tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

連休2日目~そんなわけないやろ・・・

昨日。インフルエンザの予防接種を受けに行ったんですがね。

病院の受付で体温測定を受けたんです。

コロナ禍だもん。仕方ないですよね。ってか今や常識ですよね。うんうん。

 

体温測定に使用されたのは、脇にはさんで測るやつじゃなくて、今、流行りの、おでこにあてて、ぴっ、って測るやつ。あれです。あいつです。

そしたらね。4回くらい計測されたんです。で受付の、ご高齢の女性が『うーん・・・ちょっと高いですね・・・具合悪いとかありませんか?』とおっしゃるのです。

 

いや、元気です。いたって元気です。

 

そう答えると、『そうですか・・・じゃあ、もう1回だけ測らせてくださいね』と計測されて、ようやく『あー、先ほどまでよりもちょっと低くなりました』と受付の方。

『何度ですか?』と聞くと『37度ですね』と返答が。

 

37度で低くなった?

 

え?じゃあ今までの4回は何度あったのさ。

 

気になった私は思わず『さっきまでは何度あったんですか?』と聞きました。

すると受付の女性は『37.8分とか37.6分とか、そんな数字ばっかり出たんです。大丈夫ですか?』と答えられました。その視線には、ちょっと怪訝そうな表情が。『元気ですって答えられましたけど、本当にですか?実はしんどかったりしてませんか?』とその表情は暗に物語っています。

 

いや。

いやいやいやいやいやいやいや(笑)

 

37.8分もあったら、絶対にしんどいってば。

さすがに鈍感な私でも、それくらいのしんどさには気が付くはずだってば。

しかも37.8分、仮にあったとして、5回目に計測したらそれが37度に下がっているって、そんなことあるわけないでしょ、大丈夫かよその体温計(どーん)

 

黙っていようと思う心とは裏腹に『あー、さすがに37.8分もあったらしんどいんで、それは絶対にないです』と口答えしてしまいました。はい。

 

あの、おでこにあてて、ぴっ、って体温計測するやつ。

今では安価で入手できるようになったし、コロナ禍の今にあっては、非接触で、短時間で体温を計測できるから重宝されているんだろうなぁ~。

ただ私、あれとの相性は良くない(でーん)

 

ちょっと前に病院に行った時も総合エントランスでそれをされたんですけど、その時にはなんと35.8分と言う体温をたたき出しましてね。

受付の男性『あー、ちょっと低すぎるのでもう一回、計測しますね』と慌てた様子で、再び、私のおでこにぴっ、と。

そうしたら今度は36.5分と言う数字が出てきて、もはや意味がわからないよ、と(笑)

 

なんでしょ。

おでこにあてて、ぴっ、って体温計測するやつ。

あれを2回やって、ちょっと高い、逆に低い体温がたたき出された場合は、脇にはさんで計測する方法に変えてほしいです。

以上、その体温測定とは相性が悪い人間からのお願いです。

 

おはようございます。

そんなこんなで連休2日目です。

 

昨日は予防接種受けた後に出かけていたので、あんまり休んだ気がしません。

なので実質、休みは今日だけです(違う)

うーん、いつでも使える年に2日だけ支給される有給利用して、3連休にでもすればよかったなぁ、と後悔しておりますが、まぁ、仕方ない。

 

そんな具合で本日はお金をおろしに行ったり、元気があれば買い物したりしたいのですが、明日から4連勤プラス明けの大腸カメラ検査だから体力温存したいので、寝たい気もするんですけど、晩御飯作らなきゃいけないしなんだかな、と言う感じです。

 

晩御飯作るくらいしろ!そうでもしない限り、家のこと、何にもしていないんだから!

 

はい。頑張ります。何を作ろうかね。じゃがいもが大量にあるんだよなぁ。

ただじゃがいも、とにかく皮を剥くのが超絶、面倒くさいんだよなぁ~。

うん。まぁ、なんか適当に作って、お茶を濁しときますわ。

 

あとはブログだな。昨日はそんなわけでほとんど書けていません。そして4連勤、検査、その後も健康診断やら検査結果聞きに行ったりやらでちょこちょことは忙しいので、今日の内に書けるだけ書いておきたいな、とは思います。

 

でも眠い(どーん)

 

『声優パジャマ会議』を欠席されていた小野坂昌也さん、コロナ感染と言うことで。

いやぁ、びっくりしたなぁ。

幸いにも症状はなく安定しているとのことで安心ですが・・・。

どうぞお大事になさってください。

 

そして『声優パジャマ会議』アーカイブ放送、今回はないんだね。

と、思い込んで今、アベマのHP見たら、ちゃっかりとアーカイブ、用意されていて驚きました・・・あと3日・・・いかん。見なくては。

 

やはり今日は寝ている場合じゃないぞ!

 

でも眠いのっ!(どーん)

 

はい。そんなこんなでそんなこんな。

 

皆さんの、そして私の今日が、今日は、今日も穏やかでよい一日でありますように。

そして。

皆さんの、そして私の明日が、明日は、明日も穏やかでよい一日でありますように。

 

ではでは。

 

おでこにあててぴっ、って熱測るやつ、嫌い!(笑)

連休1日目~予防接種だぜ!

はい。と言うわけで今日と明日は連休です。いやっほーい。

でもこの連休が終わったら4連勤、そしてその後には大腸カメラ検査です。

 

何だこの流れ・・・。

4連勤終了して、やっと休みだぜ、と思ったら、肛門に内視鏡突っ込まれるとかさ・・・ちなみに直径は1.5センチ程度だそうです(どーん)

 

あー、いやだなぁ。

嫌だけど仕方ないだろうけど。

やっぱ嫌だ(ちーん)

 

はい。そして今日はインフルの予防接種を受けてきます。

もうぶっちゃけ、これも面倒くさいよね・・・。

 

ここ1か月の間に、どんだけ注射、受けてると思ってるんだ!

 

ちなみに来月8日は健康診断。また採血しなきゃいけないとか、もう泣きそう。

 

はい。

 

そんな具合で連休です。嬉しいな。

体悪くして休むのはまっぴらごめんです。

やはり休みは、体も心も元気であってこそ、です。

 

皆も健康には気を付けるんだぞ!

 

書くことがないぞ(笑)

 

何でしょう。ネタを探し出すために、ここのところの自分の生活を振り返ってみたりしてみましたが・・・なにも思い出せない(遠い目)

 

いや、退院してからは、お陰様で普段通りの日常を送らせていただいております。

仕事の日は朝、起きて仕事に行って帰ってきて、オタ活に励む。

休みの日は、ほとんど・・・と言うか全く外にも出ず、ひすらオタ活に励む。

そんな日々。

ありがたい、ありがたい。

 

ありがたいけど、もう少し、少なくとも休みの日くらいは思い出に残るようなことをやってもいいんじゃないですかね!

ね!

 

いや、どこかに出かけたいなぁ、と言う気はあるのですよ。うん。

でもまたコロナも広がってきているしなぁ。

あれ、やっぱ第一波の時に比べると、とても身近なところからも感染された方が出てきていて、たとえば職場のお子さんの中学校の生徒さんの中に感染者が出から、お子さんの学校休みになったとか。同じくお子さんがお世話になっている学童保育の先生とか。

まぁ、第一波の時とかに比べると、単純に検査が受けやすくなった、そのため感染がわかる方も増えたと言うことも言えるのかもしれませんが・・・。

でも第一波の時には、こんな身近に感染される方も出てこなかったから、そう思うとやっぱり感染は広がっているんだなぁ、と。

 

でも、仕方ないよなぁ。気を付けていても、気を付けていても感染しちゃうこともあるだろうし、やっぱり私もだけど『まぁ~大丈夫やろ~』みたいな妙な自信から油断してしまうこともあるだろうし。

 

ねー。

どうか、感染された人が、理不尽な非難や差別にさらされないことを祈るばかりです。

 

はい。ただなぁ・・・個人的に言えば。

コロナの第三波が、そしてもうすぐしたらインフルエンザも流行しだすかもしれない12月に病院に行かなければならない。

そうはなってほしくないけど、検査結果が良くなくて、もしかしたらまた入院、みたいなことになるのかもしれない、と言うことを思うと。

 

ほんと、げんなりげんげん(でーん)

 

頼む!

検査結果、良くあって!

お願い!

お仕事頑張るから!(土下座)

 

はい。

 

ホントね、こればっかりは祈るばかりですわ。

 

ではでは。インフルの予防接種、受けてまいります!

 

皆さんの、そして私の今日が、今日は、今日も穏やかでよい一日でありますように。

そして。

皆さんの、そして私の明日が、明日は、明日も穏やかでよい一日でありますように。

 

うがい、手洗い、マスク着用、大事!

あなたの○○はどこから?~鬼頭明里さん編

特定の声優さんと私との歴史を勝手に振り返るこのシリーズ。

結構、書いてきた気がするのですが、ここにきて重大なことに気が付きした。

 

どなたを取り上げたか、記録に残してないし、記憶にないことも多い(どーん)

 

と言うことで、最近では岡本信彦さんを取り上げよう、と思ったのですが、タイトルまで書いたところで、『そうだ。確か岡本さんはもう取り上げさせて頂いたはずだ!』と思い至りました。

あと中村悠一さん。『呪術廻戦』の五条悟があまりにもあまりにもだったので(笑)、これは取り上げさせて頂こう!と思ったのですが。

 

中村さんって、もう既出でしたっけ?(でーん)

 

何だろう・・・中村さんも、私のブログ内ではしょっちゅう、お名前を出している方なので、もはやこのシリーズにも出しているような気がするのですが・・・でも書いていないような気もするし・・・うむむむむ。

 

そんな具合で一度ちゃんと、これまで取り上げた方をまとめてみようと思いました。

思っただけです(ちーん)

 

はい。と言うわけで本日はこの方!

鬼滅の刃』での禰豆子役で、たくさんの方の注目を浴びている鬼頭明里さんです!

 

いや、個人的にはですね。

これは別に鬼頭さんに限ったことではないのですが『『鬼滅の刃』に出演されている声優さんは、『鬼滅の刃』だけが素晴らしいんじゃないんだぞおぉぉぉぉぉぉぉ!』と本当に声を大にして言いたいのですよ。

なんだ。たまに『『鬼滅の刃』で大人気の声優〇〇さん』とかいう見出しを見つけたりすると、ほんと声優好き、アニメ好きとしては『違う・・・っ・・・その方は『鬼滅の刃』の前から、声優として本当に活躍されてきた方で、人気もある方なんだっ!』と言う、なんとも言えない気持ちにさせられるのであります。

いや、まぁ、こういう見出しにも他意があるわけでないことは百も承知なんですがね。

 

で、鬼頭さんに関して言えばですね。

今期の秋アニメだと『安達としまむら』『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』などでそのお声、演技を目に、耳にすることがあるわけなのですが。

まぁ~、声の使い分けを含めた演じ分けが、本当にお見事だなぁ、と改めて思わされたので、今回、このシリーズにご登場いただくこととなりました。

 

と言うわけで、まずは早速、私が初めて鬼頭さんを知った作品と言うのを調べていきますね。

いつものようにウィキペディアさんにお世話になりつつ・・・なるほど、声優として活動を始められたのは2014年からとのことで。2014年なら、まぁ、最近と言う気がしなくはないですが、いやそれでももう6年、もうすぐ7年前になるわけだから、昔と言えば昔だよな(どっちだよ)。

その頃から鬼頭さん、声優さんとして活動をされていたのか。この頃の鬼頭さんは養成所時代だったわけで、でもその頃からすでに声優として活躍し、ちゃんと名前のある役でデビューを果たされていると言うのは、既に今の人気、実力の片鱗を感じさせるような気がしますね。

 

で、そんな鬼頭さん、2016年には『タイムボカン24』や『タブー・タトゥー』『僕だけがいない街』などでメインキャラクターも務めていらっしゃいます。私も・・・記憶にある限りだと『タイムボカン24』で、『また新しい声優さんのお名前だ』と思ったような気がします。

ただいずれの作品も私は視聴していなかったので・・・翌年の2017年になると・・・あぁ、これですね。『ブレンド・S』の日向夏帆役、このキャラクターが私の中の初・鬼頭さんと言うことになるのだと思います。

 

と言うか、多分、この時点では、この時点で放送が予定されていたアニメも含めて、相当、鬼頭さんのお名前を見かけることは多かったような気がします。『最近、この鬼頭さんと言う声優さんのお名前、本当によく見かけるなぁ』と言う感じです。

 

ブレンド・S』は、生まれつき目つきが悪く、他人から誤解を抱かれがちな主人公の少女が、とある喫茶店でバイトをすることに。その喫茶店では、ウエイトレスがそれぞれに与えられた『属性』になりきって接客をする喫茶店であり、主人公ちゃんはドSの属性を与えられます。最初はそのことに戸惑っていた主人公ちゃんは、しかしじょじょに天然ドSの才能を開花させていく、と言うのが簡単なあらすじです。同時に、主人公ちゃんと喫茶店の店長との恋模様、他の従業員たちとの交流なども描かれています。

 

主人公ちゃんを演じていらっしゃったのは和氣あず未さんで、鬼頭さんが演じている夏帆ちゃんは、主人公ちゃんが務める喫茶店の従業員のひとりです。ツンデレ属性を与えられているものの、生来のフレンドリーな性格のためなかなか苦戦していますが、お店ではいちばん人気のウエイトレスさんです。

 

いやぁ『ブレンド・S』懐かしいなぁ~。この作品、俗に言う『きらら枠』の作品なんですけれど、でも本当に、男性、女性問わず、面白く見られる作品だと思います。個性豊かなウエイトレスさんたちも魅力的だし、そのウエイトレスさんと男性キャラクター(こちらは前野智昭さんや鈴木達央さんがCVを担当されていらっしゃいます)の恋模様と言うのもきゅんきゅん、にやにやしてしまいますし。

 

その中にあって鬼頭さん演じる夏帆ちゃんは、実生活でのフレンドリーで明るい性格と言うのと、接客の時のツンデレ具合のギャップと言うのが、本当にかわいいんですわ!あと鈴木達央さん演じるキャラクターとの、もう本当になかなか進展しない恋模様と言うのもね、もうたまらんのですわ!

