はい。と言うわけで買ったBL漫画の中でも、個人的に『これはっ!』と思った作品をおススメしていくこのシリーズ。
BLネタが嫌いよ、苦手よ、と言う方は、とうぞ今すぐ、この画面を閉じて下さいね。よろしくお願いいたします。
年末にですね、ストレス解消もかねて3500円分くらい、BL漫画を購入したんです。いつもお世話になっている電子書籍サイトさんで。
ところがどっこい、吟味に吟味した割には、個人的にはあまり面白いと思えるような作品がなくてですね。
で、3500円と言う請求額を改めて見た時『そうか・・・私、BL漫画を衝動買いするからお金がたまらないんじゃないかな』と本気で思いまして(笑)、まぁ、理由のなすりつけもいいところなんですけど。
そう言うわけで2021年は、いくら電子書籍サイトで手軽に購入できるからと言って、BL漫画の衝動買いは控えよう!と心に誓っていたのですが、誓ってわずか10日あまりで衝動買いしたのが今回、おすすめする作品です。
いや、でもね、ぶっちゃけ個人的にはめちゃめちゃ良かったのですよ。
超萌えました。超キュンキュンしました。
お世話になっているサイトさんが『あなたにおすすめ』の作品として勝手におすすめしてくれたのですが・・・ありがとう・・・見事に私の萌えポイントを激押ししてくれた作品だったよ。
ってなわけで今回、おススメする作品は、BL作品において以下のようなポイントに萌えを感じる方には特におすすめです!
・褐色受け
・健気受け
・無精ひげが似合う無器用おっさん攻め
・要するに歳の差
・時代物
はい。と言うわけで今回、おススメするのはこちらの作品です!
・『男色淫縄筆戯』
・・・タイトルだけ見ると、と言うより、タイトルだけ見れば大体、お話の内容は想像がつくかと思います。男色で、淫らに縄と筆で戯れる。はい、その通りのお話でございます。その通りのお話なんですが、とにかくめちゃめちゃきゅんきゅんするお話なのでございます。
こちらの作品は同人作品です。サークル名は91さんで裏表紙には『nine one』と『kokonotu hajime』とふたつの表記がなされてありました。
ぶっちゃけ、あまりにもこの作品が気に入りすぎて、この作者様のことを知りたい、とネットで検索をかけてみたのですが・・・むぅ・・・出てこない。
ってか『ココノツハジメ』で検索をかけると、『だがしかし』のココノツ×ハジメが出てきて、ちょっと笑ってしまったと言うか、それはそれで見たい気もするってか、いやいやこれはむしろ逆だろうと言うツッコミもあるのですが、とにもかくにも、この作者様に関する情報にはたどり着けず・・・。
この作品自体も2017年で、もうひとつ、発売されていた作品も2016年発売で、それ以降、作品が発表されている様子はないようですから・・・うーん・・・こっそり、商業方面で活躍されているのかしら。それとももう、創作活動自体、止められてしまったのか・・・いずれにしても、本当に個人的には『もっとこのサークル?作者さん?の作品を読みたい!』と思わせてくれるような作品だったので。
何かご存じの方がいらっしゃいましたら、是非ともご一報を!
はい。と言うわけで話のあらすじを。
登場人物は3人です。まずは絵師の源庵です。攻めですね。おっさんです。好き。
『剣を置いた』と言う説明があるので、多分、元はお侍さんか何かだったんだと思います。で、現在は山にこもり絵師として細々と生活を送っています。専門は花鳥です。
その源庵のもとに『男色の春画を描いて欲しい』と依頼を持ってきたのが伊織です。細面で、黒髪を一つに結った色男です。何でも屋を営んでいます。源庵には『守銭奴』とののしられる場面もありますが、山にこもった源庵が絵師として食べていけるのは、伊織の商人としての才能があってこそのものです。
その伊織が、男色の春画のモデルとして源庵に引き合わせたのがミツです。受けです。
褐色の肌が美しい、伏し目がちな表情が印象的な少年です。元は漁師の三男坊だったのですが、不漁で実家が借金を抱えたため、伊織のもとに身売りに出されました。
実はミツが源庵のもとに来たのには思いがあってのことなのですが、それは後々、作品中で語られます。
なおミツは近々、身売りすることが決まっています。そのことから、源庵に描いてもらう際には、伊織から緊縛され、あんなことやこんなこと、とても淫らな行為を受けています。
そんなミツを前に、久しくなかった熱を感じる源庵と、そんな源庵にある思いを寄せているミツの関係性の変化と言うのが本作の見所でございます。
いやぁ・・・ほんとね。
まずは何はともあれ、受けのミツがめちゃめちゃかわいいんですよ。
少年らしいあどけなさと、無器用さと、健気さ、そして純粋のようなものが、もう言葉、行動のひとつひとつからひしひしと感じられて、読んでいると胸がきゅんきゅんするのであります。
家の借金のために身売りに出されたと言うのも、多分、ミツのことだから家族のことを思って、それを受け止めたんだろうなあ・・・とか。
伊織にあんなことやこんなことをされても、文句ひとつ言わず、快楽に耐えるように、だけど耐えきれずに乱れてしまう様と言うのも、もうほんと、なんか健気さ満点でとにかく萌えます。
萌え。
そんなミツが、自分の秘めていた思いを口にするシーンと言うのは、もう泣けた。
健気受け、たまらん。
おまけに褐色。
たまらん。
一方の源庵さんも、個人的には本当に好き。
ぶっきらぼうで不器用で、でもとてもミツのことを思っていると言うのが感じられる、そのやさしさがたまらん。無骨さ漂う容姿も個人的には好き。好き(どーん)
で、ミツの存在や淫らな姿に戸惑いつつ、少しずつ、誰かを思うことや欲情を取り戻していき、そのことに戸惑いつつ、だけど最後には・・・と言う流れが、もう最高!
