はい。今日は祝日、山の日でございます。
つい最近、できた祝日だよな、と確認したところ、2016年に新設されたとのこと。
さて、山です。
皆さんは、山に馴染みはありますか?
登山が好き、と言う方は、今の時期はなかなか登山も難しいのかもしれませんが、山は馴染みがある存在だ、と言う方は多いかもしれませんね。
私は登山など、もうここ何十年と言ったことはないのですが。
家からですね、私が住んでいる県を代表するような、それこそ日本の名峰にも名を連ねているような山が見られるのです。なので何となくではありますが、馴染みがある、と言うほどではありませんが、山には親しみがあると言うか、そんな感じでいます(どんな感じだ)
で、この山にはですね。ちょっとした思い出がありましてですね。
いつもはアニメやら声優さんやらの話題が多いこのブログですが、今日は山の日ですし、玉には趣向を変えて、この山にまつわる・・・と言うか、この山で私がしでかした出来事にまつわる思い出を書こうかと思います。
さて。今でこそ『インドア万歳!』な私ですが、小学生くらいの時は、まぁ、本当に、めちゃめちゃ活発な子どもでして。あとめちゃめちゃ社交的でして。いやまぁ、子どもと言うのは、小学生くらいの時と言うのはえてしてそう言うものなのかもしれませんが、その頃を振り返った母親が『あんたは、あの時(すなわち小学生時代)に、一生分の行動力と社交力を使っちゃったんだろうね。だから今は、全く動かない、何に対しても消極的な人間で、誰とも交流しないで、結果として友達のひとりもいないんだろうね』としんみりと呟いたことがあるくらいでして(汗)
それくらいに、とにかく小学生の時は体を動かす、何かに参加したりすることが、そしていろんな人と交流するのが大好きな子どもだったのです。
で、夏休みです。夏休みって、今はどうなのか知らないのですが、こー、色々な行事が行われますよね。地域の行事は勿論ですが、何かの団体が主体する、こー、全国の子どもが一堂に会してキャンプをしたりする、と言ったようなイベントとか。
そう言うのに参加するのもめちゃめちゃ好きな子どもでして、小学生の時の夏休みは、毎年、そう言うイベントに参加していた記憶が残っています。
それで、です。
今回の話す思い出と言うのも、そうした夏休み中に開催されたイベントでの出来事です。そしてこのイベントが行われた舞台と言うのが、先にも話した私の家から見ることができる例の山・・・A山と呼びましょうか、このA山なのであります。
このイベントは、確か全国の小学生20人~30人くらいが集まって、A山で5日くらいだったかな、キャンプ生活を送る、という内容だったと記憶しています。
で、私は確か、A山がある県の代表小学生みたいな感じで、参加していたんじゃなかったかなぁ~?
山でのキャンプ生活。しかも、全く見ず知らずの、当日になって顔を合わせた他人と、5日間もキャンプ生活を送る。
今の私にとっては『そ、そんなの何が楽しいの?せめて、せめてキャンプしなけりゃならないんだったら、1人でいさせて(どーん)』と思うような内容ですが(汗)、まぁ、小学生の私にとっては、A山でのキャンプと言う非日常、そして見ず知らずの人と交流できると言うのが、とても楽しくて仕方なかったんでしょうね。はい。
凄かったんだね、小学生の時の私(遠い目)
で、そのキャンプ生活で、ぼんやりと覚えているのは、飯盒でご飯を炊いたけれどうまく炊けなかったことや、A山に咲いている野草を本で調べてノートに記録したりしていたこと、あと夜に見た星空の美しさなどですが・・・それらをかき消す勢いではっきりと覚えているのが、今回の本題でございます。
キャンプ最終日の朝。もう数時間もしたら下山して、キャンプ生活を共にした仲間ともお別れと言うその日の朝。自分の荷物を整理していた私は、人知れず焦っていました。
『・・・あれ、足りない。アレが足りない』と。
何度、周りを探してみても、持ってきたアレの数が足りないのです。
とは言え、その当時から整理整頓、片付けが苦手だった私は、ぐっしゃぐしゃに荷物が詰め込まれたバッグの中を見ながら、こう、自分に言い聞かせたのでした。
『多分、足りないと言うのは私の数え間違えだ。このぐっしゃぐしゃのバッグの中のどこかに、きっと、足りないと思っているアレはあるはずだ』と。