鬼頭さんと言えば、それこそもう、いろんなタイプの女の子を巧みに演じ分けされている声優さんです。その中でも、とにかくツンデレな鬼頭さんの演技を見たいと言う方や、お互い意識しあっているのになかなかその中が進展しない淡い恋模様に戸惑う鬼頭さんの演技を見たいよ、と言う方は、是非とも、この作品を見て下さい!

 

ちなみに。こちらの作品。各話のサブタイトルは声優さんによるものなのですが、鬼頭さんは第5話と第11話の文字を担当されています。また第2話で登場する百合百合なイラストは、鬼頭さんが手がけられたものです!

 

そう!鬼頭さんと言えば、そのイラストの腕前はもはやプロ級ですよね!ウィキペディア見たら『イラストは『ものすごく上手』と評され』と書かれてありましたが・・・いや、もう鬼頭さんの腕前は、『ものすごく上手』なんてもんじゃないと思う。ぶっちゃけ、すぐにでもイラストレーターとしてやっていけるレベルだと思う。

 

絵心が全くない私としては、ほんと、羨ましい限りだよ!(どーん)

 

はい。で翌年2018年には『グランクレスト戦記』のシルーカ役ですね、こちらも見ていたなぁ。このシルーカと言う役でもまた、可憐さを持ち合わせつつ、しかし凛々しい少女を演じられていたのがとても印象深いです。

あとこの作品に関しては、毎月、ニコ生が行われていて。で、シルーカの衣装を実際に鬼頭さんに着用してもらおう!と言う企画があったように記憶しているのですが・・・めちゃめちゃ似合ってた。めちゃめちゃ可愛かった。ありがとう(土下座)

 

そして2019年になると『鬼滅の刃』の竈門禰豆子役が登場しますね。

 

いやぁ・・・でも禰豆子は、本当に、演じる側としてはめちゃめちゃ難しく、そして大変な役だろうなぁ、と思うのであります。

なんてったって言葉が発せられないわけで、すべての感情を『うー』の音だけで表現しなければならないわけですから、これはほんと、役者冥利に尽きるとはいえ難しく、大変だろうなぁ、と。

ただそれでも、鬼頭さんの禰豆子は、ちゃんとひとつひとつの『うー』とか唸り声に、その時、その時の禰豆子の感情が込められているのが伝わってくるのです。うん。

あと何より、禰豆子の可愛らしさがそこに存在しているのが凄いよなぁ、と。

 

鬼になった禰豆子だけれど、でも、他の鬼とは違って人は食べない。それはそこには禰豆子の人としての意志がちゃんと存在しているからであって、だからこそ、鬼になってもなお、禰豆子にはどこか、彼女としての可愛らしさのようなものがあってほしいよな、と私は思うのです。うん。

 

だからどんなに怒りを発露させても、勿論、鬼としての怖さ、迫力はあるんだけど、でも、ほんのわずかだけれど隠しきること、無くしきることができない禰豆子の可愛らしさがある鬼頭さんの演技を見ると、本当に嬉しくなってしまうのです。はい。

 

と言うわけで『鬼滅の刃』、もうくどいほど言ってきているけど、ほんと、続きもアニメ化してほしいなぁ~。物語が進むにつれ、禰豆子が言葉を話す場面と言うのもこれまで以上に出てくるわけですから、その鬼頭さんの演技と言うのもぜひ、見たいのであります。

 

今年2020年だと『虚構推理』の琴子さん、そして先ほども挙げましたが『安達としまむら』の安達役や『虹ヶ咲』の彼方ちゃんを演じられているわけなのですが・・・。

 

いやぁ~。この3役だけでも、本当に見事な演じ分けを堪能できますよね~。『虚構推理』の琴子ちゃんは、ちょっと硬質な感じのお声に、でも恋する乙女、複雑な事情を背負っている女の子の可愛らしさ、異質さのようなものも滲んでいてお見事だったし。

安達としまむら』の安達は、ちょっと低めの声が、でもとても心地よくて。しまむらや、あの年代特有の人間関係にいろいろと思いを巡らせている安達と言う女の子の心情が、本当に良く伝わってくる演技だなぁ、と。

そして『虹ヶ咲』の彼方ちゃんは・・・いや、鬼頭さんが演じられていると知っていたからあれだけど、そうじゃなかったらほんと、『え?彼方ちゃんも鬼頭さんなの!?』と思っていたかもしれないと思うのです。彼方ちゃんのおっとりさ、妹に対する深い愛情、ともすれば母性のようなもの、でも年相応の可愛らしさのようなものもしっかりと伝わってきていて。

 

鬼頭さん、ご自身の低めの声がコンプレックスだった、でも声優としてデビューしてから、その声がすごく良いとほめられることが多くなったとのことですが・・・いや、ほんと、鬼頭さんのあの、ちょっと低めの声と言うのは、ほんと大きな魅力を持っているし、大きな武器だと、勝手ながら私は思うのであります。うん。

その低めの声があるからこそ、安達のような女の子も無理なく演じられるんだろうなぁ、と思うし、一方で声の使い分けによる演技と言うのもできるわけだし。

なにより鬼頭さんの低めの声と言うのは、トークとかでは本当に耳に心地いいんだよなぁ~。あとアーティストとして歌われている時の声と言うのもとても魅力的です。いい意味で色がないと言うか、変な言い方ですが、楽曲をそのままの姿で歌い上げ、届けてくれていると言う感じがする歌声だと思うのです。初めて鬼頭さんがアーティストとして歌唱されているのを聞いた時は『!?』とこれまた、本当に驚いたもんなぁ~。

 

そんな鬼頭さん、2021年も既にメインキャラとして3本の出演作が決定しており、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでの活躍でございます。

どこまで行っても『鬼滅の刃の』と言う文字はついていくのでしょうけれど、でも鬼頭さんのあの、変幻自在、どんなキャラクターをも自然に演じ分ける声優としての姿があれば、その文字もどどーんと飛び越えて、どんどんと新たな姿を見せて下さるのでしょうね。うん。長きにわたり活躍をされる、そんな若手女性声優さんのおひとりだと思います。

 

はいっ!と言うことで本日は鬼頭さんを取り上げてまいりました。私が鬼頭さんの演技に初めて触れ、そして『声優・鬼頭明里』として意識したのは『ブレンド・S』の日向夏帆です!でもほんと今期の『安達としまむら』と『虹ヶ咲』の両作品での演技は、本当に印象的だよなぁ~。

 

ではでは。今回の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!

SideMについて語りたい!~その11 Altessimo

はい。

と言うことでせっかく、昨日、話題にもしました『アイマス三昧』のラジオ放送、当日ですもの。

SideMについて語りたいの記事、昨日に引き続き投稿しちゃいましょう!

 

そんな具合で私は、事前に本日がラジオ放送日だと言うことを聞いていたにもかかわらず、すっかり忘れていて希望休を取り損ねてしまい、本日、今頃はお仕事です。

なのでラジオは聞けないのですが・・・聞いていらっしゃる方、どうですか?

 

あー、聞きたいわぁ~。

MC中村繪里子さんと、それぞれのブランドから出演されるゲストさんとの濃いお話も楽しそうだし、リクエストによってかけられるアイマスの楽曲たちが次々と飛び出してくると言うのも、もう想像しただけで楽しすぎる!

 

いいな、いいな。生で聞けている方が、本当に羨ましすぎますことよ!

 

と言うわけで、このラジオ内でもきっと、いや、絶対に、このユニットの楽曲も流れることでしょう!SideMについて語りたい、本日に紹介するのは『Altessimo』でございます!読み方は『アルテッシモ』です。

 

メンバーは2人・・・ありがとう!記事を書く身としては、誠に勝手ながら2人と言う人数は非常にありがたいよ!(笑)

ではでは早速、メンバーとCVを担当されている声優さんを紹介していきますね。

 

まずは都築圭です。元作曲家で、音楽で生きていくためにアイドルになったと言う経緯の持ち主です。高身長で細身、見るからに眉目秀麗な男性なのですが、雨の中で歌っているところをスカウトされた、と言う出来事からもわかる通り、非常にミステリアスな人でもあります。またマイペースな性格で、ぼーっとしていることも多いお人です。のちに紹介する神楽麗の歌声に、強い興味を抱いています。CVを担当されているのは土岐隼一さんです。

そしてもうひとりは、Altessimoのリーダー、神楽麗です。元ヴァイオリニストで、心が奏でる音楽を必要としている人に届けるためにアイドルになったと言う経緯があります。元はヴァイオリニストとして活躍していたのが、何らかの理由により挫折。ですがその演奏の腕前によりスカウトされました。圭の歌声に刺激を受けていますが、圭のマイペースな性格に振り回されることもしばしばです。堅い言葉づかいが特徴の麗のCVを担当されているのは、永野由祐さんです。

以上の紹介を見ていただいてもおわかりいただけるかと思いますが、Altessimoは、元・音楽家で構成されたユニットでございます。

 

『理由あってアイドル』と言うのがSideMの特徴です。そのためアイドルたちはみな、前職があったりして、それがアイドルの、ユニットごとの大きな特色、個性にもつながっています。Altessimoの場合、元・音楽家と言うだけあって、どこかクラシカルな、ちよっと一般的なアイドル像とは違った雰囲気が漂っているのが特徴的です。そして勿論、その特徴、魅力と言うのは彼らが歌う楽曲にも色濃く表れています。

 

と言うわけでお次は、個人的におすすめしたいAltessimoの楽曲です。『Never end「Opus」』だな(どーん)。いや、違うんだ!聞いてくれ!『The 1st Movement~未来のための二重奏~』も、音楽家からアイドルへと、ひとりからふたりで、新たな道へと踏み出す決意が、高貴さが漂いつつも軽やかなメロディに乗って高らかに歌われている、本当に素晴らしい楽曲だと思うんだ、うん。

ただな。もう『Never end「Opus」』に関しては、ほんと、あの、CDじゃこの曲のすべては伝わらないと言うか、ほんと、是非とも、是非とも実際に土岐さんと永野さんがパフォーマンスされているのを見てほしいのです!

これはね、もう壮絶さすら感じさせると言いますか。曲を聞いてもお分かりいただけると思いますが、決して明るい曲ではないと思うんです。うん。これまでのふたりの、ここに至るまでの道のりや思い、そう言ったものが悲壮感すら漂わせるメロディに乗って歌われていて。

更に後半、そこからがもう『あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』ってくらいの、2人が出会うまでの道のりの険しさ、その思いと言うのが想像できて、切なさやら悲しさやら、でもこうしてようやく2人が出会えた喜び、奇跡のようなものがぶわっ、とこみあげてくるんですね。

で。実際に土岐さんと永野さんが、都築さんと神楽さんとしてパフォーマンスされている姿と言うのも、もう本当に、見ていて苦しさすら感じさせるくらいに鬼気迫っていると言うか、切なさと悲しみが爆発していて。でもその後には、ようやく、ようやく、こうして互いが互いに出会えた、新たな道を見つけることができた、その喜び、安らぎの気持ちと言うのが、これ以上ないと言うほどに表現されているのです。本当に都築圭と言う人間と、神楽麗と言う人間が、土岐さんと永野さんに憑依している、そんな気持ちにすらなるほどのパフォーマンスと言うか。

そんなもんだからもうね、ほんと、この曲に関しては『歌』のパフォーマンスを見ている、と言うよりも、『ひとつのドラマ』、それを見ている気にさせられるのです。

だからほんと・・・見て・・・どの楽曲に関してもCDよりも声優さんの、アイドルとしてのパフォーマンスが勝るのは言うことなしなんですが、その中でもこの楽曲に関しては、特にそういった思いが、個人的には強い楽曲なのであります。はい。

 

で、それを聞いたうえで3rdアニバの『Tone's Destiny』を聞くとですね・・・もうね、なんか、もう・・・浄化しそう(ちーん)。なんだろ。こー、なんて言うの、ほんと、新たな道で、新たな方法で、アイドルとして音楽に、そしてそれを聞いてくれる人に向き合った2人の、本当に晴れやかな、純粋な喜び、幸せと言うのが高らかに歌われていて・・・泣ける・・・尊い・・・。

