tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

2020年秋アニメ感想~その2

はい。てな具合で秋アニメの感想記事、その2でございます。

年内中に終えてしまいたいと思っていた秋アニメ感想ですが、どうも無理っぽいなぁ。

 

ではでは早速、最終回を見終えた秋アニメの感想でございます。

先に注意しておきますと『アクダマドライブ』の感想が、異常な長さです(汗)

それでは、まずはこちらの作品から!

 

・『池袋ウエストゲートパーク

・・・ドラマと比較されて、辛辣な、手厳しい内容のレビューを見かけることが多かった本作品ですが・・・いや、あのドラマと比較するのは、なんぼなんでも無理があるような気が・・・ってか、そもそもとして、役者さんの生身の体がそのままそこにありそれが動く実写と、絵として登場人物が描かれていて、声優さんがそこに声で命を吹き込み、それが動くと言うアニメとでは、比較するのがナンセンスなのではと言う気もしたのですが、まぁ、でも、あのドラマに関しては、あれはもう別格なんだよなぁ。

 

と言うわけで私としては、なんと言うか、おとなしい作品だったなぁ、と。あとどうしても性急な感じ、25分と言う尺の中に納めなければならない、その性急さが見ていて拭えない、それ故、こー、予定調和な感じがしてしまうことが多いように感じられたのは、ちょいと残念だったなぁ、と。マコトが足を使い、あるいは人脈を使い、トラブルを解決していく、その様子がどうしても端折られがちだったのは、でも、まぁ、仕方ないと言えば仕方なしか。

ただ放送されたお話は、なかなか今の時代に照らし合わせたと言うか。製作陣が『今のこの時代に放送するからこそ、この話をやろう』と思って話のチョイスをされたんだろうなぁ、と言うのが勝手ながら感じられて、うん。冒険されていたなぁ、と思いました。個人的にはシングルマザーのお話、あれなんかはほんと、コロナ禍でひとり親世帯の方は本当に苦労されている、というニュースを耳目にすることも多かったので、いろいろと考えさせられました。

 

声優さんの演技も、マコトを演じられた熊谷健太郎さんの熱く、まっすぐな演技と、タカシを演じられた内山昂輝さんの静かで、冷たい演技が対比となっていて見ごたえありました。そして何より木村昴さんな。秋アニメはほんと、木村さん、大活躍だったように思うのですが、『アクダマドライブ』でチンピラのような役を演じられる一方で、この作品でヒロトのような役も演じられると言うところに、この人の強みのようなもの強く感じたように思います。

 

・『ハイキュー!! TO THE TOP』

・・・いやぁ・・・今クールも本当に熱かった・・・そして毎話、毎話が体感3分。気が付きゃ『え?もう終わり!?』と言う状態でした。はい。いや、何だろう。もう『ハイキュー!!』に関しては、言うことなしと言うか。もう安心と信頼の製作陣と言うか。

 

熱いよねぇ~。本当に原作漫画そのままの熱量が、そのままの形でアニメとして、ぶわっ、と表現されていると言うか。だからこそ、視聴している側としては、もうその熱量を浴びるようにして作品を視聴するしかないと言うか。

そして毎回、毎回言っているような気がするのですが、その熱さを更に熱くする、声優さんたちの演技も、もう・・・もう・・・。烏野高校の声優さんは言わずもがな、今回に関しては稲荷崎高校の声優さんたちの演技も、ほーんと、痺れた。感情を感情のままに表現する宮侑と宮治、彼らを演じられた宮野真守さんと株元英彰さんの演技と、どこまでも抑えた、だからこそ、一瞬一瞬のこらえきれないようにして感情が静かにこぼれるような野島健児さんの、北信介の演技の対比のようなものも、本当に見ごたえがあったなぁ・・・。

 

ハイキュー!!』と言えば、毎クール、毎クール、必ずがつん!と特に胸を強く打つようなエピソードがあるのですが、今回に関しては田中さんがクローズアップされた回、名言としても名高い『ところで平凡な俺よ』が登場した、あの回ですね。はい。

ってかあの言葉は、何だろう。あれからずっと、ちょっと落ち込みそうになる時とか呟くように口にしています。それでもダメなときは(笑)、録画してあるあの回を再生して、あの林勇さんの演技に力づけられています。はい。勇気づけられるんじゃなくて、あの言葉を口にするときの田中さん、その田中さんを演じている林さんの演技と言うのは、ほんと、もう問答無用で力をくれるんだよなぁ。うん。

 

そんな具合で最終回のEDは、まさかまさかの・・・かー、憎い演出ですよねぇ~!

