、そこもまた、個人的にはとても心地よくて、かつ印象に残りました。
このあたりの、物語に抱く感触みたいなものは、『呪術廻戦』とそう大きくは変わらないような気がします。
ものすごく、物語として懐が深いんだよなぁ、この作品。
で、ここからはそんな乙骨憂太のCV予想を改めてしたいと思うのですが・・・。
あー・・・なんか劇場版決定の知らせが発表された時、入野自由さんのお名前を挙げていらっしゃる方が多かったように記憶しているのですが・・・。
漫画、読み終えた今ならわかる。
入野さんやわ、わかる、わかりみ深すぎるくらいにわかるわ(語彙力)
乙骨のとてもやさしい、それ故に、自縄自縛の呪いに陥ってしまっているところとか。でも、それでも、正しく、必要とされて生きたい、自分の存在が肯定されてほしいと願う気持ちの切実さとか。普段はどちらかと言えば気弱で穏やかで、でも、自分が関わった大切な人が傷つけられた時に見せる表情とか。そのギャップとか。里香ちゃんに愛を囁くシーンの、具体的には単行本182Pの台詞の流れですね、あんな言葉を口にしながら、だけどあんな表情を浮かべてしまう乙骨と言う少年の柔らかさとか、正直さとか。
あと乙骨と言えばこの台詞!『純愛だよ』の言葉の、なんかもう、いっろんな感情がごっちゃ混ぜになっている果てに生まれた虚無感(少なくとも私はそう感じた)みたいなものは、もうめっちゃCV入野さんだよなぁ、ぴったりすぎるよなぁ、と思ったのであります。
声の感じがな、ぴったりなんだよな。うん。低すぎず高すぎず。少年性も感じられて。柔らかくて、でも、時折、頑なさも混じりあって。あと、圧として決して強すぎなくて。一歩引いて、おそるおそる、世界や自分の周囲の人に対して手を伸ばしている、そんな感じがあって。
はい。てなわけで個人的には『本命:入野自由さん』と言う予想を挙げておくとして・・・あと前にも書いた小野賢章さんも、ちょっと声のトーンとしては低すぎる感じもなくはないのですが、でも、乙骨のキャラクターにはとても合っている、と思ったのですがいかがてしょう。
それからこちらも、お名前を挙げていらっしゃる方が多く見られた山下大輝さんも、成程、合うわ。入野さんと比べると、声の感じとしては硬質さが勝つと思うんですけど、でも合うわ。良いわ、良いわよ~(語彙力どこ行った)
あと上村祐翔さんもめちゃんこ合いそう、と思ったんですけど・・・どうですかね?
はい。と言うことで私の中での予想としては、こちらの4名に固まったな、と言う感じです。うん。まぁ、でも、入野さんがかたいかな、うん。ほんと、漫画読みながら、脳内でのCV入野さんボイス、自然と聞こえてきたもんなぁ~。
と言うことで、本日は長きにわたり放置していた『呪術廻戦』の前日譚『東京都立呪術高等専門学校』の感想を書いてまいりました。
うーん、まずは乙骨と里香ちゃんのCV発表が、そしてその先の劇場版公開が、本当に楽しみですな!
6月のMAPPAのイベントの時に、なにか続報、あったりしないかなぁ、わくわく。
ではでは。今回はここまでです。
読んで下さりありがとうございました!