 

あと、毎回、言ってるような気がするんですけど。Altessimoも、めちゃめちゃ動くんだよ。曲調がちょっとクラッシック音楽を感じさせるからこそ、2人の動きが時に饒舌に、2人の感情、激しい感情を物語っているようにも感じられて、そのあたりも本当に目を奪われるのであります。

 

ではでは。ここからは、声優さんに焦点をあてつつ、キャラクターの魅力などを語ってまいります。

 

まずは都築圭役の土岐さん。SideMに限らず、アイマスのアイドルを担当されている声優さんの中には『よくぞこんな(良い意味での『こんな』の使い方です)声優さん見つけてきたな!』と思うキャスティングがたくさんあるのですが、土岐さんもそのおひとりだったりします。

まぁ、都築さん、とにかく先にも書きましたが、本当にミステリアスな方じゃないですか。謎が多いなんて生易しい言い方じゃ足りない、ただただミステリアス(どーん)。何を考えているのか、その言動のひとつひとつの裏側が、真意がつかみにくい人だと思うのです。そう言う人に声で命を吹き込むって、いやぁ、素人の私が考えても、難しいだろうなぁ、と。何をとっかかりにして、都築さんに近づいていけばいいんだろう、とか頭抱えそうだよなぁ、とか考えたりして(笑)

でも、まぁ、土岐さんの都築さんは、本当に都築さんなのです。ちょっと低めの、ほのかな威厳、気難しさのようなものも感じさせつつ、でも柔らかなその声。あるいは歌声の高貴さ、伸びやかさ。はたまたパフォーマンスの繊細さとダイナミックさが同居している動き。そして瞳の表情。特に『Never end「Opus」』で、神楽さん演じる永野さんを見つめる瞳と言うのが、あの深さとか、慈愛とか、そう言ったものがもう、都築さんのそれと、私の頭の中のそれときれいに重なるんだよなぁ~。

 

そしてお次は神楽麗役の永野さんですが・・・かわいい(どーん)。いや、なんかもう、永野さん見てるとにこにこしちゃう。かわいい。どこかの王国の皇太子さま見ているような気分になる。なにこれ(笑)。挨拶などににじみ出ている気真面目さと言うのが、本当に神楽さん、そのままなんですよねぇ~。あと笑顔の時にも、ふわっ、と言う効果音がつきそうな気がして(笑)それがまた、個人的には、神楽さんを思わせて、もうほんと、かわいい(どーん)

で、そう言うかわいらしさと言うか、神楽さんとしての気真面目さ、主張しすぎない、自然にあふれ出てくる気品のようなものは勿論なんですけれど。やっぱり永野さんも、土岐さんとパフォーマンスをしている時に見せる表情、動きのひとつひとつが、変化と言うのが、めちゃめちゃ神楽さんなんだよなぁ。

それと歌声、と言うか、神楽さんとしての声!神楽さん、16歳なんですけど。16歳の、ほんと、声変わりしてまだそれほど時間が経過していないような、ちょっと初々しさとか柔らかさとか残っている少年の声。純粋性とか清廉さとか、そう言ったものを感じさせる声を、私は永野さんの神楽さんの声には感じるんですね。で、その声と言うのは本当に魅力的で、だからこそ、Altessimoの、都築さんが神楽さんの歌声に強い興味を抱いていると言うのも、もうめちゃめちゃ頷けるんですよねぇ~。

 

これもまた、どのユニットにも言えることなんです。うん。ただAltessimoに関しては、2人組であること。そして互いが互いの歌声に強く刺激されていることがあるためか、もう本当に、土岐さんと永野さんの組み合わせが素晴らしすぎると言うか、ほんと、よくぞ出会ってくれたよ、よくぞこの2人をAltessimoにして下さったよ、と思う限りなのでございます。はい。

 

と言うわけで、本日は元・音楽家のユニット。格式の高さや繊細さ、美しさを感じさせつつも、その底に流れている熱く激しい感情は他のユニットに勝るとも劣らないAltessimoについて語ってまいりました!

 

お次はその12になるのですね。おー、なんやかんや言いつつ、今年中にこのシリーズを終了させるのは難しいだろうにしても、もうそこまで来たのか、とちょっと感慨深いものもこみあげてくるのですが(笑)

次回その12は、THE 虎牙道です!このユニットも、私の中では、ニコニコ超会議でのステージを見て、がらっ、とCDからの印象が変わり沼に落ちたユニットでございますので、いろいろと語りたいなぁ~。

 

まぁ、あの、次はいつになるかはわかりませんが・・・で、できるだけ早くに書きたいと思いますので、よろしければお付き合い下さいませませ~。

 

ではでは。今回の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!

SideMについて語りたい!~その10 Café Parade

はい。正直に言おう。すっかり、このコーナーのこと、忘れてた(ちーん)

 

す、すいませぬ・・・。

何だろう、確か5月6月くらいに『さすがに今年中には全ユニットを紹介し終えたいよね!だから頑張るよ!』みたいなことを書いたように記憶しているのですが・・・。

 

はは(遠い目)

 

と言うわけで、このコーナーをどうして思い出したかと言うとですね。

それがですね、明日です。11月23日、NHKFMにて『アイマス三昧』のラジオが放送されるからです!それで『そう言えば』と、このコーナーのことを思い出したのです。

 

わー、めでたい!

ってか、そうだよ、だいぶん前にこのラジオの情報、発表されていたよなぁ。

そのこともすっかり忘れていて、希望休とり損ねちまったよ・・・くっ。

でも第2部と言うか、夜の部に関してはどうにか聴けそうだし、聞き逃し配信も、もしかしたら有料かもしれませんがあるとのことなので、はい。

 

そんな具合でこちらの『アイマス三昧』

アイマスの各ブランドからアイドルを演じられている声優さんがゲスト出演されるのですが、SideMからは、天道輝役の仲村宗悟さん、そして今回紹介するCafé Paradeから卯月巻緒役の児玉卓也さんと、水嶋咲役の小林大紀さんが出演されます。

 

そうか。このラジオ、MCは天海春香役の中村繪里子さんが務められるんだよな。と言うことは、中村さんとSideM勢のトークとかも聞けるのかな・・・わくわく。

 

と言うわけで、それを記念してと言うわけでもないですが、久しぶりのこのコーナーでございます!

 

さて、今回紹介するアイドルは『Café Parade』です。『カフェパレード』と読みます。メンバーはSideMユニットの中でも最多タイとなる5人でございます!しかも1人1人のキャラが濃い!(笑)。

Café Paradeは、その名を冠したカフェのスタッフたちで構成されているユニットです。なのでユニットアイドルたちは全員、カフェにまつわる職業についています。

 

では早速、各アイドルと担当声優さんを紹介していきますね。

まずはリーダー神谷幸広です。彼はカフェのオーナー兼ギャルソンです。旅行好きで世界中を旅していた、と言う経緯の持ち主で、そこから世界中に幸せを届けるためアイドルになりました。超絶方向音痴で、まっすぐの道すら怪しいと言う彼を演じているのは、実世界でも神谷さんの超絶方向音痴を地で行く方向音痴っぷりを披露して話題となった(笑)狩野翔さんです。

それから東雲荘一郎です。リーダー神谷とは高校の頃からの友人と言う彼は、パティシェさんです。実家は老舗和菓子屋なのですが、あんこを受け付けられない体質であることから実家を継ぐことは諦め、アイドルの道へと言う経緯があります。糸目で、穏やかなしゃべり口調が特徴の彼を演じているのは、天崎滉平さんです。

続いてはアスラン=BB Ⅱ世です。アスランベルゼビュートニセイ、です。自らを『堕天使サタンに使えし者』と自称するオッドアイの青年で、ぬいぐるみの『サタン』を常に手にしていなければ、おとなしい素の性格が出てきてしまうと言う、『飢えた子羊どもに我が糧を与え、肥やし続けるため』にアイドルになったと言う、とても、とても良い子です(どーん)。幼少期は孤独な生活を送っていたものの、料理の腕が開花したことを契機にシェフとして腕を磨いていました。しかし当時のお師匠さんが失踪してしまってからはその風変わりな性格が災いし、どこにも雇ってもらえずにいたところを、神谷に受け入れられたと言う経緯があります。そんな彼を、圧倒的な声量で演じているのは古川慎さんです。

 

そして卯月巻緒です。ウェイターとして活躍している彼は、とにかくケーキが大好き。全国のケーキ食べ歩きを趣味とし、利きケーキを特技とする彼のケーキに対する愛は、『ケーキの魅力を広めるために』アイドルになったと言うくらいです。のちに紹介する水嶋咲と仲が良く、咲からは『ロール』と呼ばれています。そんな巻緒を演じているのは、児玉卓也さんです。

ラストは水嶋咲。女の子じゃないよ!(どーん)。見た目はとても可愛らしい、それこそもう、女の子と見紛うほどの可愛らしさ、可憐さですが、彼自身は女の子になりたい、と言うわけではなく、あくまで自分らしく生きることをモットーに女装をしています。父親に男らしく生きるように言われているため、女装していることは内緒にしています。『男らしさ』『女らしさ』と言うことにこだわる世間に対して疑問を持っていますが、とても明るい性格の青年で、『パピッと』などの独特の語尾が特徴でもあります。そんな彼を演じているのは小林大紀さんです。

 

Café Paradeの最大の魅力。それは何と言っても『あなたはあなたのままでいいんだよ』と背中を押してくれるような、肩を組んでくれるような懐の深さ。あるいはそうしたことを楽しく、ミュージカルチックに歌い上げる楽曲からあふれ出ている多幸感だと、私は思います。

先ほどのアイドル紹介を見ただけでも、このユニットを構成しているアイドルの個性の強さ、特にアスランと咲ちゃんの個性の強さと言うのは、感じていただけたかと思います。アスランなんて、もう、全アイマスの中でもトップレベルの個性の強さと言うか、設定の多さと言うか、背負っている属性が多すぎると言うか(笑)

ただでも、だからこそ、とでも言うべきか。その言動を受け入れてもらえなかったアスランにしても、『自分らしさ』と世間一般の『性別』の在り方に悩みを抱えている咲ちゃんにしても、あるいは『あんこがだめで家業を継ぐことを諦めざるを得なかった』と言う東雲さんにしても、その個性の裏側には、どこか、どこかほのかな悲しみや寂しさが存在しているように、私は思うのです。

 

でもアイドルとして私たちの前に立ち、パフォーマンスを届けてくれるCafé Paradeのアイドル達からは、その悲しみ、寂しさを感じた人だからこその輝き。あるいは悲しみ、寂しさが完全に消えたわけではないけれど、今、こうして『自分らしく』アイドルとしていれていることの喜び、幸せが、もうばしばしと伝わってくるのですよ。ほんとに。だから、まぁ、これはアイマスのアイドル全員に対して感じることではあるのですが、ことCafé Paradeに対しては、特に強く、彼らを見ていることで幸せ、喜びを感じるのであります。うん。

 

そんなCafé Paradeの中でもおススメの楽曲として、まず挙げたいのが『À La Carte FREEDOM♪』です。この曲はもう、Café Paradeの名刺代わりの一曲と言いますか、これを聞けば彼らの、あるいはひとりひとりの個性が把握できると言っても過言ではない曲だと思います。アスランによるメンバー紹介もありますしね!各アイドルを演じていらっしゃる声優さんに詳しくない状態でも、大体、声の感じと歌い方と各アイドルの個性を照らし合わせれば『あー、ここはこのアイドルが歌っているんだろうなぁ~』とわかるはずです!ってか、かく言う私がそうでございました!(笑)なのでCafé Paradeと言うユニットに少しでも興味を持たれたのであれば、何はともあれ、まずはこちらの楽曲を聞いて下さい!そして『Café Parade!』もおすすめです!こちらの楽曲は、本当に彼らのカフェに来店したかのような、そして楽しく、幸せなひとときを味わっているかのような、そんな気持ちになれる楽曲です。

 

それから3rdアニバの『Reversed Masquerade』も超!おススメです。こちらの楽曲もまたこれ、Café Paradeの賑やかさが前面に押し出された、それこそ1本のミュージカルを見ているような楽曲なのですが。

3rdライブで初めて、声優さんたちのパフォーマンスを見たのですが・・・まぁ、もう、いい意味での鳥肌ものでした!

思ってた以上にダンスが激しい曲で、おまけに曲の中盤でがらっ、と曲全体の印象が変わるんです。でもまた、明るさ、賑やかさと言うのが戻ってきて、本当に魅了されっぱなしでした。激しいダンスなんですけど、それぞれの個性が滲みつつ、でもユニットとして揃うところはぴったりと揃うあたりは、もう、見ていてぞくぞくしましたよ!てかSideM全体、とにかく動く、ダンス量が多いのですが、Café Paradeに関しては、曲のイメージからは想像できないほどの運動量と言うか(笑)。ほんと、3rdで見た時、びっくりしたもんなぁ。

 

5thアニバ、そして最近、発売されたNEW STAGEのユニットCDの楽曲も、Café Paradeだからこその溢れんばかりの喜び、幸せが、ミュージカルのような曲調に合わせて歌われているのでおススメです!

