tsuzuketainekosanの日記

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この声優さんの演技が忘れられない~続

つい1週間ほど前に書いた記事なんですけど、書き終わってからもいろいろ『あぁ、あの作品のあの声優さんの演技も忘れられないよなぁ』と言うのを色々と思い出したりしたので、せっかくなので書いておこうと思いました。

 

連載ものではないのでアレなんですが、まぁ、一応、前回の続きと言うことで『続』と銘打っております。次からどんなタイトルにするかは未定であり不明です(笑)

 

と言うことで、前回、書き終わってからずっと『書こう、書かねば』と思っていたのが、村瀬歩さんです。

村瀬さんと言えば、少年役からちょっと・・・いや、だいぶ様子のおかしい狂気的な人間、更にはもはや女性の私ですら、その声の可愛らしさには敵わないと思わされるほどの女性声を活かした、中性的な役柄まで幅広く演じられている声優さんです。

 

で、個人的にはやっぱり『ハイキュー!!』の日向翔陽の演技がすごいなぁ、と言うか、時々見ていて、ぞくっ、とする時があります。特に日向が、強敵を倒すことや、バレーをうまくなること、そのものに対してなんの迷いもなく言葉を口にするシーンなんかは特に。

『へっ?いやいや、なんでそんな一切の迷いもない言葉が口にできるの?』って。その迷いのなさと言うのが、私にとっては本当に羨望を通り越して怖さすら感じる時もあって、日向のそうした気持ちの強さのようなものを表現される村瀬さんの演技力には、本当に魅せられるのです。ぞくっ、としながらも、いや、うまいなぁ、と。

 

一方で先程にも書きましたが、村瀬さんと言えば『魔法使いの嫁』や『歌舞伎町シャーロック』で演じられた、いわゆるサイコパスと呼ばれるような、表向きはそうとは見えず、またそんな片鱗は微塵も見せていないのに、実は残虐な行為が大好きで、他人を傷つけることを屁とも思っていないような人物を演じられると、これまた凄いんですわ。

あとちょっと毛色は違うかもしれないけど、『M3~ソノ黒キ鋼~』の伊削ヘイトも凄かった。あのドスのきいた低音と狂気が融合した演技が村瀬さんだと知った時の驚きと言ったら。

 

あとこれは作品なんですが、『Re:ゼロから始める異世界生活』も声優さんの熱演が忘れられない作品です。特に主人公スバル役の小林裕介さん、そして後にスバルの前に立ちはだかるペテルギウス役の松岡禎丞さん、更にどんなことがあってもスバルを支え、鼓舞し続けたレム役の水瀬いのりさんの演技は、もう、本と、見ていて精神削られるかってくらいに辛くて、それ故、凄かったなぁ。

 

勿論、他の声優さんの演技も、言うまでもなく素晴らしい作品なんです。ただ物語の進行上、この3人が主体となって物語が進み、けれどまた振り出しに戻る、すなわちスバルの死に戻りが発動すると言うところがあり、そこのストーリーと言うのはもう本当に精神的にもキツイものがあったのです。

そのため、やはりその精神的なキツさを、キャラクターを通して視聴者に伝えきって下さった小林さん、そして水瀬さんの演技と言うのは、忘れられないと言うか。はい。声優さんたちも、演じていて相当にしんどかっただろうなぁ・・・。

 

そしてその精神的なキツさの大元凶である(笑)ペテルギウス役の松岡さんの演技は、もうさすがの一言ですわな。いやぁ、ほんと、ペテルギウスのあの演技は、本と、もう脱帽ですわ。見ていないよと言う方は、本と、見て。脳が震えますよ(笑)

 

春クールには待望の続編が放送される予定ですね。再びあの辛く苦しいスバルの死に戻り、それにより幾度なく繰り広げられるであろう孤独な戦いが、そしてまた、声優さんたちの素晴らしい演技の応酬が見られるのかと思うと、今から本当に楽しみです。新たに登場するキャラクターは、どなたが演じられるのかなぁ~。わくわく。

 

それから早見沙織さんです。いや、早見さんと言えば、女性声優界の中でもトップクラスの演技派声優さんだと私は思っていますし、多分、多くの声優さんファンも異論はないと思うのです。