しかしそこまでしておいて『アニメシリーズはここで終了!』なんてことはないですよね。うん。原作も無事、終了を迎えたわけですし。

やはり、やはりファンとしてはそこまでアニメとして描いて欲しい限りですよ!

いつまでも、期待して待っています!

 

・『アクダマドライブ』

・・・語っちゃうよ!はい。

ちょっと癖のあるキャラデザに、やはり癖のある演出。毒々しさすら感じさせる色彩使いとくれば、見る人を、いや、そもそもと見ようとする段階で、人を選ぶ作品なのかもしれません。

が。

個人的には秋クール、ナンバー1の作品。いや、秋クールだけでなく、2020年に放送されたアニメ作品の中でも、1位2位を争う作品だと思います。何を争っているのかは自分でもわかりませんが。

 

いやぁ・・・先に挙げたようなとっつきにくさはあるのかもしれないけれど・・・もう少し、もー少し、話題になってもいい作品だと、そうなるべき作品だと思うのですが・・・配信媒体がFODに限定されているから、どうしても『見逃し』と言う点において、見る人が限られてしまうのかな。

 

はい。と言うわけでこんな偉そうなことを書いている私ですが、かく言う私も、秋アニメ視聴リストの中にはこの作品、入ってなかったんですよね。ええ。

ただ1話を視聴した方の、あまりにも高評価な意見をネット上て耳にしたものですから『じゃあ1話だけでも見てみようかな』と軽い気持ちで視聴したのですが・・・いや、本当に見て良かった。心の底からそう思う。

 

そして1話と最終話でこの物語に対する味わいと言うか、見方がこんなにも変わるとは、思ってもいなかったです。

アクダマとは、自分の思いを自分で決めて、何があってもそれを完遂する人のこと。倫理だとか、誰かの意見だとか、そんなことはお構いない。自分で決めたことを、何があっても完遂しようとする人のこと。

でもよくよく考えれば1話からそう言うメッセージはちゃん描かれていたわけです。そうして最終回、その集大成とも言えるような『兄妹を守りたい!と言う強い思いゆえに『アクダマ』になった、詐欺師になった一般人』と『運び屋』の生き様を見た時に、彼女と彼以外のアクダマ、『喧嘩屋』『ハッカー』『医者』『チンピラ』『殺人鬼』の生き様もまた、鮮明によみがえってきて。

もうどうしようもない寂しさと、でも何だろ、『あー、彼も彼女も、本当に見事な『アクダマ』だったんだなぁ』とちょっと笑いたくなるような感慨めいたものもこみあげてきて、とても胸が切なかったです。

 

『アクダマ』。だとすれば、何て魅力的な響きなんだろうか。そんな魅力的な『アクダマ』たちが、自分の思いをただただ遠慮なしにぶつけ合うこの物語が、面白くないわけがないんだよな。うん。

 

一方で『処刑課』の面々も本当に魅力的で、このブログでも何度も書いてきたけれど、特に師弟コンビは本当に、本当に、まさしく『アクダマ』に対抗するにふさわしい『正義』だったように思います。

また『処刑課』の存在そのものも、『アクダマ』たちが『アクダマ』を貫き通しているのに対して『正義』の形を少しずつ、少しずつ歪めていく、と言うあり方が、物語に深みを与えていたなぁ、と。

だから最終回。『行き過ぎた正義』の報いを受けるような形となった『処刑課』の姿には、いろいろと考えさせられるものがあったなぁ。

 

そして最終回も、最後の最後まで独特の演出が冴えまくっていましたね。まぁ、ド派手だったこと(笑)。ネタバレになっていくので詳細は避けますが、どんどんどんどんドラマとしては寂しさが増していく一方で、ある意味、空気を読まないこのド派手な演出がこの作品らしいです。一方でまたこのド派手な演出によって、なんと言うか、『人の気持ち』なんざ軽々と踏みつぶしてしまうぜ!と言わんばかりの暴力や正義、その恐ろしさや虚しさのようなものも伝わってきて、いやぁ、この辺も本当に上手いよなぁ。

 

ご都合主義だと言う批判もあるようですが、私もそれは思うのです・・・。

最終回、『運び屋』、強すぎぃっ!(笑)

 

ただ、です。

この作品に関してはもう『ご都合主義だよね~』と言う批判をグーパンチで殴り返すだけの力に満ち満ちていたと言うか。

力技で、視聴者を引きずり込んで引っ張りまわして放り投げるような。そんな力に満ち満ちていたように思うのです。はい。

 

そして私は、そう言う作品がめちゃめちゃ好きです。

その力技にこそ、暴力的に視聴者を引きずり倒すような、『考えるな!感じろっ!わかったなっ!』と言うようなところにこそ、製作陣の熱意のようなものを感じることもあるので、本当に好きです。