そして!この作品のキーパーソンと言ってもよいでしょう、伊織さんです。
胡散臭さ満点の色男なのですが、物語の展開は、ぶっちゃけ伊織さんがいるからこそ、と言うところが非常に大きいです。
ミツに対して緊縛や絵筆であんなところやこんなところを撫でまわしたり、男用の張型を突っ込んだり、とやりたい放題なのですが。
あ、でも、あれです。ミツが被虐に苦しむとか暴力的な描写とか、残虐的な描写とかはまったくありません。焦らしはありますが、伊織さん、そのあたりはとても紳士的(笑)
この伊織さんの立ち位置と言うのも、物語的にはとても面白いと言うか・・・。
ぶっちゃけ、伊織さん、めちゃめちゃ良い人じゃん!
はい。伊織さんがどうして『こう言う』立ち回りを選んだのか。
源庵、ミツ、両方の背中を押すような言動をとったのか。
これ、考えてみるとめちゃめちゃ楽しいんだよなぁ~。
そしてこの作品、本当に絵が美しいのです。シンプルで無駄のない、だけどキャラクターの表情の変化、ひとつひとつを丁寧に描いている絵で、ストーリでも読ませるけれど、そのストーリーに負けないくらいの『読ませる絵』だな、と個人的には思ってたのであります。個人的にはめちゃめちゃ好きなタイプの絵です!
ページ数は60ページ。なので決して長い作品ではないのですが、読み終えた時の満足感は、ぶっちゃけ商業BLコミックを読み終えた時以上のものが、私はありました。
勿論、要素として私の好きな要素、萌えポイントがつまっていたから、と言うのもその理由だとは思いますが、でもそれ以外にも、本当に作品としてしっかりとしている。キャラクターの個性も、そのキャラクターの気持ちも、その気持ちによって動いていく、起承転結がしっかりとした物語も、本当に丁寧に描かれている。
だから本当に、個人的には『素晴らしい作品、ありがとうございましたっ!(感涙)』と土下座したくなるような満足感でございました。
そう・・・そして満足感が半端ないからこそ・・・叶うのなら、続編を読みたいなぁ、と切に思うのであります。
この後の物語・・・読みたい・・・。
源庵とミツの、この後の物語が読みたい。
あと、伊織さんの胸の内が明かされるような物語も、ぜひぜひ読んでみたい・・・。
と言うわけでほんと・・・サークルさんなのか作者様なのかはわからないのですが、この作品を制作された『91』さんについて、何かご存じの方はいらっしゃいませんか・・・ほんと・・・何でもよいので、情報が欲しいよ・・・。
はい。てな具合で本日は91さんの『男色淫縄筆戯』をおススメいたしました!
作品が販売されているホームページのアドレスも貼り付けておきます。
本当は埋め込み機能を利用すれば、艶っぽい表情を浮かべているミツのイラストが表示できるのですが・・・一応ね、18禁作品なのでね。はい。
18歳未満の良い子は見ちゃダメよ、うふふふふ(笑)
こちらではちょろっと作品の中身も見ることができますので、よろしければお試し感覚で読まれてみて下さいね。
https://www.dlsite.com/bl/work/=/product_id/RJ192668.html
ではでは。今回の記事はここまででございます。
読んで下さりありがとうございました!