なので早見さんの演技で忘れられない、いや、こりゃすごいわ、と思わされた演技と言うのは数多くあるのですが。

が。

個人的にはどうしても『早見さんの演技力をまざまざと見せつけるためにおすすめしたい演技』と言うのがありまして。それが『異能バトルは日常系のなかで』と言う作品で早見さんが演じられた、櫛川鳩子ちゃんと言う女の子の演技です。

 

『異能バトルは~』のあらすじを簡単に紹介しておくと、重度のいわゆる厨二病を抱えている主人公の安藤と安藤と同じく文芸部に所属している仲間たちが、実際に異能を使えるようになりはするものの、大した事件も起こらず、それなりに平穏な日常を送っていく、と言うもので、2014年にはアニメ化もされています。

 

鳩子ちゃんと言うのは、安藤を取り囲むヒロイン5人の内の1人で、安藤のことが大好きな女の子なんです。ただ他のヒロインとは異なり、厨二病的言動や厨二病そのもの、またそれらが描かれているラノベや小説などにもまったく興味が持てずにいるため、安藤と同じようにそれらを楽しむことができないと言う悩みを抱えているのです。でも、どうにか安藤と一緒に楽しめるよう、一生懸命、理解しよう、言葉を覚えたりしようと言う努力はしている、とてもいい子なんです。

 

ところが。ある日。安藤はそんな鳩子に対して『だから言ってもしょうがない。どうせおまえにはわかんないだろ』と言うような言葉を吐いてしまうのですね。

 

それが安藤と、他のヒロインとの仲の良さをうかがわせるようなことに関係する中で吐かれた言葉だったのもあって、それに不安を感じていた鳩子ちゃんの堪忍袋の緒が、とうとう切れてしまうのです。

 

『わかんないよ』の一言から始まる、約3分30秒の、鳩子ちゃんが思いの丈を安藤にぶちまけるシーンと言うのが、私の、早見さんの忘れられない演技でございます。

 

まぁー・・・このシーンの、この演技と言うのは、本当に凄いんですわ。最初は静かな怒り、やがてそれが激高へと変わって、そこに数々の厨二的ワード、言動に対する混乱や戸惑い、嘲笑が混ざって来て、でも最後の方になると、感極まって涙声になってきて・・・。

で、おまけにめっちゃ早口で、そもそもとして、これだけの言葉を淀みなく、噛むことも許されない状況下で口にすると言うこと自体がめちゃめちゃ難しいだろうに、おまけにそこに、鳩子ちゃんの感情がぐわっ、と詰め込まれていて、溢れ出てきているのが、いや、もう、凄いとしか言いようがない。

 

鳩子ちゃんにとっては、厨二病的言葉も、言動もまったくわけが分からないもので、魅力も微塵も感じられないもので。それでも、自分が好きな安藤が好きなことだから、ただそれだけの理由で、鳩子ちゃんは一生懸命、それらを覚えようと、理解しようとしていたんでしょうね。

 

もうその鳩子ちゃんの努力と、だからこそ安藤に『わかんないだろ』って拒絶されてしまったことへの絶望と怒りと、何よりも悲しみとが、ぼんぼんとぶつかってくる3分30秒なのですよ・・・語彙力が無くて本当に申し訳ないのですが、本当に声優としての、ひとつのプロフェッショナルとしての技術力、その最高点のひとつを見せて頂いたような、そんな感じなのです。はい。

 

ちなみに。こちらの収録は、一発OKだったとのことで・・・いや、こんな演技、一発でされたら、もう、その場にいた人、皆、言葉失うでしょ・・・。

 

何度も言うように、早見さんの忘れられない演技と言うのは、他にもたくさんあるんです。個人的には『赤髪の白雪姫』の白雪の、自然体な演技も本当に魅力的だったし。はい。ただやっぱり、私の中ではこの鳩子ちゃんの演技が、とにかく強烈に胸の中に残っているのであります。

 

はいや。そんなこんなで、いやぁ、やっぱりこうして思い返してみても、いや、思い返さなくても、常日頃感じていることですが、声優さんって本当に凄いよなぁ・・・。

 

と言うことで、今回の記事はこれにて終了です。

読んで下さりありがとうございました~。