勿論、そう言う力技がいつもうまくいくと言うわけではありませんし、そう言うのはちょっとなぁ、と言う方がいらっしゃるのも承知の上です。

が、やっぱり個人的にはそう言うの大好きで、そして『アクダマドライブ』言う作品に関しては、もうこの力技が惚れ惚れするくらいにきれいに決まっていた作品だと思います。はい。

 

最終回。あるキャラクターが、あるキャラクターに『さよならだ』と告げます。

その決然とした、すべてを悟り、開き直り、それでもなお自分たちは前へと進んでいくんだ、と言い放つような声、言葉を聞いた時、私の頭に浮かんできたのは『さよならだけが人生だ』と言う言葉でした。

 

『さよならだけが人生だ』、ただ、その『さよならだけ』に至るまでの時間も、生も『さよなら』に含まれるのだとしたら。

『さよなら』していったこの物語に登場するキャラクターたちの、してやったり・・・まぁ、1人はちょっと不服そうな顔をしていそうだけど(あの謎多きセクシーな裏切り者です(笑))とにもかくにも、してやったりな、そんな笑顔が浮かんできそうな。

あるいは彼ら、彼女らの、とにかく極彩色に彩られた、濃ゆい、濃ゆい生き様が浮かび上がってきそうで、いやはや、ほんと。

 

そしてその濃ゆいキャラクターを演じられた声優さんたちの演技が、本当に、本当に素晴らしかったと言うのも、この作品を語る上では欠かすことができない点です。

物語の疾走感とキャラクターの濃さに、声優さんの演技が同調していて、本当に毎話、見ていて楽しかったし『声優さんって、ほんと、凄いよなぁ』と思わされた作品です。

 

『アクダマ』を演じられた声優さんや『処刑課』を演じられた声優さんへの思いは、ちょこちょこと書いてきたし、また折を見て書くかもしれないので。

 

兄妹を演じられた声優さんの演技について思うところを、ちょろっと。

まずは内田真礼さん。『約束のネバーランド』でも思ったけど、内田さんのショタボイス、たまらんな。そして兄としてのやさしさと歳不相応な賢さと。何度も折れそうになりながら、だけど最後には覚悟を決める、あの演技と言うのは最高でした。最後の最後、『運び屋』に告げたあのセリフの演技は、泣いた。

それから妹の市ノ瀬加那さん。『アクダマ』『処刑課』と言う登場人物たちの中にあって、妹ちゃんの『一途な純粋さ』『穢れなき心』のようなものが、市ノ瀬さんの演技、声によって本当に見事に体現されていたなぁ、と。市ノ瀬さんが妹ちゃんを演じられたことで、『妹』と言うキャラクターに、本当に信憑性が与えられていたようにすら思います。はい。

 

そんなこんなで本当に大満足な作品でございました!

 

ほんと、ちょっとでも気になると言う方、とりあえず1話だけでも見て下さい!

なんか昨日から?ですか?FODとTVerで1話から6話までの無料配信をやっているみたいです。

で、それが終了した年明け5日からは、7話から最終12話までの無料配信も予定されているみたいなので、ほんと、見て。

 

黒沢ともよさんの、ただただ恐ろしいくらいの表現力×演技力を堪能したい!

梅原裕一郎さんの、クールでイケメン、でも熱い青年演技に惚れ惚れしたい!

緒方恵美さんの、セクシーで謎めいた冷酷な演技にぞくぞくしてみたい!

堀江瞬さんの、人を食ったような天才生意気ガキんちょの演技に翻弄されてみたい!

櫻井孝宏さんの、ただただ純粋に無邪気に人を殺していく演技が見てみたい!

木村昴さんの、情けない奴だけどどうにも憎めない奮闘演技を味わいたい!

武内俊輔さんの、戦闘バカ故のまっすぐな凶暴な純粋性あふれる演技に溺れたい!

大塚明夫さんの、清廉な正義感と若手への愛に溢れるイケオジ演技が欲しい!

花守ゆみりさんの、理想と現実の間でもがき苦しむ、少し低めボイスの演技が好き!

榊原良子さんの、『正義』を『正義』たらしめる、威圧感溢れる演技に圧倒されたい!

内田真礼さんと市ノ瀬加那さんが兄妹とか、最高じゃん!

 

以上、声優さんに関して、どれかひとつにでも当てはまる項目がある方は、まずはとりあえず、1話を見て下さい。ってか最後のは何なんだ、最後のは(汗)

 

と言うわけで本日はこちらの3作品の感想を書いてまいりました。

残りの作品の感想も、年明けにはなりますが書いていく予定ですので、よろしければ引き続き、お付き合い下さい。よろしくです。

 

ではでは。今回の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございましたっ!