2020年冬アニメの感想~その2

と言うことで2020年冬アニメの感想でございます。

今回はこちらの作品でございますよ~。

 

・『イド:インヴェイデッド』

いやぁ。面白かった。回を追うごとに深まる謎、そして終盤、畳み掛けるような展開でそれらが明かされていく中で繰り広げられる愛と希望の物語。

 

愛と希望、なんて書くと、『陳腐だなぁ』と思われるかもしれないんですけどね。はい。でも、あのー、私、舞城王太郎さんと言う作家は、『愛』とか『希望』とか、あるいは『生きる』と言うことを、とにかくキャラクターの存在を借りて、全身全霊で、そのすべて、ひとつ残さず、ひとつも逃がさず描ききってやろう!と言うような作家さんだと、勝手に思っているんです。はい。多分、舞城さんの作品を1作でも読まれた方なら、『あー、わかる』と、少しでも思ってもらえると思うんですが(汗)

 

『愛』とか『希望』とか。そう言うもののために、とにかくキャラクターたちが生きる。そのエネルギーとか、生きることを全力で肯定すると言うのが、この作品からは、特に終盤の展開からはひしひしと感じられて、いやぁ、胸熱でした。

 

終盤にかけて、特に鳴瓢と百木さん、ふたりの『叶わない、叶えられない願い』に対する思いとか行動が、もうそれはそれは切なかったなぁ。でも最後の最後で、願いはかなわなかったけれど、それでも、飛鳥井木記と言う女の子に、微かでも、でも確かな希望を見出してもらえたことが、彼らの行動の価値を物語っているんだと思う。このあたりの、男の泥臭さとか、あと鳴瓢の『泣けなくなることも喜びだ』と言うセリフとかは、もう最高にハードボイルドっぽくで、ぞくぞくしました。ってか、このセリフは凄いわ。凄いセリフだわ。

 

声優陣の演技も、洋画を彷彿とさせるような重厚感があって最高で、津田健次郎さんや細谷佳正さん、M・A・Oさんたちの演技は勿論なのですが。残念ながら最終回には出番がなかったのですが、穴井戸こと富久田保津役の竹内良太さんの、あの何とも言えない、人を食ったような、残虐さも変態性もあるのに、どうにも憎めない感じと、それ故のもの悲しさのようなものが滲んだ演技と言うのが個人的には最高でした。

 

ぜひシリーズとして、続編を見てみたいなぁ~。

 

・『歌舞伎町シャーロック』

多分、1クールでまとめようと思えばまとめられた作品だと思うのです。ただやっぱりこの作品に関しては2クール必要で、とにかく前半で思う存分バカやって、だからこそ、後半のシリアス展開がより生きてきたと言うか。それはただ単にシリアスなだけじゃなくって、前半のあのバカ騒ぎ、カオス(笑)な展開があったからこそ、最終回、手紙に書かれていたモリアーティの気持ちが、視聴者にもとても共感できるものになっていたと言うか。そしてだからこそ、シャーロックとモリアーティ、ふたりの気持ちの切なさが、見ているこちらにとても伝わってきて、ほんと、最終回は切なかったです。・・・おかしいな・・・1話を見た時には、まさかこの作品で、こんな気持ちにさせられるとは思いもしていなかったぞ(笑)

 

と言うことで、はい。いやぁ、賑やか賑やか、そこからシリアスにカーブ切って、でもその中にもコミカルな部分は忘れず、そして人間ドラマを繰り広げ、しっとりさせながらも最後は明るく締める・・・と言う、何と言うか、構成の妙、そのお手本を見せられたような気がします、個人的には。はい。

 

ってかなぁー・・・モリアーティの不器用さよ・・・不器用さよ・・・不器用さよ・・・もう、あまりにも、あまりにも不器用過ぎて、でも、モリアーティにしてみれば、自分の中で『自分はこうだ』と言う決めつけのような、しがらみのような思いもあって、不器用にならざるを得なかったのだと思うとさぁ・・・あー・・・切ない。ってかモリアーティよ・・・『君』を知るのは、『君』だけじゃないんだよ。そんなに若いのに、自分で自分に見切りをつけてしまっちゃいけないよ・・・うぅ、泣ける。

 

個性豊かな登場人物を演じられた声優さんの演技も本当に毎話、毎話楽しかったです。その中でもやっぱり、終盤のモリアーティの様々な表情を見事に演じられていた山下誠一郎さんの演技は、本当に見応えがあったなぁ。山下さん、何と言うか本と、声のイメージが本当に潔癖さをイメージさせるから(あくまで個人的意見ですが)、だからこそモリアーティのような役を演じられることに驚きがあったし、でもその声だからこそ、モリアーティの、何と言うか、潔癖すぎる不器用さのようなものがひしひしと滲み出ていて、本と、良かった。あぁ、しかし、ほろ苦い、切ないラストだなぁ。ぐすん。

 

・『ソマリと森の神様』

『どうしたいか』と問われた時に『こうしたい。私は、こうしたい』と答えられることが、心のありかを証明するひとつの手段だと思うのです。心と言うものは目には見えないけれど、でも確かに存在していて、それを証明することのひとつには『自分がこうしたい』という、その思いを思うことがあると思うのです。

 

最終回でゴーレムが願った思い、ソマリに対して口に出した思いと言うのは、だからまさしく、心がなかった、いやもしかしたらあったのかもしれないけれど、ただそれが眠っていただけのゴーレムに、心があった、心が目覚めたことを証明するシーンに思えて、震えるような思いを抱きました。心が目覚めたからこそ、多分、これから先、特にゴーレムは辛い、悲しい、苦しい思いもいっぱい抱くと思うんです。ってか、もう自分の寿命のこととか、ソマリとの別れのこととか、考えるだけで胸が詰まりそうになる。うん。

 

でも、それでも、ゴーレムにとってはやっぱり心が目覚めたことは、幸せなことだと思うんです。はい。だからどうか、来てしまうその日まで、彼とソマリの日々ができるだけ多くの幸福に彩られますように、と。そしてゴーレムが、目覚めた心そのままに、ソマリに対して、自分の思いを口に出したり、行動に移したりできますように、と。

 

はい。と言うことで、いやほんと、泣いたわ。今季一番泣いた作品。ソマリとゴーレムだけでなくて、色々なキャラクターの思いが重厚で、切なくて、ファンタジーと人間ドラマの見事な融合と言う感じがした作品でもあります。個人的にはやっぱり、ハイトラとウゾイの物語が・・・もう、本と。言葉を失うくらいに、いろいろ考えさせられたし、胸打たれました。はい。主演おふたりの演技は勿論のこと、各話、各話で彼らの物語を彩るキャラクターを演じられた声優さんの演技も、本当に素晴らしかったです。

 

七瀬ひろきさんは勿論のこと、柴田理恵さんは、もっと声優業をやるべきだと、本気で思います。はい。

 

どうかどうか。この親子の旅路が、幸福に満ち溢れますように。

 

・『マギアレコード 魔法少女まどか マギカ外伝』

 と、タイトルを書いていて『あぁ、そうか』と納得した限りです。はい。個人的にはね、12話?だっけ?のような話、絶望で胸が覆われて息苦しくなる、と言うような感覚にしてくれる話を期待していたんです。で、でも、そこへと立ち向かう少女たちの姿が見たかったと言うか。でも、視聴していて途中から『あれ、なんか思っていたのと違うぞ』と。

 

はい。そうだもんな。あくまで『魔法少女まどか マギカ』の『外伝』なんだもんなぁ。ただなんでしょ。(多分(汗))12話で明かされた魔法少女が魔女になる、とかのいわゆるネタバレ的な要素と言うのは、そうだよなぁ~。『魔法少女まどか マギカ』を見ていた人であれば周知のことで、だからそれに対する驚きと言うのも当然、無かったわけで。

 

と言うか、そもそもこの作品自体が、『魔法少女まどか マギカ』の時には通用した、『可愛らしい魔法たちが、かわいらしく戦う作品だと思ったでしょ?うふふ、大間違いでーす!』と言うような騙しが通用しないんだもんな。もう最初から、期待のハードルが上がってしまっていたわけで、いや。はい。

 

個性豊かな魔法少女たちの物語も、すんません、私にとってはなかなかひとりひとりを追いかけていくのが大変だったし、物語としてどうも散漫になってしまっている印象が拭えなかったと言うか。はい。でも、やっぱり、彼女たちの姿にはその笑顔の、明るさの裏側には、悲壮さ、切実さが隠されているからこそ、惹きつけられてもしまうわけで。

 

『おいおい、なんか話の進み、遅くないか?』と思っていたら、まぁ、予定調和の続編決定とのことで。うーん。続編はどうしようかなぁ。視聴したい気持ちもあるけれど、うーん、うーん、うーん(悩)

 

・『異世界かるてっと』

最初から最後までカオス。中の人ネタもちょっとあったりなかったり。更に『盾の勇者』に『慎重勇者』も参戦、ともう、やりたい放題だった気が(笑)。いやいや、でも、だからこそ楽しかったです。何でもあり、と言うの難しいように思うのですが、この作品は、この作品だからこそ、それが許されていた作品だと思います。続編決定と言うことで、『慎重勇者』の本格参戦となるんでしょうか。それとも、何か別の作品が参加したりするのかな?割と・・・と言うか、心底、アクの強いヒロイン勢が多い中(笑)『盾の勇者』のラフタリアちゃんとフィーロは、なんか、もう、安心できるし可愛いや(にやにや)。でもやっぱり、かわいいよ!アクア!(笑)

 

はい。と言うことで今回はこの5作品を取り上げてまいりました。

一応、冬アニメの感想記事は次回、その3がラストとなります。

よろしければ、そちらの方もお付き合い下さいませませ。

 

ではでは。読んで下さりありがとうございました~。