また5人のと言うユニットであり、かつ、1人1人の声、歌い方も個性が強いので、声の重なり具合と、重ならない感じと言うのも、他のユニットにはない、彼らだからこその魅力だと思います。

 

ではでは。ここからは各アイドルを演じていらっしゃる声優さんに重きを置いて、もう少し、語っていきたいと思います。

 

まずは神谷さん演じる狩野翔さんです。狩野さんと言えば、3rd2日目、幕張ですね。何だろう、ほんと、彼は一体、あの数時間でどれだけのものを感じ、掴み、得たんだろう、と思うくらいに、本当にSideMにおいて狩野さんのポイントとなるようなライブだったんじゃないかなぁ、と勝手に思っています。このライブで狩野さんはMCを務められたんですが、やっぱり最初は緊張感も手に取るように伝わってきたんですよ。うん。でも時間が経つにつれ、その緊張感も薄れていって、そうして迎えた神谷としてのソロパフォーマンス。これがね、もう、本当に素晴らしかった!Café Paradeのリーダー、神谷幸広として、本当に堂々と、爽やかに、でもちょっと色気も漂わせつつ、幸せな歌を届けて下さった!と言う感じで。またこのソロの後のユニット曲に入る時の、あのちょっとほっとしたような、でもやり切った!と言わんばかりの表情も、本当に印象的だったなぁ。

で、個人的には、このライブ以降、狩野さんの神谷幸広度が増したような気がして。そう言うのを本当にこの目で感じられたと言うのは、ファンとしても本当に嬉しいのであります。うん。あと狩野さんは、なんと言うか、リーダーになり得る性格っぽいよなぁ。なんか、こー、言動とか見ていると。懐の深さを感じさせる声も、良い!

 

それから東雲さんです。天崎さんと言えば、最近ではちょっと生意気な少年役、あるいは天才肌の少年を演じられることが多いような気がするのですが、東雲さんは基本的には穏やかで、誰に対しても敬語で話す(ただし相手によっては関西弁が混ざることもあります)ような、大人な感じな人なのです。年齢で言えば、神谷と同じ21歳なのですが。で、そう言うアイドルを天崎さんが演じていらっしゃると言うのが、個人的にはちょっと新鮮だなぁ、と思うのです。

そしてそのパフォーマンスがね、また、とても・・・そうだなぁ、優雅と言うか、軽やかと言うか。Café Paradeの中において、どちらかと言えばおとなしめな東雲さんの落ち着いた雰囲気を、本当に天崎さんが見事にパフォーマンスで表現していらっしゃって。同時、これまた最近では珍しい、天崎さんの低めの声、歌声と言うのもいいんだよなぁ。あとユニットとしての歌唱の際、他のアイドルたちが歌っているのを、まさしく見守るようなまなざしで見つめているその姿は、まさしく東雲さんそのまんま!とある歌の中に出てくる『甘いひととき~』の歌い方なんか、ウィスパー気味なのにしっかりと通る、優しい歌声で、もう最高ですよ!

 

続いてアスランですが・・・CVを務めていらっしゃる古川さんと言えば、歌うま声優としても知られていて、個人でもアーティスト活動をされていますよね。で、アスランとしての歌唱の際にも、その歌のうまさと言うのはいかんなく発揮されているですが、更に言うとですね、もうね、圧倒的声量とビブラートなんですわ(どーん)。圧倒的圧巻の声量とビブラートで、どこで歌っていても『あ、アスラン』と必ずその歌声がわかると言う(笑)

でもCafé Paradeの賑やかな楽曲、個性豊かなアイドルたちの色とりどりの歌声を生かすためには、その芯、軸が必要だと思うのです。曲の賑やかさ、アイドルたちの色とりどりの歌声に負けないくらいの、強い芯、軸が。そしてその芯、軸と言うのが、私はアスランの歌声だと思っています。アスランの、ここに来るまで受け入れてもらえなかった思い。それを力の限り歌い上げる古川さんの声量、ビブラートがあるからこそ、Café Paradeの楽曲はあの賑やかさがあり、アイドルたちの個性豊かな歌声があってなお、それらが相殺することなく曲として成立しているのだと思うのであります。

 

そして卯月巻緒と言えば、もうとにかくあのダンスっ!本当にもう、ユニット内は勿論のこと、どこにいてもぱっ、と目を引くほどのダンス!と言うことで児玉卓也さんのダンスは、本当にすごいのです!なんかね、もうねこー、キレが凄いって言うの?私、ダンスのことはあんまり詳しくないからわかんないんですけど、なんかもうほんとに、キレッキレと言うか、軸が一切ぶれてないと言うか。見ててただただ気持ちよくて『ふわぁ・・・すげぇなぁ・・・同じ人間とは思えない動きだよ・・・』と言いたくなるくらいの、美しい、無駄のないダンスなのです。

で、巻緒は、見た目は中世的で可愛らしい感じで、歌声もとても柔らかく優しいのです。でも、そんな巻緒がキレッキレのダンスを見せてくれる。そのギャップと言うのが、またこれ巻緒と言うアイドルの魅力にも大きくつながっていると思うんですね。うん。そういう意味では、児玉さんが演じることで、一層、卯月巻緒と言うアイドルの魅力が増したんじゃないかなぁ、と私は思うのであります。でもまたこれ、ちゃんと巻緒が笑顔でダンスしている、と言う表現になっているのが素晴らしいんだよなぁ。児玉さんのダンスは、動の面においてCafé Paradeの軸だよなぁ~。

 

ラストは咲ちゃんですが・・・咲ちゃんと言うアイドルは、本当に表現するのが難しいアイドルだろうなぁ、と私なんかは勝手に思っています。さじ加減を間違えると、どこか闇を感じさせる、あるいは悲壮感を感じさせるふうになってしまう。『『自分らしさ』と『男らしさ・女らしさ』の間で悩んでいる』と言う設定を置きつつ、だけど『パピッと!』に代表されるような咲ちゃんの明るさをけれんみなく表現しなければならない、と言うのは本当に難しいだろうなぁ、と思うのですが。

まぁ、小林大紀さんの咲ちゃんとしてのパフォーマンスは、お見事の一言なのです。もうまさしく『パピッと!』がそのまま、咲ちゃんとして表現されていると言うか。明るく、楽しく。でも彼が抱えている思いに気持ちを馳せた時に、少しだけ胸が切なくなるような感情も湧き上がってくる。小林さんの咲ちゃんとしてのパフォーマンスを見ていると、本当にそんな気持ちにさせられるのです。特に彼のソロ曲のパフォーマンスは、もう本当になんか、胸がきゅっ、とさせられます。うん。

ちなみに。水嶋咲には『もふもふえん』姫野かのん役の村瀬歩さんもオーディションを受けられていたとのことですが・・・村瀬さんだったら、多分、どうしても隠し切れない闇のようなものが滲んでいたと思います(笑)

 

はい。と言うことで本日は個性豊かなメンバーによる、自分らしさと多幸感溢れるユニットが魅力的なCafé Paradeについて語ってまいりました。

5人組ユニットだからこそ、の迫力のある動きや声の重なり具合と言うのも魅力だと思うので、ぜひぜひ、気になった方はチェックしてみて下さいね~。

 

次回はその11、一気に人数減って2人組の、クラシカルな雰囲気が魅力のAltessimoについて語ってまいりたいと思います。

で、できるだけ早くに・・・(汗)

 

ではでは。今回の記事はここまでです。

読んでくださりありがとうございました!

末尾に1が付く日は~読書感想文放出の日です

はい。読書の秋、でなくても読書はしていますよ。

ただ読書感想文の方は、最近、ちゃんと書けてないなぁ。

入院中に読んだ2冊に関しても、記録してないし・・・いかん、いかん。

そしてもうすぐ年末。

年末と言えば『このミステリがすごい』が毎年の楽しみ。

今年も楽しみでございます・・・ってか、まぁ、今年の新刊に関してはまったく読んでいないけど・・・。

 

ではでは。早速スタートでございます。

 

佐藤友哉デンデラ』・・・登場人物たちの、なんとまぁ、エネルギッシュなことよ。野蛮なまでの、生命エネルギー。私より、倍以上年のある彼女たちの方が、『村』から棄てられ、朽ちることを強制された彼女たちの方が、はるかにエネルギッシュなのは、なんて皮肉で、でも、朽ちることを強制された彼女たちだからこそだと思えば、それもまた納得できるような。多分、本当に、色々な読み方、見方ができる作品なんだと思う。高齢化社会、行き場を失いつつある高齢者、更には、漢字とは違って意味を持たないカタカナだらけの登場人物名は、もうそれだけで、高齢者=個性を奪われた、認められない存在、というふうに捉えているとも考えられるけど、そんなことを感じたのも最初だけ。ラスト付近は、もう、ただただ圧倒的な、流れに逆らう者、ただひたすらに人として生きようとする者だけが放ちうる生命力、力強さ、それだけしかなかった。それに、圧倒された。『村』では、ただ考えることもなく、ただ生きてきただけの主人公。『年を取ったなら死ぬのが当然だろう』と何も考えずしてそう考えていた主人公が、考えに考えて、初めて与えられた『自由』に恐れ戦きながらも、吐き出した結末の、なんと清々しいこと。化け物のようになりながら、化け物のように成り果てながら、それでも、人間であった。その一文が、この物語の全てなんだと思う。腕をちぎられても、血に塗れながらも、死なない限りは、人間として生きているのであって、だからこそ人間として生き、人間として生きたい。その結末に至った主人公や、或いは、物語の途中途中であっけなく死んでいったそのほか多くの老女たちも、きっと、そんな思いがあったんじゃないだろうか。凄惨で、過酷で、残酷な物語の中、それでも彼女たちは、自分たちの生きてきた時間の中で、いちばん生き生きとしていたんじゃないだろうか。そんなことすら思った。生きることだけがただ賛美され、ただ本当に生きているだけの老人と、生きることを奪われ、朽ちることを強制され、それに抗い、結果として戦い死んでいった物語の中の老女たちと、どちらが果たして、『生きている』と言えるんだろう。どちらが果たして、人間なんだろう。そんなことを思った。そしてまた、主人公の最後の戦うべき相手が、『考えること』で様々なことを得ていく主人公とは対照的な、ただシンプルに、自然界に生きる獣として、狩り、喰い、産み、育て、立ちはだかるだけの羆というのも、すごく印象的だった。読んでいて、それこそ背筋にぞっとしたものが走るくらいの迫力に満ちた羆、赤背は、だけど最後には、名を奪われたただの羆でしかなかった。最後まで、ほとんど意味のないような名を持ちながらも、しかし、最後までその名を持った人間として、目的を、生き切った果ての死に甲斐を果たそうとする人間として、確かに生きた大地を疾走する人間に、その羆が導かれるように走り、そして、復讐の道具として利用されるのかもしれない、たとえそれが老女の夢だったとしても、その結末が、痛快だった。人間は、人間として生まれてしまった以上は、どうあがいても、獣にはなれない。獣のふりをしても、獣の所業をしても、人間は人間であり、人間でしかない。それが考えることであり、陳腐な言い方をするとすれば心があるからだとして、しかし、だからこそ、人間には人間らしい『何か』が大切で、必要なんじゃないだろうか。『村』の存在そのものが、その『何か』を奪いつつある、『何か』に目を背けているような現代社会のようにも思えてならない。…とはいえ、やっぱりこの作品は、そんな難しいことを考えようとする気持ちすら吹き飛ばす、あざ笑うほどの、エネルギッシュで、痛快で、爽快なエンタメ作品だと思いました。はい。いやー、いいな、佐藤友哉。ほんと、めちゃめちゃ久しぶりに読んだけど、やっぱりこの人の切れ味、ぶった切る感じ、大好きだ。

 

・鳥井加南子『天女の末裔』・・・引き続き、乱歩賞。なんか、この作品、前々から知ってるんだよなー。ようやく、読むことが出来ました。評価が真っ二つに分かれているんですが、個人的にはまぁ、楽しんで読むことができたかな、と。ただ、まぁ、読み返して振り返って見ると、堂々巡りしていただけだよね、と言う気がしなくもない。うじうじ悩む主人公が嫌い、と言うわけではなかったけど、結構、同じことを繰り返してたよね…と言う気がしないこともない。うむ。あと、ラストに、ひとりがたりの手紙、遺書で閉める、というのも、なんかずるい。なんでしょうね。結局、神様ってのは男のものなんだろうなぁ、と感じました。普段は、穢れの対象としてあるはずの女性を、あれやこれやの手段で、神に、或いは神の使いとして仕立てあげる。そして、神の恩恵を受けるのは、自分たちだけ。村にしろ、土地にしろ、力の象徴であり、男のものだからなー。なー。なんか、結局は、神=男に振り回された女、と言う構図が見えなくもない気もする。うむ。なんか、そう結論付けてしまうと、ただそれだけの話、と言う気がしてしまうのが、この作品の悲しいところと言うか、ここで終わってしまっただけの作品と言う気がしてならない…。もっと、こー、民俗学取り入れただけに、もっと面白く、怖くできた気がするんだけどなぁ。うん。こういうのが好き、嫌い、で評価が分かれる作品だと思いました。途中、石田君と主人公の光景が、もう、二時間ドラマにしか見えなくなった私は、この作品には向いていなかったんでしょうな(遠い目)。うん。でも、まあ、そこそこは楽しめました。

 

山崎洋子『花園の迷宮』・・・乱歩賞だよ。はい。面白かったです!序盤から引き込まれました。すぱっ、と切れ味のいい、簡潔な文章は、ページ的、レイアウト的にも読みやすかったし、それでいて、物足りないと言うこともなく、新人さんらしからぬ巧みさだなぁ、と。あの当時の、戦乱に走っていく手前の、日本のきな臭さと、その中でも、懸命に生きていこうとする市井の人たち、そして、個性豊かな登場人物たちが、すごく効果的に配役されていたように思う。いい意味で、ドラマ的と言うか、お約束通りの配役で、でも、すごくそれが物語を読ませる力になっていたような。特に、主役のふみちゃんと、まさしく、悲劇の少女の美津ちゃん。このふたりの、こういう配役って時点で、もうこの物語は半分成功したようなもんだと思う。好奇心旺盛で、とにかく前向きで、頑張り屋で、でも、年相応の乙女心も持ち合わせているふみちゃんを、応援するような気分で読んでいました。うん。冬の、過酷な寒さと真っ白な雪の中、それでも、ぽつりと咲く赤い実。その健気さ、生命力の強さ、儚さ、強さそのままの女の子で、本当によかったなあ。ストーリー的にも、当時の背景をうまく絡めつつ、ミステリのお約束もきっちりと満たしていて、読みごたえたっぷりでした。ふみちゃんを取り巻く男性二人も、ものすごく魅力的だったしね。お約束通り、いい人、と思わせていた方が、裏ボスだったけどね(笑)。うん。自国の経済の行きづまりを、武力によって海外に求めようとしていたあの頃の日本。その中で、そのどうしようもない大きな流れの中で、まして、春を売る商売についていた女性は、なおのこと、どうすることもできなかっただろう。そもそも、どうのこうのできる、しようなどと考えることすら、その人たちには許されていなかったのかもしれない。ふみちゃんの言葉通り、学ぶことを許されていなかった彼女たちは、ただただ、日々を生きること、生き抜くことで精一杯だっただろうな。そうした中で、たとえば、美津ちゃんは絶望の中のわずかな希望にすがりつくように、騙されて殺されてしまった。荘介のお姉さんも、理不尽に命を奪われてしまった。厳寒の中、次々と実を落としていく果実のように、この世を去って行ってしまった彼女たちの若い人生を、思いを、何もできないと知りながら、だからこそ、とにかく生き抜こう、絶対に生き抜こう、生きて、最後まで見届けようと誓ったふみちゃんが受け継いでいくだろうな。作者から、それをまるで使命づけられたかのような文章も、厳しくも優しく、激励しているようにも思えて、印象的でした。…十八で、もう、大人…一人の人間としての、義務と責任感を託した、その厳しさが、私には耐えられません(ちーん)。はい。ともすれば、陰惨で悲惨な物語になってしまいそうなこの物語を支えていたのは、やっぱり、彼女たちの、ふみちゃんの、そんな力強く、前を向き、明日を夢見ていた思いなのだと思うと、切ないような、すごいなぁ、というような思いでいっぱいです。…だね。天女の末裔さんに、ふみちゃんを会わせてあげたいよ(笑)。

 

井沢元彦『猿丸幻視行』・・・乱歩賞です。はいよー。この人、作家だったんだ、と言うのがまず驚きで、しかし、読み進めていくうちに、この人の本領発揮と言うか、歴史の謎を解いていく、みたいな側面が強くなっていって成程、これこそ原点なんだな、と納得しきりの作品でした。未来のことを思う時より、過去のことを思う方が切ないような、それでいて、胸がわくわくするような気がするのは、それがすでに確定事項だからなんでしょね。そして、確定事項だからこそ、だけど、どうにでも遊べる要素だからなんでしょうな。うん。かの有名な猿丸は、その正体は果たして、ということに対して、ありとあらゆる知識、文献を駆使して取り組んでいく。そこに、その血を引く末裔が絡んでいって、事件ともども解決していく…その探偵役に、折口信夫が当てられた、って言うのも、またこれ、とんぴしゃというか、もう、その時点で、この物語、成功したも同然だよな、と。うん。折口信夫と言う人に対しても、すごく、以前にも増して、興味がわいたし、あぁ、改めてこの人、本当に知識の源泉みたいな人だったんだなぁ、としみじみ感じました。なかなかな、日本じゃな、こういう分野の巨匠ってのはマニアック的な認められ方しかされないけど、本と、実は何気ない日本人の考え方とかに影響を与えている人なんじゃなかろうか、と思いました。そして、想像力と言えば、物語の根幹を握る『うた』の存在。昔の人に、あれだけの『うた』を詠ませた、その原動力たるやなんだったのかと思うと、もう、何が見たいって、それがいちばん見たいよ!すごくない?ひらがな一文字、全部使って、しかも、意味のある『うた』を詠む。或いは、地面通りに詠ませるだけじゃなくて、それこそ暗号のように、先頭の文字や、末尾の文字で別の意味も伝える。…すごくない(どーん)。なんて遊び心に満ちていたんだろう、と思うし、その、それだけの『うた』を詠ませるだけの、たとえば景色だっり、四季の移ろいだったり、そういうものに心を傾ける余裕のようなものが素晴らしいと思うし、見ていたものを見たいと思うし、そして、そこから、これだけの『うた』を生み出せる、心の動きのようなものが、もう、たまらなく瑞々しく感じられて、羨ましい。すごいな。なんだろ、ほんと、すごい人たちだよな。うん。そうして、時を経た今の日本から生まれたものが、人の作った思いの形のようなものが、時代を経てどれだけ、残っていくんだろうな。ほんとな。そんなことを感じました。こうして考えてみると、歴史って、本当に豊かだなぁ、と思う。たとえそれが、時に血塗られたものだったとしても、そこには、様々な人たちの、様々な思いが織り込まれている。それが『うた』として残されている、そのことに、もっともっと私たちは触れるべきじゃないだろうか、と思うんですがね。そんなこんな。ミステリ、と言うと、ちょっと弱いかな、と言う感じはしますが、『うた』、猿丸の正体、歴史の謎を紐解く、そういった面での想像力を駆使させての展開は、まさしくミステリさながらだったと思います。うん。なかなか読ませる、歴史ミステリでした。面白かったです。

 

・梶龍雄『透明な季節』・・・乱歩賞だってさ。うむ。…流し読みの割には、内容とか頭の中にきちんと残ってるのは、ミステリ小説と言うよりも、戦中の少年たちの日常を描いた作品だっただからでしょうか…。うん。途中で、カタカナと漢字だけの手紙が出てきた時はどうしようかと思いましたけど。うん。結局は、自殺だった、と。ポケゴリ・・・ってか、どの人にもこの人にも、あだ名をつけすぎです。はい。…すんません。もう、読後数日経過しているので、あんまりよく覚えていないと言うか。ほんと。ミステリと言うよりも、青春小説だったなぁ、とういう感想くらいしか浮かんでこないよ…。…乱歩賞か。うーん…まぁ、確かにミステリはミステリだし、乱歩賞と言ってもそれ以外の所が評価されるべきで、本作はそこがしっかりとしていたとも思うんだけど。乱歩賞、と期待して読むと、ちょっと肩すかしを食らうような気もしなくもない。うん。でも、そうだな。すごく、あの年頃の少年の、透明な季節、まさしくそれを切り取って、とても丁寧に、リアリティ溢れる感じで描かれていたように思う。エロ本で盛り上がる感じとか、戦況に思いを馳せる所とか、戦うことはよくわからないけれど死にたくはないと思うところとか、薫さんへの思いとか。そして、降りかかってくる戦火、それによって死が間近に迫ってくること、そのことにすら胸の高鳴りを感じてしまうところとか。ラスト付近、東京大空襲ですべてが焼けてしまった、そして、近しい人も死んでしまった、その空虚感とかは、ほんと、割と胸に残っています。はい。そんなこんな。異色の乱歩賞受賞作、というとちょっとどうなのかな、と言う気はしなくもないですが、ミステリ込の青春小説、戦時中の、ひとりの少年の成長記録して読むと、佳作だと思います。はいよー。

 

・赤井三尋『翳りゆく夏』・・・乱歩賞どすえ。はい。面白かったです。いわゆる、乱歩賞らしい作品。文章が、新人さんにしてはすごく整っていて、ミステリとしての読みごたえも十分で、人間関係の哀愁のようなものもすごく漂わせていて、さりとて、他にこのような作品がないかと問われればそんなことはないけれど、でも、きっちりとまとまっていて、読ませる、文学界の優等生的な乱歩賞を代表するような作品だと思いました、はい。20年前の誘拐事件、その犯人と思しき男の娘が、新聞社に入社することになった。大株主の意向で、それを調査することになった…と言うのがあらすじで、その事件の発端と言うか、そうか、大株主ってのはそこまで強大な力を持っている物なのか、と思ったものなんですが。この導入部分から、いろんな立場の人が事件に関わっていくことで事件が広がり、そして梶さんの調査で少しずつ、少しずつ、事件の真相が見えていき、収束して行って『まさか』のラストが待ち構えていました、って構成が、すごくうまいなぁ、と。結構なボリュームがあるんですけど、ぐいぐいと読ませるし、まぁ、あの、見るだけで覚えられるんです、って言う能力のくだりは、果たして必要だったのかどうかは疑問なんですけど、その割に、あんまり無駄がなかったなぁ、って言う気がしました。報道とか、映像関係の仕事に携わってらっしゃる方だけあって、やっぱこう、見せ方を知っていて、それを適切な量で文章にするって言うことが、すごくうまいなぁ、と。はい。東西新聞社の面々も、すごくかっこよかったなぁ。それぞれがいろんな過去を持っていて、その忸怩たる重みのようなものを振り切れないでいながらも、犯罪者かもしれない男の娘が入社する、入社試験を経ての入社なのだから、そこには一切、間違ったことはない、という正しさを、報道機関に勤めるものとして、あるいは、ひとりの人間として、果たしきれなかった夫として、父としての役目として果たそうとする、っていう静かな熱さのようなものがひしひしと伝わってきました。はい。そして、『おぉ、そう来たか』という事件の真相。成程なぁ…。こう思うと、翳りゆく夏、ってタイトルが、すごく胸にしみる。20年。20年間、夏が来るたび、武藤さんの胸によぎった思いは、どんなものだっただろう。そして、難関試験を突破して、自分も加担していた犯罪に加わっていた男の娘が、自分と同僚になると知った時の思いは、どんなものだっただろう。血の繋がりを持たない親子、というのが今作品の裏テーマのようなものだとすれば、片や、それを知りながら、けれど、そうならざるを得なかった事情を呑み込みながらも、実の親子のように共に時間を過ごしてきた。しかし一方、それを知らされないままに、ここにきて、その事情が明かされることになった。重いなぁ。法の道に進むと決めた、彼の心が、どうか強く保たれますように、と思わずにはいられないなぁ。なぁ。20年。登場人物たちの過ごしてきたその時間の重みのようなものが、まさに、灼熱に焼かれたアスファルトを覆っていく翳のように、胸をずっしりと覆っていきます。でも、ラストでは、その翳を払い去るかのように活躍している姿が描かれているので、それがせめてもの救い、過去がありながらも、人間は前を見て、前に進みながら生きていく生き物なのだと訴えかけてきているようで、少しホッとしました。はい。そんなこんな。うん。これはなかなか面白かったし、なにより、読みやすかったです。まさしく、二時間ドラマにぴったりな感じの、優等生乱歩賞受賞作だと思いました。

 

桐野夏生『顔に降りかかる雨』・・・乱歩賞だってばよ。はい。他人について知っていることなんて、実はそう多くない。人が持ち合わせている顔というものは、その数はさほど多くはないのだろうけれど、ただ、自分が知らない顔と言うものもあって、何が言いたいのかと言うと、自分すら知らない顔と言うものも持っている。自分しか知らない顔も持っている。ましてそれが他人と自分と言う関係になると、もう、どうしようもないんじゃないのかな、ということを、ふと、この作品を読んでいて感じました。作品の本筋とはちょっとかけ離れた感想になるんだろうけど、でも、ミロが親友の耀子に感じていた友情と、そこから実はかけ離れていた現実に打ちのめされたところとか。外国人と日本人というころとか。私は私でしかなく、他人もまた他人でしかない。私から見た他人は、所詮はそれだけでしかなく、他人から見た私もまた、それだけのものでしかない。それ以上のものと勘違いしてしまっている、或いは、そこに希望のようなもの、期待のようなものを抱いてしまっていることと、そうでしかない現実との間に横たわる、どうしようもなく悲しい深い、深い深淵のような闇を覗き見たような、そんな感じです。だからこそ、肉体、命に直接かかわるピアッシングの趣味や、死体愛好家ってのが登場してきて、彼ら彼女らは、その方法で、人間関係に存在する深遠なる闇を、乗り越えようとしたんだろうなぁ、とか思うんですが。まぁ、はい。はい。まぁ、作品の本筋は本と、そことはあんまり関係ないんだけどね。ただ、結局、行動原理が定まっていないようなミロにしろ、かっこいい、と思った次のページには、どうしようもなく情けない男に成り下がっている成瀬にしろ、虚勢を張り続け張り続け最後のところでそれを本物へと昇華できなかった耀子にしろ、結局は、私が感じた彼女、彼であり、そしてまた、彼女自身も、彼自身もわからない部分に突き動かされていてのことなんだろうな、と思うと、別に行動原理がどうとか、小説ではそういうところも重視されるだろうけど、でも、そうじゃなくてもいいんだろうな、と言う気もしたのでありました。うん。これはこれでいいのだと思うし、都合がよすぎるよと突っ込まれてもそれはそれでやっぱりいいんだと思うし。ただ、そうだな、やっぱりちょっと冗長だったかな、と言う気は否めなかったかな。ただ、まぁ、桐野先生の作品を何作か読んでいるけれど、決してテンポの良さとか、スピード感とかで勝負している作家さんじゃないと個人的には思うから、やっぱり、あぁ、原点なんだな、と感じた次第であります、はい。個人的には、ラストがな、桐野先生らしいな、と。私なら、警察を呼んだりはしない。その方がドラマチックだと思う、って、そういうことは考えてらっしゃらないんだろうな。あそこで警察を呼ぶような女だから、ミロは自らを愛しようがない女と言うのだろうし、私から見た彼女は、強靭ながらも、どこか不安定な女性に見えるんだろうな、ってか同い年だってばよ(ちーん)。はい。そんなことをつらつらと感じた作品でした。顔に降りかかる、冷たくも生ぬるい雨。それを拭うも拭わないも自分次第で、ただ、そうして見えた誰かの顔ですら、或いは、そうして誰かから見つめられる自分の顔ですら、やはり降り続く雨に霞むような中で、それでも誰かと関係を築かずにはいられない。人間って、悲しいな、と思いました。

 

逢坂剛『百舌の叫ぶ夜』・・・乱歩賞、一端休憩。はい。そんなこんなで、あらすじで惹かれたので読んでみました。五時間で完読!面白かった!元々、ごちゃごちゃと文章に装飾を施す作家さんじゃなくて、簡潔な文章で物語を紡がれると言うこともあって、ドラマのキャストさんを頭に浮かべて読んでみたら、余計に読みやすかったです。はい。暗殺者、百舌の正体とは。爆発テロに隠されていた真相とは。警察内部に巣食っているだろう暗部とは。そうした謎が複雑に絡み合いながらも、過去と現在、意味ありげに時系列に並べられて進む物語は、後半に進むほど、特に百舌の、思いがけない正体が明かされてからは、もう、怒涛の勢い、一気呵成、ノンストップで一気にエンディングですよ。すごいな。この引力たるや、素晴らしい。文章の力とかじゃなくて、純粋に、物語の力だけでそうさせるんだから、すごいよな。うん。警察内部のテロ組織への関与とか、そこに、警察官の妻が関わっていたとかは、まぁ、この手の作品大好物な身としては読めなくもなかったけど、でも、だからこそ、もう、ピンポイントで大好きな部分をくすぐられたみたいでたまりませんでした。あとはやっぱり、百舌の正体ですかね。というか、百舌の存在そのもの、というか。『百舌の叫ぶ夜』と言うタイトルが、もうこれ以上ないと言うほどぴったりだなぁ、と。新谷本人だと思い込ませておいてからの、実は、その妹として育てられ、扱われていた双子の弟でした、という真相が明らかになった、あのページの瞬間と言うか、構成と言うか、そこが見事だったなぁ、と。そして、その瞬間から、また物語の、それまで読んできた印象が変わって、『百舌は百舌でしかない』という、その強さの中にもただひとつ、父であり母であり兄であった新谷和彦に対しての、ただひとつの愛情が感じられて、切なくなったと言うか。百舌の叫ぶ夜。短くも長い夜。ただひとりきり、百舌と言う存在でしかない中で、それでも、和彦のことを思った、叫んだ百舌の生き様が、鮮烈で、美しくもあり、そして途方もなく悲しくもあり。…まぁ、この人、また復活するらしいんですけどね。てか、やっぱ、現実社会でお目にかかるのはごめんだけど、殺し屋、暗殺者、大好きだ。どれだけ間が抜けていても、人間臭くても、冷徹でも、優秀でも、この人たちはたまらなく美しい、そして、たまらなく切ない。繰り返し、現実社会ではお会いしたくないけどさ。はい。様々な人間関係の中で、様々な感情が渦巻いているんですけど、この作品の底流のような、どうしうよもなく悲しく、暗い感情と言うのが、たまらない。その暗さのようなものが、登場人物に厚みを与えているようで、いいなぁ、と思う。やっぱり、この手の作品は、こうであってほしい(願望)。はい。ということで、ドラマな。オリジナルキャラなんかも登場するみたいで、あと、そもそものネタが映像化できるのかどうか、ちょっと不安だけど、見てみたい気はします。うん。そんなこんなで、シリーズ全五作、読めるところまで一気に読んでしまおうと思ったよ、スタートです!

 

逢坂剛『幻の翼』『砕けた鍵』・・・続編です。二冊まとめての感想です。…お、おぅ、波乱万丈だなぁ…。敵陣の中でやったかと思ったら、次の巻では結婚して子供まで生まれてたら、その子供もあっけなく爆死。と思ったら、三作目では倉石さん死んじゃったし。いや、読みごたえたっぷりでした。もう、お腹いっぱいです。はい。そうですね、まずは『幻の翼』から。こちらは、百舌の、死んだと思われていたお兄ちゃんが『百舌』となって登場と言う、ちっと反則じゃねぇか、それ、そもそも、あんたが死んだと思ったから弟君は頑張ったのによぉっ!という気がしなくもなかったんですが、それでも、あっという間でした。はい。ロボトミー手術とか、すげぇな、おい。頭にメス入れられて、そこまで津城さんの計画だったとか…ほんと、この人、恐ろしいよ…。ドラマ化だけど、この辺りはどうなるんだろうなー。病院が舞台だったけど、原作にはない登場人物とか出てきてたから、ひょっとしたら改変されるのかもしれないね。こちらは、ラストに、おっ!と来るような驚きもあって、面白かったです。腐りきった病院で非人道的な手術が、ってのもおどろおどろしい雰囲気たっぷりで面白いよなぁ~。やっぱりこのシリーズは、百舌と言う暗殺者がいてこそ、だと思わせたのがこの作品と、そして三作目の『砕かれた鍵』ですね。百舌が一切、出てこない。似たようなコードネームを持つ悪役としての『ペガサス』という登場人物が暗躍するのですが…うーん…やっぱり、百舌ほどの魅力はないかなー。やっぱり百舌は、生まれついての殺人衝動、それを慰めてきた兄、そしてそれに救われてきた弟。そういう悲しみのようなものがあるからこその、暗殺者、悪役としても味わいがあると言うか。うん。それがこのシリーズの魅力でもあったわけで、まぁ、仕方ないとは言え、やっぱりちょっと残念だったなぁ、と。はい。でも、物語性は、やっぱり十分だったと思います。美希さんも…大変だなぁ…。まぁ、根っからの刑事と言う生きがしなくもないが…まぁ、大杉さんがいるからね。幸せになった下さい(笑)。四作目か。次は。ちょっと他の作品を読みたいかもしれない。そんな、今日この頃。…なんだ、この感想(笑)。

 

逢坂剛『よみがえる百舌』・・・なんで裏表紙の絵がモンゴルのゲルなんだろうと思ったら後半の舞台でした。怒涛のモンゴルラーッシュ!はい。そんなこんな。今作で、前作、死んでしまった倉木さんの死が、ようやく効いてきたと言うか。正直、前作は、なんか物語的にはあんまりなぁ…と言うか、黒幕の正体がわかりやすかったからなぁ。うん。そう。だから、今回で、あぁ、そうか、倉木さんは倉木さんなりに、熱いものを胸に秘めて戦っていたんだな、とようやく感じられたと言うか。うん。まさか、しかし、大杉さんとあんな関係になっちゃうとは思っていなかっただろうけど、でも、まぁ、この二人の関係も、男と女と言う面はもちろんのことだけど、それ以上に、戦友的な面もあるんだろうなぁ、と思うと、なんか微笑ましい気もするし、でも、ラスト、ハワイに旅立つ辺りは完全ハネムーン。…あぁ、そうか、このために前作では旦那はおろか、ふたりの子供まで殺されたのかと思う私は性悪か。はい。一気に読みふけったけれど、やっぱり当然のことながら、第一作が一番だったな。うむ。今作も、黒幕の正体が見え見えだったしなー。そこが残念だ。そして次作は、ものすごく評判悪いので、手を伸ばそうかと言う気がしないので…。うむ。そんな具合ですが、ドラマは楽しみだから、ちょっと見てみたいな。はいよ。ろくな感想じゃねぇな、これ(ちーん)。

 

・横関大『再会』・・・乱歩賞。はい。つい最近の受賞作ですね。ふむふむ。成程な。乱歩賞らしい、可もなく不可もなく、どこかで読んだよう気のする、でもまぁ、そこそこに楽しむことのできる作品、という評がぴったりじゃないでしょうか。うん。個人的には、現在の謎と並行して暴かれていく23年前の謎がすごく気になって、ドキドキしながら読んでいたのですが…むー…現在の事件に関しては、なんか、こういう書き方は嫌いだ、という感じでの暴かれ方というか、真相だったので、そこで一気にテンションが落ちたなー、と言う感じです。うん。登場人物が多数いて、語り口がそれぞれによって異なり、だからまぁ、犯人である人物の語りがなければ、隠されたままの情報、感情の動きのようなものがあってもいいんだろうけど…これなー、この手は、フェアじゃないよなー。わからなくもないし、その通りなんだけど、これをされると、もう、あーあ、って感じがして、一気に冷めてしまうのです。はい。そこさえ、もう少し巧く描かれていれば、まぁ、警察署のお偉いさんが実は黒幕だった、という取って付けたような真相はともかくとして、あまりに優秀すぎる、万能すぎる南良さんの正体が実は、と言うところも含めて、よかったなぁ、と思う。40を手前にした、くたびれたような、すり減らしてすり減らして無くなる寸前の心の機微とかが、すごく、そのように描かれていたと思うし、その心の動きが、だけど、事件を通して寸前のところで甦った、って言う感じのラストも、この作品にはふさわしいものだと思いました。はい。まぁ、でも、なんていうか、優等生過ぎるよな、と言う気はしなくもなく。

 

・相場英雄『血の轍』・・・魔法少女による大量虐殺漫画にはまっていたので、久しぶりの読書ですよー。はい。海藤さん、脇、甘すぎぃっ!(絶叫)。叫ばずにはいられないっ、と思ったけど、これもまた公安の策略だったのか、と思うと…なんとも…志水の救われのなさよ。とも思うのですが、どうですかね?あのラストは、それでも、僅かに救いがあったのかな?あのラストで、確かに、光明じゃないけど、ほんの少しの柔らかさのようなものを感じられたのも事実だしなぁ…うん。あのラストは、良かった。あれ以上の描写がないのも、逆に余韻たっぷりで、良かった。あのラストシーン見るためだけでも、映像化された作品を見てみたいと心の底から思った。うん。血の轍。まさに、血を吐くような思いで、それぞれが、それぞれの、組織から求められる、或いは、自分の胸中から湧き上がってくる『正義』を貫いてきた。後に残るのは、その、禍々しいまでの轍だけ。そりゃ、交わるはずがないだろう、と思った。それが、ラストでは、交わりはしないものの、微かに近づいたのだとしたら、そこに、組織に属する人間ではなく、ただの人間同士としての、何かしら新たな関係のようなものが生まれたのだとしたら、と思うと、切ないような、それでも、やっぱりほっとしました。兎沢は、許さないかもしれない。それでも、志水は構わないんだろうし、そこが重要じゃないんだろうな。うん。はい。そんなこんなで、面白かったです。公安部と刑事部の、壮絶なまでの、凄惨さすら漂わせるやりとりに、過去のエピソードがこれでもかというまでに盛り込まれていて、ちとお腹いっぱい過ぎるぜ、と言う気がなくもないけれど、でも、とても効果的だったし、登場人物たちの個性も際立ってきたしなぁ。兎沢の猟犬っぷりもさることながらですが、やっぱり、志水ですかね。脆い人。あなた一人が、どれほど身を粉にしたところで、組織なんてそうそう変わるはずがないよ、って突っ込みたくなるくらいに、でも、本人もそんなことは百も承知だったのかもしれない、と言うような思いもこみ上げてくるような、組織でしか生きられなくなってしまった、ただただ、哀しい人。でも、彼をこんなにまでした、そのやり口含め、公安って、もし本当にこんなやり口も通用しているのだとしたら恐ろしいよなぁ。なぁ。組織に属すると言うこと、そのことは、どんな人にでもあてはまることなんだろうけれど、警察と言う組織になるとそれが、こんなにも特殊になるんだろうなぁ、と現実社会でも警察官と言う人の言動を見ていると思うもんなぁ。うん。兎沢に肩入れするか、志水に肩入れするかによって、物語の印象とか、見方が大きく変わるのも、この作品の魅力じゃないでしょうか。うん。あとは、坂上さん、チーター(どーん)。ドラマでは女性になっていたとのことですが…この物語に、ふたりの奥さん以外の女性は、出しちゃ台無しだと思うよ。うん。重量感あふれる物語、でも、スピード感、緊迫感は衰えることなく、そこに加えて、登場人物、男たちの不器用な生き様が胸を切なくさせる、極上の警察小説でございました。はいよ。

 

島田荘司占星術殺人事件』・・・はい。長きにわたり読みたかった本、ようやく、字が大きくなった改訂完全版なるものが古本であったので購入。結果…こ、これは、改訂完全版なる物じゃないと読めなかったわ。ってか、改訂完全版なる物でも、もう、途中で挫折したけどね、でした。はい。すんません。…まぁな。まぁ、押して測ってくれ(どーん)。『誰もその犯罪をできる人はいなかった』、その一点を証明するために、この手の小説は時に『読みやすさ』『物語としての面白さ』が無視されることがあるのは承知しているつもりなんですがね…うん。はい。まぁ、もう、その点は置いておこう。はい。トリックに関しては、金田一の漫画で知っていたので、だからこそ読んだと言うべきか。そりゃ、しかし、こんなトリック、すごいよな。誰が思いつくかって話ですよ。すごい。そして、それを成し遂げた女性の告白が、流し読みしたとは思えないほどに(苦笑)胸に迫って来た。これは、わが身と重なって、ぐっときた。『このまま死んでいくのか』、そんなことを感じさせる程、そんな哀れさすら感じさせる程の、居場所を与えられなかった母親の姿を見てきた娘。そこから芽生えた復讐心に、己の存在を社会から抹消してまでも、鬼畜のような所業をやってのけたその女性。ただの、ひとりの女性。けれど、そうして得たはずの結末は、やはり、満足とは程遠いものだった。自らの行いに、後悔はしていないと言う彼女のその言葉は、けれど、自らの中のその気持ちが、後悔に限りなく近いものだからこそのものなんじゃないだろうか。だとしたら、一体、と考えてしまうと、全身の力が抜けていくような、足場にぽっかりと穴が開いていって、そこに音もなく吸い込まれていくような感覚に陥ります。うん。なんて、空しいんだろう。そして、なんて悲しいんだろう。事件の凄惨さ、トリックの異常性などが魅力の本作だけれど、だからこそ、その、ある種の非人間性とは対照にあるような、彼女の、人間としての心の働きよう、人間としてのわびしさのようなものが、深い、深い余韻となって本作をぎゅっ、と引き締めているように感じました。うん。ぐっときたな。内に、内に目を向けることしかできなかった母親と娘の、その、あまりにも当然と言えば当然の、けれど、あまりに残酷すぎる結末が、わが身と重なって仕方ない。はい。そんなこんな。巻末の作者のあとがきも、すてきでした。そんなこんなで、ようやく読みました、の一冊でした。あいよー。

 

深町秋生『果てなき渇き』・・・久しぶりです。忙しいと言うわけでなく、暇と言うわけでもなく。読んでいなかったわけでもなく。そんなこんな。映画化と言うことで読んでみました。ふむ。…っても、もう大分前に読んだので、あまりよく覚えていない。というか、それだけの話だったと言うか…。うーん…なんだろうかなぁ。覚えていないというのが、もう、本音と言うか…。まぁ、あの、あれ。よくある感じの話だな、と言うか。デビュー作だからな、なんか、一生懸命ハードな感じに仕上げましたっ!っていうのが、見え見えだった気が。はい。映画な。まぁ、映画には、いい意味でも悪い意味でも向いている作品だと思う。はい。これくらいだ勘弁してください(土下座)。

 

・永瀬隼平『閃光』・・・何かに執着すると言うのは、ある意味では幸福で、ある意味で不幸なことで。それを決めるのは勿論、他人じゃなく自分なんだろうけれど、ふと、あぁ、ただこれのみに執着してきた自分の人生はなんだったんだろうな、と振り返ってしまった時に空虚感しかなければ、それはものすごく悲しいな、と思いました。今作の場合、事件に魅入られた刑事さんは家庭を失い、しかし、最後の最後でその屈辱を、僅かでも晴らすことができた。一方の犯人側は、どうだったのかな。若気の至り。その言葉が重く、胸にのしかかりました。人生って、本と残酷だよな。『あなたが主役』ったって、自分の人生の中の自分ですら、過去と現在と未来があり、それは結局は『今』なんだけど、でも、その時々によって状況も、思ってることも違うんだからな。そのくせ、やり直しは効きませんって、どんな罰ゲーム。はい。そんなこんな。読み終えたのは六月の初旬ごろだと思うのに、感想を書いているのはお盆って、どういうことなんですかね。ははは(逃亡)

 

桜庭一樹『私の男』・・・結論。北海道のオホーツク沿岸は、もう、日本でありながら日本ではない。極寒の空気と、激しく暗いオホーツクに囲まれて、まともな神経保ったまま生活を送っていけるはずがない。外に羽ばたくことも叶わず、ならば内へ、内へと沈んでいくしかなく、やり場のない感情はすべて、ならば手の届く範囲、目の届く範囲で解消するしかない。そのことを暴力と言う形で実践し、それを描いたのが馳先生のタイトル忘れたけど、あの作品だった。そして、本作は、それを近親相姦とマザコンと殺人と言う形で実践し、描いてみせた。もう、そりゃ、こうなるってば。淳悟と花。血の繋がった二人が再開したのが、あの地でなければ。いや、それ以前に、淳悟が両親を失ったのが、あの地でなければ。そもそも、ふたりはこんな関係にはならなかっただろうし、こんな物語にもならなかったと思う。身も蓋もない言い方で、失礼極まりない話だけど、本と、もう、土地が人を作る、土地が物語を作る、土地が宿命を義務付けるってあるんだと、つくづく感じました。はい。怖い。あそこは、もう、生命のささやかな息吹、営み全てを暗い海と、吹きすさぶ極寒の風が飲み込み、なぎ倒し、奪っていくんだよ。…どんな偏見。はい。そんなこんな。図書館で一気読み。面白かったです。映画、これは見たい。年代が遡って、そして物語の語り手が変化していって、様々な事柄が明かされていくって言う構図が、物語を一層、飽きさせなかったし、何と言っても登場人物たちがどの人もこの人も魅力的だった。淳悟は、もうただひたすらに、かっこよかった。土地に魅入られ、土地に飲み込まれ、結果として、花と身を結ぶと言う所業でしか、自分の中の過去を清算できなかった人。どうしようもなく情けなく、だらしなく、だけど、かっこよすぎる人。くそう、くそう!小町さんも、他人とは思えないなぁ。後悔した時には、すでに遅し。その憎しみとか、悔しさとかがきっと、体についた脂肪なんだろうな。一生、落とすことのできない脂肪なんだろうな。そして、花。そうするしかなかった、という一面と、そうしたかった、という一面。その、相反する二面性が同居している、その脆い体つきとか、目線とか、暗さとか。あぁ、もう、これ二階堂ふみさん、ぴったりじゃないですか、と頭の中で想像しながら読んでいました。父であったから、惹かれたのか。それとも、ただの男として、惹かれたのか。自分に助けの手を差し伸べてくれた、その情愛や喜びが、いつしか、この人に触れたい、この人と交わりたいと言う肉欲に変わっていったとしても、それはそれでいいじゃないか、とも思うのでありますが。おじさんを殺してしまった、殺した、その心の奥底には、淳悟と離れたくないと言う思いがあった一方、やっぱりどこかで、後ろめたい思いがあったから、なのかなぁ。ふたりの物語は、悲しいなぁ、と言う気がして、しかも、結局、離れながらも離れない、身を消すと言う方法で淳悟は花の中に永遠に残り続け、花は、そのことで一生、淳悟と共にいざるを得なくなった。そのことがまた、どうしようもなく、どうしようもない。結局、こうして奪い、奪われていくのかと思うと、あぁ、結局、幼い頃の花は、淳悟を奪い、淳悟から奪っていくことが楽しかったのかもしれない。無邪気に、そのことを楽しんでやってのけていたのかもしれない、とも思うような。その果てに、最後の復讐じゃないけれど、それにも似たような思いで、だけど一切の過去を自分一人で背負って消えていく、つまりは花との完全別離を覚悟したうえで、淳悟は身を消したのかもしれないな、とも思うような。なんか、色んな想像が出来るお話だな、と思いました。はい。近親相姦な。別にいいじゃん、と思う私は、少々おかしいのでしょうか?

 

麻耶雄嵩『冬と夏の奏協曲』・・・気がついたら八月…読んでいなかったわけじゃなく、多分、この前にも連城さんの作品を何作か読んでいたはずなんですが、もう遠い昔。読んでいなかったわけじゃない。ただ、手は抜いていた(ちーん)。はい。そんなこんなで近々で記憶に残っている本のみ書きます。っても、もうこれも記憶遠いけど。結局、オチわかんないままだったし。そうか…こんな癖のある文章だったか、と。初期の頃の作品だったから、なおのことそう感じたのかもしれない。はい。神様シリーズの新刊が出たので、そちらを読みたいです。『きょく』と入れたら『巨躯』が一番に出てきたり、『よみたい』と入れたら『詠みたい』と出てきたり。このパソコンの変換機能は大丈夫なのかっ!

 

赤川次郎他『短篇復活』・・・そんなこんなで狂っていた時系列が正常に戻りましたよ。はい。短編集です。短編って、やっぱ難しいよなーと思うし、一つの作品の中から抜粋されている作品も多かったから、どうしても一作のみではパンチ不足と言うか、読後、宙ぶらりんになってしまうような作品もあったりして、短編集もそういう意味ではなかなか罪だよな、と思ったり思わなかったり。そういう意味でいうと、抜粋されていた一作でも十分に堪能でき、読後感にパンチを感じられたのは、赤川、浅田、綾辻、伊集院、篠田、志水、清水、板東、東野、唯川先生の作品だったかな、と。好みにもよるんだろうし、こればっかりはもう、抜粋された作品の傾向だから何とも言えないけど。赤川次郎は、やっぱさすがだなー、と。国民的ベストセラー作家という、その理由が頷ける。そういう意味では、浅田先生もそう。巧いなぁ、と短編集の一、二を飾るお二方の作品にはしみじみと感じました。綾辻先生のは、完全に好みだな。先読みして、オチだけ知った時は『そうか。命の尊さに芽生えたんだな』なんてのんきなことを思ったんですけどね。うふふ。なんて不謹慎(にっこり)。そういう意味では、甘美な思い出が一点、死と言う終焉を迎えてから突き付けられた現実を描いた篠田先生の作品も、たまりませんでした。怖。清水先生の偽義経もサクサクと読めて、コメディタッチ、でも最後はちょっとしんみりとさせられる作品で面白かったです。板東先生は、もう、こういうの書かしたら右に出る者はいないな。亡くなられてしまったし、子猫殺しは未来永劫赦すことも認めることもできないけれど、この作家さん、好き。もうこの、タイトルから、土着的な舞台から、肉欲のぶつかり合いから、狂う人間の姿から、暗澹極まりない結末から、この人の書きだすこういう世界観がたまらなく好き。東野先生の作品については、もう、何も突っ込むまい(笑)。アホやなぁ(褒め言葉)。唯川先生の作品は、この人と言えば恋愛小説、と言うイメージが強かっただけに、とても驚きました。そうか、一口に恋愛小説って言っても、こういう作品もまた、そこに分類するんだな、と。女の醜い部分が、ちらり、ちらりと刺激されるような、その不快感がたまらなかったです。そしてラストの衝撃の結末。恍惚としたような表情、ってのがもう、まざまざと想像でき、そこに背中に流し込まれる冷や水を連想させる、青色の色ってのが、がつん、と効いていて。小説でありながら、視覚的にも訴えてくるような傑作だったと思います。はーい。そんなこんな。次に短編集を読むときは、何かワンテーマでまとめられたものの方がいいかもしれないな、と思いましたが、まぁしかし、短編集ってやっぱりお得ですな、とも思った一冊でございました。はい。ということで、読書復活。…読んでなかったわけじゃないんだけどね、繰り返すけど(どーん)。

 

・瀬尾まい子『おしまいのデート』・・・『ほとんど話したことがないクラスメイトの男子高校生のデート』!買わずにいられるか!ってな具合で、購入しました。古本で売りに来たのも、多分、私と同じような、頭の腐った女性だと思われる…違うか。はい。そんなこんな。短編集でやっぱり何と言うか、尻切れトンボ感と言うか、ここで終わっちゃうのか、と言う読後感は拭えなかったんですけど、この作品に関してはそれでいいんだと思う。まさしく日常の一こまを切り取った作品。一つのおしまいを優しく、柔らかく、丁寧に描きながら、けれど少しも寂しく、悲しくないのは、それが新たなはじまりにつながっているから。物語のおしまい、日常のおしまいが、だけどまた、物語、明日と言う日常につながっていると確かに感じられたから。そんなような、心がほんわかするような作品でした。はい。後、全編通して『食』が書かれいたのが、すごく好感高く、印象に残った。どんな出来事や交流を描くよりも、食事のシーンを描くことは絶対だと思う。うん。誰かと一緒に何かを食べる。或いは、そのことについてあれやこれやと会話することは、何と言うのかな、こー、本能的に、相手を自分と同じ人間なんだと認めていなければできないことだと思うから。はい。印象に残ったのはやっぱり『ファーストラブ』ですかね。これ目的だったし。てか、なしてこんな意味深なタイトルつけたさ!はい。お礼のためにおにぎり握って、デートに誘うって、どんだけいい子…てか、これ、やっぱり実はファーストラブでした、ってオチなのかしらそうなのから(どーん)。だとしたら、素敵です。あと、『ドッグシェア』も良かった。これぞまさしく、悲しい話のはずなのに、なぜか心がほっこり。悲しいけれど、悲しみだけじゃない。うん。『ランクアップ丼』もそう。二作品とも、死を描きながら、けれどそれよりも、生きること、食べることを描いて、その中で築かれていった人間関係の繋がりを描いていて。その人が死んだから終わりじゃなくて、そうやってつながっていった関係性は、何かを食べることで思い出されて、何かを食べることでつながっていくってことを描いているからだろうな。たとえ、そのつながりが途絶えてしまったとしても、日常の忙しさに忙殺されて、いつしか思い出の片隅に追いやられていったとしても、それはそれで、その記憶や時間って物の価値には何ら影響しないんだ、っていうな。うん。そんな気がしました。会いたいと願う人がいる。会いたいと願ってくれている人がいる。幸せな時間を共有した人がいる。それは、とてもとても幸福なこと。良い話だ。心が浄化されたよ…ということで、こんないい話を読んでいる自分がちょっと気持ち悪くなり、うすら寒く感じました。いい話過ぎる(どーん)。いい話過ぎて、最後の方、胃もたれした、胸焼けした(ちーん)。あかん。これじゃ、だめだ。ということで、再び、欲望と暗黒とミステリを渇望する今日この頃なのでした。

 

はい。本日はここまででございます。

横関大さんと言えば『ルパンの娘』シリーズがドラマ化されて、今も2ndシーズンが放送されていますね。

 

なんだろ。ほんと、作家さんのどの作品が、どんなタイミングでブレイクするか、と言うのは、あたりまえのことですがまったくもって予想できないですよね~。

個人的に『この作家さんの、この作品はもっとブレイクしてもいいのに!』とか『この作品は絶対、映像にしたら、ますます面白さが増幅するだろうに!』と言う思いもあったりするのですが・・・なかなか、それらが現実のものとなるのは難しいようです。

 

ってかドラマとか映像にする、しようという作品って、どんなふうに決められてるのかなぁ。ちょいと気になったりします。うむ。

最近、古い、と言ってもそんなに古いわけじゃないけど、私たち40前後の世代の人たちが子供だった時にアニメ化されていたり、流行っていた作品がアニメ化、リメイクと言うことが多いですが。

小説にも、もう少し、そう言う流れが来てもいいんじゃないかなぁ。

あと小説のアニメ化と言うのも、いわゆるラノベ系だけに限らないで、一般文芸の方にも、どんどん来てほしいと思うのは私だけでしょうか。

まぁ、ある程度の需要が見込めないと、採算と言う点においては難しいのかもしれませんが・・・。

 

はい。と言うわけで、本日の記事はここまででございます。

読んでくださりありがとうございました!

映画の話~の続き

はい。と言うわけで今日は映画の話をしたいと思います。

いや、ってか、前にしたんですけど。

記事を途中まで書いていて、そのまま入院。

とりあえず入院前に一言、書き残して、予約投稿だけしておいた、と言う有様でした。

 

まぁ、別に語らなくてもいいようなことなんですが。

せっかくなので、あの記事の続きを書いておこう、と言うのが今日の記事です。

はーい。

 

で、前回、どこまで語っていたかと言うと。

私が見た映画の本数は、そんなに多くはない。

その中でも特に印象に残っている作品3作品として『レオン』『オールド・ボーイ』そして『ミリオンダラー・ベイビー』を挙げておりました。で、感想としては『レオン』と『オールド・ボーイ』の感想のみ、書けていたと言う次第です。

 

ではでは、まずは『ミリオンダラー・ベイビー』の感想です。

この作品も登場人物の関係性としては3人なんだよなぁ・・・。なんかたくさんの人が関係する群像劇も好きなんだけど、限られた、ごく少人数の人たちが繰り広げる、濃密な人間ドラマと言うのも心ひきつけられます。

で、更に言えば、その登場人物たちが皆、孤独であればなおのこと・・・と言うのも私の好みかもしれませんなぁ。

孤独な人と人が出会い、そこに関係性が生まれる。その関係性によって、その人たちの人生が変わっていく。そう言うのが好きなんだなぁ。

 

はい。と言うわけで『ミリオンダラー・ベイビー』です。うん。これはまさしく、孤独な人と人が出会い、そこから熱い、熱い関係が生まれる。それまでの人生も、孤独も、暗い時間も一気に報われるほどの輝かしい時間が訪れてきて・・・しかし、ですね。

 

何でしょう。なんか昔から、あんまりわかりやすいハッピーエンドの作品が好きじゃない・・・と言うか、好きなんですけど。はい。いや、自分がもし、その作品の登場人物だったら、と考えると、わかりやすい、どこからどう見ても、徹頭徹尾ハッピーエンドである作品の方がいいんですけど(笑)。だから好きなんですけど。うん。

 

ただそうじゃない、『ハッピーエンドかもしれないし、そうじゃないのかもしれない』と言うのが見た人によって分かれる、あるいは登場人物によって分かれる作品。そう言う作品を見ることで、なんかこー、『あー、こう言う人生もあるんだな』『もしかしたら、私もこう言う人生を歩むことになるのかもしれない』と、自分自身に言い聞かせていたような気がしなくもないですな。はい。

 

と言うわけで話はずれましたが。『ミリオンダラー・ベイビー』のラストです。

ご覧になられた方は、どう思われますか?

私としてはやっぱり、ハッピーエンドではないと思います。うん。でも、あれが最善の、少なくともマギーにとっては最善の結末だったと思うのです。うん。

まぁ、この問題に関しては、日本でも最近、話題になっていましたし、本当に当事者の方を含めた、様々な方の、様々な意見があると思います。うん。

 

ただねー。

なんかもう『モ・クシュラ』ですわな。うん。

 

ネタバレになるので詳しくは言えませんが、もしフランキーがマギーの気持ちを受け入れなかったとして、それでもフランキーは、ただただその人生をマギーに捧げたのだと思います。

そしてそれによって、もしかしたらマギーの気持ちも、あるいは変わっていったのかもしれません。うん。

 

でも、やっぱり『モ・クシュラ』なんだよ(どーん)

なんかもう、この言葉がすべてと言うか。

どう言う可能性があったとしても、『モ・クシュラ』なんだよ(どーん)

 

孤独な魂と魂が出会い、輝かしい時間を生み出した。

ならば、せめて、せめて、二度と孤独には沈みたくないと願うのは。

そして、ならば、せめて、せめて、二度と孤独に触れてほしくないと願うのは。

人間としては、ごく自然なことなんじゃないかなぁ、と。

 

まぁ、でも、あの結末は、フランキーにとっては再びの孤独、多分、永遠の孤独を意味しているとも思うと、またこれやりきれないんですが。

 

何はともあれ、うん。

本当に見終わった後に、様々な感情を抱かせてくれる、本当に大好きな作品です。

あとほんと、周りにそう言う人がいないから未だに叶っていないんですけど、ほんと、この映画についていろいろと語り合いたい・・・。

 

はい。

あとクリント・イーストウッドの作品では『グラン・トリノ』も見たなぁ。

細谷佳正さんが吹き返されていると言うのは知っていて、いつか見たいなぁ、見たいなぁ、と思っていたのですね。ええ。

そうしたら去年?か一昨年のお正月に、吹き替え版がテレビ放送されていたので、録画して、その年の年末に見ました(え?)

 

グラン・トリノ』、こちらも、まぁ、ええ。あのー、ネタバレになるので詳しくは言えませんが、決してわかりやすいハッピーエンドではない作品だと、私は思います。

 

そこがいい(でーん)

 

何だろうな。こー、『自分の人生の終わらせ方を、それがどんな形であれ、自分で完全に選び、完全に実行できることの幸福』と言うのを、私はこの映画から感じました。『自分の人生の落とし前のつけ方』とでも言うんですかね。うん。はい。

あとは、それまでの人生も、年齢も、何もかもが異なる人間が交流することの素晴らしさと言いますか。うん。まぁ、こう言うのはこの作品に限ったことではないのですが。

 

それから・・・あー、バイトさぼって『アナと雪の女王』も劇場に見に行ったなぁ。

なんか流行していたし。

『バイト行くって言って家出るけど、本当は今日休みだし。じゃあ、いっちょ見に行くか~』って感じで見に行きました(いえーい)

まぁ、あれ。

こういう作品は万人が、安心して見られる作品ですよね。うん。

マレフィセント』も確か、バイトをさぼって劇場に見に行ったぞ!

そして今、思い出したぞ!

モンスターズ・インク』は、大学をさぼって見に行ったなぁ(笑)

 

あとあれ。

先ほど、お名前出ましたが細谷佳正さん。

細谷さんが出演されている映画作品は、ちょこちょこ頑張って劇場に見に行ったなぁ。

たとえば『心が叫びたがってるんだ。

こちらは、いちばん近い映画館では上映されておらず、家から30分くらい車を走らせて、駐車場からてくてく20分くらい歩いて、駅に到着して電車に30分揺られたところにあるショッピングモールでしか上映されておらず『見たいけど遠いしなぁ・・・』と迷ってはいたのですが。

結局、やはりバイトにいく体で家を出て、せっせと頑張って見に行きました!

いつもとは違う、とても大きなシネコンで、しかも全席指定制みたいな感じだったので、ちょっとドキドキしましたよ。

 

それから『この世界の片隅に』です。

こちらは話題になってからずいぶんと後に、いちばん近い映画館で上映されると言うことで車を走らせたのですがね。

 

その日はどうってことなかったんですが。

その前日に結構な量の雪が降りまして。で、その映画館に行くまでの道に、結構、雪が残っていまして(汗)

おまけに道路が工事を行っていて、1時間もあればたどり着けるはずの道のりに、1時間40分くらいかかってしまって。

しかも駐車場も雪かきした雪がどーんと置かれていて、場所をとっていて、ろくに駐車できるスペースも空いてなくて、もう泣きそうだったんです。

 

『せっかくバイトさぼって(こればっか)、約2時間も車を走らせてここまで来たのに・・・映画、見られないのかよっ!』と困っていたら、どこからともなくおじさんが小走りで近寄ってきてですね。

何事っ!?と思い窓を開けたら『あそこ、駐車スペース空いとるよ!』って指さしてくれて。

で、その指さす方向に行ったら、本当に1台分、駐車スペースが開いていて、駐車できたんです。で、駐車して、おじさんに何度も頭下げて小走りで映画館の中に向かい、どうにか、本当にぎりっぎり、上映開始時刻に間に合ったのでございます。

 

ってか・・・あのおじさん、一体、何者だったんだろうか・・・。

良い人過ぎないか?

私が小走りで行く時も、にこにこしとったし・・・。

一体、何者だったんだろう・・・ってか、あの駐車場で、何してたんだろ。

車に乗っていたわけでもなさそうだったし・・・。

今更、めちゃめちゃ気になってきたよ(笑)

何にしても、そのおじさんのおかげで、私は無事『この世界の片隅に』を、劇場で見ることができたのでありますよ!

ありがとう!

 

ってかあれです。

アマゾンプライムに加入しているから、いくらでも映画、見ようと思えば見られるんだよなぁ・・・なんかアニメ系の作品の映画とか、気になった洋画とか見たいんですが。

 

気持ちはあるんですが・・・じ、時間が・・・いや、時間だってそこそこはあるはずなんだけど・・・なんか、はい、気持ちだけで一向に見られていません。

アマプラで見たのは『最高の人生の見つけ方』と『潜水服は蝶の夢を見る』か。これは見た記憶があって、その時にウォッチリストにめちゃくちゃ作品を登録したのですが・・・それ以降、見た記憶がない・・・。

 

アマプラ5000円払ってんだよな・・・もっと見なきゃな・・・うん。

 

はい。と言うわけで本日は映画のお話をしてまいりました。

家で見るも良し、テレビで見るも良しですが、やっぱり劇場で見ると言うことの、あの独特の雰囲気と言うのは、特別感があっていいですよね~。

映画館、行きたいですね。

誰か連れてって(どーん)

 

はい。では。今回の記事はここまでです。

読んでくださりありがとうございました!