そうしてとうとう、下山する時間がやってきました。
キャンプしていた子どもたちの人数をスタッフさんが数える中。
『おーい』とひとりの男性スタッフが皆に呼び掛けます。
その手にはゴミばさみ、キャンプの際に火箸として利用されていたそれがあり、そのゴミばさみには、何かが挟まれています。
その男性スタッフは、ゴミばさみに挟んでいる何かを皆に見せつけるようにして、ゴミばさみを高く掲げ、言ったのです。
『パンツ、落ちてたぞ~。誰のだ~』と。
その声がかけられる前から。
男性が持っているゴミばさみ。
その先に挟まれていた『それ』を、その色を、その模様を、見覚えがあり過ぎるくらいにあり過ぎるそれを確認していた瞬間から血の気が引くような思いをしていた私にとって、その男性の掛け声と言うのは、まさしくとどめの一撃でした(笑)
そうです。
私が、足りない、足りない、と焦っていたのは、パンツのことだったのです。
そしてどうやら私は、どこかでそのパンツを落としてしまっており、それに気が付かないまま下山の時間を迎えてしまい。
憐れ、パンツは男性スタッフに発見されたはいいもののゴミばさみに挟まれ、衆人の目にさらされると言うとんでもないプレイを強要されてしまったのです(言い方よ(笑))
さぁ、さぁ、さぁ!(笑)
どう見ても自分のものでしかないパンツから目を背け、私は焦ります。
どうしようか、と。あれは間違いなく、私のパンツだ。
しかし、です。
ここで『はいっ!それは私のパンツです!』と勇気を出して手を挙げられる人が、果たしているでしょうか?
いや、いるまい(断定)
ってかよ。そりゃよ、汚いといえば汚いですよ。ええ。パンツだもん(でーん)
しかしですよ。ゴミばさみで挟んで、あまつさえ皆の前にそれを晒して、『おーい、これ、誰のだぁ~?言わないと捨てちゃうぞ~』みたいな言い方をするのは、どうなのよと思いません?
『落し物がありました。家に帰って、『あ、もしかしたらA山に落としてきてしまったかも』と思ったりした場合は、連絡をください』的なアナウンスでいいじゃんか!
そんな・・・そんなっ、パンツのようなデリケートなものを、ゴミばさみで持ってまで、皆の目にさらさなくても!(涙)
今の時代やったら、きっと、なにかしらの苦情を受けていたと思うよ・・・。
はい。
焦る私を追い詰めるように、周りの子たちは皆、ひそひそと笑っています。
『パンツの落し物だって、恥ずかしいね』とか『え~、誰の?』と言った囁き声に、私は、心の中でこう謝るのが精いっぱいでした。
『パンツよ、ごめん。私は、君を見捨てるよ』と(遠い目)
かくしてパンツはゴミとして処理されてしまい、私はそこから下山して家に帰るまでの間、ものすごい疲労感と、何ひとつ悪いことをしていないはずなのにとても悪いことをしてしまったような気持ちを背負っていたのでありました・・・。
そして今も・・・家から、いや、家からでなく、意識していなくても目に入るA山の美しく、雄大な山影を見る度に、私はこの出来事を、この時の感情を思い出さずにはいられないのです・・・。
はい。
皆、パンツの落し物には気を付けような!(でーん)
ちなみにこのA山には、高校生くらいの時だったかなぁ?
家族で出かけたこともありまして。なんか頂上でカップラーメンを食べた記憶があるのですが、その時には、熊の親子に遭遇したのであります。
岩があって、父と弟と私が歩いていたら、その陰から熊の親子がのっそりと出てきて、あーら、鉢合わせ、と言った状態です。
私たちもびっくり。熊の親子もびっくりしたのか、両者、目が合ったまま足を止めて立ち尽くすしかないと言うような状態だったのですが、さすがは自然に生きる生きものですね。
熊の親子は、さっ、と見を翻すと元来た方角へと走り去っていきました。
・・・と言う話を、『気分が悪くなったから車の中で待っている』と車内で留守番をしていた母親に、あるいはちょっとした話題に誰かに話してみても、信じてもらえたことがありません(でーん)
父と弟、そして私だけが『ほんまやのになぁ』と笑うばかりの、こちらもA山にまつわる思い出でございます。
はい。
そんな具合で今日は山の日と言うことで、山にまつわる私の思いででございました。
読んで下さりありがとうございました。
ではでは。今回の記事はここまでです。